我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年4月21日 (木)

LEICASCOP

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これ、店のレジカウンターの中の奥の方で、もう何年も忘れたままになっていました。

「LEICASCOP」というカメラ関係のアクセサリーですが、何をするものか分かりますか?

名称に「スコープ」ってありますけど、単眼鏡ではありません。視野消失式(または光学式)というタイプの露出計なんです。

接眼部から覗いた中には「1」と「2」の数字があって、鏡胴部を回転させることで数字の見え方が変わります。その見え方をもとに外装に記された指標を見て露出値を判断するようなんですが、イマイチ正確な使い方が分かっておりません。

また、外装に貼られた指標が劣化し始めていて、回転させるとパキパキッと音を立て剥がれたり割れたりしそうなので、もうあまりいじらないようにしています。

 

ところで、以前にライカメーターMRを話題にした時に、ライツ社が露出計に抱いていた不安のようなことについて書きましたが、この露出計もライツ社純正品ではありません。フランクフルト・アムマインにあったドレム(DREM)社製、生産地はMADE IN AUSTRIAですが。

今回もライカポケットブック日本版(田中長徳訳)を抜粋させていただくと、

「1930年代初頭から露出計の製作会社はライカ用の露出値を製作し、ライカのシャッター系列と絞りのFストップを採用した。そのメーターの中にはその名が「ライカ」というものもあったが、はたしてライツから正式な許可を得ていたものなのかは、今日になっては分からない。そうした例としては、1934年の「ライカスコープ」という消失式メーター、さらに~」

という記述がありました。これが純正品でないどころか、ライツの許可を得て作られていたものなのかどうかも不確かなんだという、興味深いお話です。