我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年10月28日 (木)

足かけ数年の買い物

D2 

常連Fさんのお買い物。画像のライカⅡD、エルマー、革ケースは、Fさんがそれぞれ別々に購入されたものです。

まず、ⅡDはかなり使い込まれた外観で、巷で話題!?の「きったね~系」です。その貫禄に惹かれて、最近購入されたとのこと。

そして、さかのぼること2~3年前、うちの店(我楽多屋)でバルナックライカのケースだけを購入されていたそうです。そのケースの三脚穴用ネジが大ネジだったので、ちょうど合うんじゃないか?と、久しぶりに探し出してみたところ、ジャストフィット!!

で、このケースの形状から、装着して収納出来るのは、エルマーくらいしかない~ということで、早急に!?エルマーも購入されたということ。

さて、それぞれをさらに詳細に見ていくと、

まず、ボディのⅡD。1932年製と思われます。ブラックボディの至る所に、塗装が剥げて地金の真鍮色が露出しています。ひとつ不思議なのは、同じく貫禄の出ている貼り革のレンズマウントに向かって左側に直径1~2ミリほどの穴が二つあって、その穴を埋めた痕跡があるのです。

この位置に二つの穴って、Ⅰ型にある無限遠ロックのバネ金具を留めているネジと同じ場所っぽい。ボディは製造番号からしてⅡDであって、改造では無さそうなので、貼り革だけ移植されたものかもしれない。。。それも、ずいぶん前の出来事と思われ。

レンズは、ボディに合わせてニッケルエルマー。鏡胴を沈動させるのに、かなりな力を要します。私は辛うじて引き出しましたが収納するのは怖くて、Fさんにお任せました。。。

最後に、革ケース。時代的には、ボディ、レンズよりも後のものと思われますが、実に状態良くキレイです。なんだか、我楽多屋産のモノだけが、珍しく程度が良くて不思議な心地。

ボディとレンズは最近購入されたものですが、ケースを含めると、数年越しで揃ったセットになるわけです。こんなところに、買いの苦しみならぬ、買いの楽しみもあるのです。それを象徴するような、満足そうなFさんの笑顔が印象的でした。