カメラの価格と大卒初任給
来年早々、「荒木町・舟町でアローカメラ50年」という写真展というか…写真で振り返る回顧展を予定しています。
その会場に何台かのカメラを展示して、カメラの歴史も見られるようにするために、それぞれのカメラの当時の価格と、大卒初任給も参考に表示しようと思っています。
今日は、そのデータをちょっと載せようと思います。
買取名人の生まれ年(1939年)のカメラ、「ライカⅢb」(上の画像右側)はズマール付きで1,500円でした。大卒初任給が70円の時代に、いわゆる月給2年弱分。
買取名人がカメラ屋で小僧を始めた年(1954年)に登場したカメラ、「ライカM3」(上の画像左側)は当時20万円台半ばが実勢価格だったといいます。大卒初任給が6,000円の時代。月給計算ではさらに高値になっており、3年半分。
キヤノンが最初に庶民向けに作ったという「キヤノネット」は、1961年に登場。わずか2年半で実販累計100万台という大ヒットになりますが、その値段は18,800円。この時は大卒初任給が15,000円ですから、月給1ヶ月ちょっと。
ちなみに、現在の大卒初任給ってのは200,000円程。いいカメラは今でもいい値段していますがそれは別として、普及機ならデジイチでもレンズ付で月給半分以下。コンデジなら1/10くらいで買えてしまう時代です。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。