白黒ペンD
白黒コントラストでいい感じのオリンパスペンDのペアです。ペアと表現しましたが、実は「呼び」で偶然に居合わせた2台なのです。
左手のペンD3、我楽多屋の商品にするべく、動作チェックをしたところ露出計も動いており、レンズ・シャッターの状態もまずまず良好。しかし~、外観がかなり汚れておりました。
実際には茶色というか黄ばんだ色味でしたが、表現としては「真っ黒・・・」と言ってしまっていいくらい。で、せっこらせっこらと清掃をして、本来のシルバーボディに戻った頃に、日芸のH君がご来店。
「あっ!」と言いながら、H君がカバンから取り出したのが、右手のペンDの後塗りブラック(純正のブラックボディは存在しませんので)。
真夏の昼下がり、四谷で偶然に遭遇した白(シルバー)と黒のペンDというわけです。面白いのは、かたやちょっと前までは真っ黒系の白だったペンD3、かたや白から黒に改められてしまったペンDというあたり。
ペンシリーズの中では、F値の明るいレンズが装着され、根強い人気のあるペンDシリーズ。初心者や女性をターゲットにした、ペンEEシリーズが自動化を進めていく中、ペンDシリーズは、カメラ好きにターゲットをおいた高級な位置づけでした。
初期型はF値1.9レンズに露出計がセレン式、D2はレンズそのままで、測光精度向上させたCdS式の露出計に変更、D3はD2にF値1.7レンズを装着。全3機種が存在しました。