我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年3月12日 (金)

金属製コンパクトカメラ

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今、我楽多屋店内にお客さんから特別にお預かりして、「金属製コンパクトカメラ銘機」と題して3台のカメラを展示しています。

ノミネートの条件は、まず135ミリ版フィルムのカメラであること。金属製であること。撮影フォーマットがフルサイズであること。マニュアル操作が可能であること。そして、コンパクトであること。

一緒に置いてあるバルナック型ライカ(レオタックスですが…)と比較して、そのコンパクトさが分かるかと思います。

撮影フォーマットでハーフサイズも認めれば、コンパクトさで匹敵するモデルは多々あるでしょう。また、金属製に限定しなければ、オリンパスXAもフルサイズでコンパクトです。しかし、ボディがプラスチック製なうえに、マニュアル露出が利きません。

そんな感じで条件を限定していって、これら3台がノミネートされたわけです。

まず、一番左は「Pax35」。知らない人も多いかもしれませんが、日本製。大和光機というメーカーの製品です。昭和二十年代後半に造られたカメラで、輸出がメインだったようです。バルナックライカそっくりな形をしていますが、サイズはふたまわりくらい小さい。(参考→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2008/05/pax-golden-view.html

中央は「ローライ35TE」。ドイツのカメラメーカー「ローライ」の製品。初期型は1967年に発売され、その後、レンズや露出計の有無やタイプの違いから数種類のタイプが存在します。これは1980年に発売されたTEというタイプ(シンガポール製)で、露出計の表示がファインダー内LED式になっています。

一番右は日本製の「ペトリカラー35」です。1968年発売。ローライ35を意識して造られたとも言われています。距離調節やシャッタースピード調節、絞り調節をカメラ上部に集中させて、操作性をも追求したモデル。個人的に私二代目が一番好きなカメラでもあります~。