我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年2月11日 (土)

ニコンピカイチ

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今から24年ほど前、私 二代目が父親の営むアローカメラで働くようになったとき、店では「スピードプリントショップARROW」という看板を掲げて、自家現像機を置いてフィルムの現像およびスピードプリントもやっていました。当時、私の仕事のメインはプリントショップでした。

お客さんが撮ったフィルムを日々数多く扱う中で、2度程これは何のカメラで撮ったものなんだろう?と、気になったことがありました。

一つは、ネガがハーフサイズなのにサービス判にプリントしても、フルサイズからのプリントに匹敵する画質のフィルムがあったのです。気になったので仕上がりをお渡しするときに、「カメラは何をお使いなのか?」聞いたことがありました。答えは「京セラのサムライ」でした。

もう一つは、ご近所にお住いの奥様で度々京都へ遊びに行かれていて、お友達とのスナップショットや神社仏閣などを撮られていました。コンパクトカメラをお使いだろうに、かなり画質が良いのです。ある時に聞いてみたら「ニコンの普通のバカ〇ョンですよ...それ以上は分からない」と言われて、次回ご来店の時に見せてくださったのが、ニコンL35ADだったのです。

カメラ屋になって間もない頃ですし、特に写真の勉強したことなどない頃(いや、今でもしていない…)に、明らかに違いが感じられた2台のうちの一つが、今ここにあります。

「ニコンL35AD」、ニコンが最初に作ったコンパクトカメラです。愛称は「ピカイチ」。

その動作チェックなどしている時に気付いたのですが、このカメラのデート機能。液晶表示のデジタル式なのに、年月日の「年」は「80~09」の間でしか選択できないのです。アナログ表示のダイアル操作でもないのに、ちょっと残念な感じ。だって、この個体まだちゃんと動いてるのに。

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