我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2015年12月24日 (木)

溶かしてなんぼじゃ。。。

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先日、この2台のカメラをお持込みいただいたお客さん。お父様の遺品の整理などをいろいろとされていたそう。

カメラ以外の物の処分で相談した業者さんに、この2台のカメラも3,000円の買取り値を提示されたらしい。ただ、あくまでも金属屋さんとしての見立て、「溶かして金属を採るため~」という説明をされたそうです。

う~ん、だとしても3,000円はびっくり価格なんですけど...。うちの店にある不良系在庫カメラも溶かしてお金にしたい~!なんてこと、カメラ屋として絶対に言ってはいけないこと。

その方、さすがにそれは忍びない~と感じたそうで、ネットで検索してうちの店を見つけてご来店くださいました。

カメラ屋としての見立てで提示できる金額は、どんなに頑張っても3,000円より安い値。いや、お店によっては、カメラ屋としてでも値を付けないところの方が多いのではないでしょうか。

その理由は、古いから~とか、フィルムカメラだから~ということではなくて、この「機種」が残念ながら中古市場での市場性が乏しいものだから。それに、これらの個体はそれぞれにマイナスポイントも抱えていました。ただ、実際のところ市場性の乏しい機種は動作品でも不動品でも値付けにそんなに差が出なかったりもするんですけどね。

それでも、このお客さんは「このカメラがカメラとして、何らかの形で役に立てばそれでいいので~」ということで、その金属屋さんより低い提示額なのに、うちの店に置いて行っていただけました。「これで美味しいお昼ご飯いただきます!」と言いながら~。

次の活躍の場への橋渡し役、責任重大です。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。