機械式計算機と写真機
昨日、久しぶりにご来店されたお客さんが、何か重そうなトートバッグを持参されていました。
嗅覚で、カメラではないのだろうな…という判断をしていました。いや、正確には嗅覚というより、その方はいろいろな趣味をお持ちの方なので~という既存情報からの推測か。。。
お話をしている中で、「これをお見せしてもいいのかなぁ~?」と、トートバッグから出て来た黒い物体。
正直、私には何なのか分かりませんでした。重さは6㎏ほど。
これは、電卓が出来る前の時代に活躍していた機械式計算機だというのです。
内部はいくつもの歯車など機械要素で構成されているそうで、足し算・引き算・掛け算・割り算しか出来ないのですが~と言われますが、こういう計算機の存在を知らない私にとっては、それが出来るだけでも驚きです。
タイガー計算機という会社の日本製。大正12年に1号機が造られたそうで、画像のモノは1954年登場の「特装型18号」というタイプで、完成度などがかなり高いものなんだそうです。
1954年と聞いてピン!と来たのは、ライカM3と登場が同じ年ということ。
奇しくも、機械式写真機の最高峰とも言われるM3と同じ登場年とは不思議な縁を感じて並べて撮ってみました。
ちなみに、さすがに電子計算機にとって代わられてしまった結果、現在のタイガーさんの商いはこちら。
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