田中長徳写真集「CT74」
田中長徳写真集「CT74」6/3発売!
限定74部!予約受付中!!
★おかげさまで、全予定数のお申し込みをいただきましたので、受付を終了させていただきました。
★お申込みが想定以上に集中しましたので、受付メールの返信には少しお時間(1~2日程)をいただく可能性があります、いましばらくお待ちください。
4年前に開催された、田中長徳先生古希お祝いパーティーの参加者限定で配布された幻の写真集「CT70」の続編「CT74」が、CT70プロジェクトから6月3日発売されます。
販売部数は74部限定。そのうち10部は写真集には収録されていない作品のゼラチンシルバープリント(写真家加納満氏セレクト&プリント)付きでの販売です。
数に限りがございますので、どちらも先着順の受付とします。販売窓口は我楽多屋のみです。
後にあります長徳先生からのコメントにも記されていますが、1978年にウィーンで撮影された後、缶の中で保存されたままになっていた20本のフィルムから作成した写真集ですので、未発表の作品ばかりです。
CT70プロジェクトは、我楽多屋店主野田陽介を発起人として写真家加納満氏とご常連様代表加藤聡氏ご協力のもと、田中長徳先生を応援するプロジェクトです。今回、ブックデザインを青野由香氏にお願いしました。
★写真集「CT74」 1部3,500円(税込) A4判縦 50ページ
★ゼラチンシルバープリント付き(11×14 大四切判)
写真集「CT74」 1セット15,000円(税込)
*どちらも送料370円のご負担願います。
★現時点で5月31日に緊急事態宣言が解除されるのかどうかハッキリしないことと、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、現状通信販売のみの対応とさせていただきます。購入ご希望の方は、以下の要領でお申し込みください。
garakutaya@tokyo.nifty.jp 宛てに
・お名前
・ご住所(送付先が違う場合は送付先も)
・電話番号
・メールアドレス
をご明記のうえ、「写真集のみ」か「ゼラチンシルバープリント付き」かをお知らせください。
こちらから、受付とお支払い方法(銀行振込)のお知らせメールを返信いたしますので、その内容に従ってお支払いなどご対応の程お願い申し上げます。
『田中長徳先生からのコメント』
ちょうど4年前の私の70歳の誕生日にガラクタ屋さん勝手連、悪の枢軸さんが私の古希祝いの大宴会を開催してくれて、同時に限定版の写真集を作ってくれた。これがCT70であった。
あれから4年が経過して、また同じ体裁で悪の枢軸さんが写真集を作ってくれることになったのは非常に嬉しい。半世紀お世話になっていた築地と人形町のカメラ雑誌がお休みになってしまって、生きる張り合いを失っていた老人写真家をこれほど元気付けてくれるアクションは無い。
この写真集に私が注目しているのは、本当に限定版の100部しか作らないことにある。今まで私が作ってきた写真集というのは印刷所に行っていろいろな手順があって、印刷部数3000部とかやってきたのであるが、これは今流行のオンデマンドの写真集である。オリジナルプリントを売って生計を立てている私としてはオリジナルプリントは1部だけとか、多くても部数が5部位なのである。
ワルターベンヤミンが指摘しているように、20世紀から21世紀は複製芸術としての写真が跋扈したわけだが、今の時代はオンラインで無限の数の写真集が複製できる時代であるから、これはあまり知的なものではないと思う。ペーパーに印刷された写真集はそのラッキーナンバーが100であって、実際には私とか悪の枢軸のプルーフがあるから、実際に販売されて流通するのは74だという。
オンラインの日本の古本屋などで私の写真集を検索しても、4年前に出したCT70は見つからない。今回出してもらうCT74の新しい写真集も将来見つけることが難しくなる本になりそうだ。
数年前ガラクタ屋さんが作ってくれたTシャツであるが、1970年代の私のウィーンのアトリエで鏡に向かったセルフポートレートがある。その左下の部分にフイルムの缶がいくつか積み重ねられているが、あれは現像済のフィルムが保管されているのである。シンプルライフでフィルムカバーを当時買うお金がなかったのである。それで2000本ほどのフイルムをウィーンを引き上げる時に東京に送って、それからヨドバシカメラでフィルムファイルを買ってハサミで切って収蔵したのだった。
ところが何かの手違いで、1978年の8月に撮影したフィルムだけ缶のまま偶然保管されていた。今回発行されるCT74写真集はそれを悪の枢軸勝手連にお渡しして、そこから選んでもらったものだ。ゼラチンシルバープリント付きの限定版エディションもある(写真集には収録されていない作品から写真家加納満氏がセレクト&プリント)。