それ、私の!
少し前から我楽多屋には、銀色に塗られたキャップやフード、レンズがちょいちょい並んでいます。これは数ヶ月前、アローカメラへ買取り依頼のあった品々から出て来ているものです。
こういう風にオリジナル状態が損なわれてしまった品物の値付けというのは、どうしても緩くなってしまいます。
通常であれば、200円の値札を付けるレンズキャップでも、これだと100円。使う上では全く問題ありませんけどね。
この前、長徳先生に拾われたレンズなんかも、鏡胴を大胆に塗られてしまっただけであって中身は綺麗でした。この時は塗られていない場合の1/3くらいの値付けをしていたのを、見事に見つけていただきました。
さて、少し前にやはり銀色に塗られたニコンのフロントキャップを買っていただいた常連のMさん。
話の中で、これはかなりカメラ好きだった方の遺品の一部なんですよ...とお伝えすると、「それなら安心だ…」とおっしゃられました。
どうして塗ってしまったんだろう?という疑問を抱きながら、どこかでこのキャップをしているところを前のオーナーに見られて、「そのキャップは私のだっ!」って言われたらどうしよう?とか考えていたのだそうです(笑)。遺品ならその心配は無いというのです。
いやぁ、人の考えることって、それぞれで面白いですね。
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