愛情F-1
キヤノン NewF-1じゃなくて、旧F-1です。
旧からNewへは、デザインや機能面でモデルチェンジをしたのですが、パッと見た目の一番の差は、同じブラックボディでも、艶のある黒(旧)と、艶のない黒(New)であることではないでしょうか。どちらが良いかは好みの出るところでもあります。
ここにある旧F-1、特に一番手前にある個体。非常に使い込まれているようで、ボディの角、シャッター巻上げレバーなど、手やモノに当たりそうな部分は、ブラック塗装が擦れて真鍮色が出てきています。
多くの個体の場合、こういう使い方をされると、その他の部分もキズや凹みがあったり、塗装がやつれていたりするのですが、この個体の場合、ボディの平面部分は見事なくらい状態が良く、艶が維持されていて、鏡のようにまわりのモノが写り込むくらいです。
前に使っていた方が、大事に使い込まれたんだろうな~という推測が出来るわけです。塗装が擦れるくらい酷使しながらも、キッチリと手入れをされていたんでしょうね。
愛情が詰まっているような気がしました。