MF‐1の立ち位置
リコーのコンパクトフィルムカメラ「MF-1」は、2001年発売の新製品。
フィルムカメラとしてほぼ晩年のモデルで、後にも先にも系列機と呼べるモデルがない、ちょっと不思議なモデルです。
ごく一部の高級コンパクト機を除けば、露出やフォーカスについては自動のカメラがほとんどだった時代に、マニュアルフォーカスが選べたり・絞り優先露出も可能であるのは、全てカメラ任せで撮るんじゃなくて~というカメラ好きの要望にも応えられるようなカメラの立ち位置を目指していたのではないか!?...と。
でも、結果としては売れない方の部類に属するカメラだったんじゃないかと思います。我楽多屋に来るフィルムカメラ世代の人でも案外とこのカメラについて知らない人がいらっしゃいますしね。
デジタルカメラの勢力が増してフィルムカメラの行く末が見え出した頃なので、そもそも発売時期が遅すぎたのかもしれません。
あと、カメラ好きを満足させられうような質感じゃなかったのも原因の一つではないかと私は考えています。パッと見た目には外装が梨地仕上げだったりして~それほどに気にならないのだけど、触れてしまうとプラスティック製であることが実感させられ、重さも微妙に軽い。シャッター音やフィルム巻上げ音もチープな感じがしちゃうんです。あ、描写は周辺光量落ちが大きめだとか…。
電源が単三電池なのはグッドなんですけど!
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