DurstのDuca
先日のeliofexに続いて、再びイタリアのカメラです。これは「呼んだ」のではなくて、アローカメラで同じ人から買わせていただいた品物。
見た目からして、実に不思議なカメラです。使用するフィルムは135ミリですが、通常のパトローネは入らないので、専用マガジン(ラピッド)に詰めて使います。撮影枚数は12枚が限界。
そうだとしても、実にコンパクトなボディです(上の画像では遠近法で後ろのニコマートに比べて大きく見えてしまってますが…)。おおよそ10cm×8cm×4cmくらい。
フィルムは縦送りで構図も縦位置なので、その点は少し前に紹介したロシア製のヴァスホートと同じす。大きさはえらく違いますがね。
でも、凝った発想のわりに機能はシンプルで、シャッタースピードはバルブと1/30秒の2速、ピント合わせも「1-3m」と「3m-∞」の2表示しかない。
このカメラもネームプレートのアルファベットが読みづらくて、すぐに判明出来なかったのですが、「Durst」の「Duca」でした。
Durst(ダースト)といえば、引伸ばし機で有名なメーカー。何機種かカメラも製造したようで、このDuca(ドゥーカ)は1946年に作られた、ダースト最初のカメラだそうです。