ラピッドワインダー
ここしばらく、あまり積極的にネタにしていないので、私がボトムグリップフェチの気があることは知られていないと思います(笑)。ちなみに参考までに過去の記事です ↓。
- http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2008/11/post-55e5.html
- http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2008/11/post-4767.html
- http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2008/10/post-e228.html
上の画像のカメラの持ち主は、もう10年以上前から我楽多屋に来店いただいていて、いつの間にか成人されていたNさん。キヤノンⅣSbは特に珍しいカメラではありませんが、底面に取り付けられたキヤノン製のラピッドワインダーは、案外珍しい部類に入ると思います。
「程度はあまり良くないのだけど、専用のボトムグリップも付いているので~」と少々自慢げに、いやいや、ほかのお店で購入されたものだけど「良い買い物が出来ました!」と報告してくれました。
通常の底ぶたと交換して取付けて、トリガーレバーでフィルムの迅速な巻上げをしようというアクセサリーです。画像でも分かるようにちょっと鋭利なのがトリガーレバー。
で、この専用ボトムグリップ、まさに専用で他のカメラで使うことは厳しそうです。ラピッドワインダー底面にある穴ふたつに、合致するように突起があって、そこをキッチリ合せて装着するようになっているのです。
ボトムグリップフェチ的には、金属表面に滑り止めのギザギザ加工がされていて、出来の良いものなのに、他のカメラ(自分の手持ちのカメラなど)に使えないのは、ちょっと、もどかしいのであります。
このラピッドワインダーは1954年に発売されたもので、当時の定価はグリップ付きで3500円。ⅣSb発売時に開発されたものだけど、1950年に発売されたⅡC以降の機種でも使用可能となっていました。しかし、メーカーでの調整を必要とされていたとのこと。