我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« ペトリのロゴ | メイン | さくらやさん »

2010年3月 7日 (日)

デジとフィルムのシャッター

IMG_1807

画像の中の2台のカメラ、これらのシャッターボタンの違いが分かりますか?

「重み」が違うんです。だからといって、ボタンを押すのに力が要る要らない…そういう問題ではありません。デジタルカメラとフィルムカメラのシャッターボタンの違いを言いたいのです。それも、構造的に云々ではありませんよ。

失敗を恐れずに何枚でもシャッターを押し、その中からベストショットを見つけ、要らないものはその場で削除出来る~。そんなことから、デジタルカメラのシャッターはその存在意義が軽薄になりがち…。

対して、フィルムカメラの場合はフィルムや現像代のことがあるから、1枚1枚慎重に考えながら撮ることになり、それゆえ、シャッターを押すこと自体に緊張感や楽しさがあるわけです。また、結果がすぐに分からないこともポイントになり、より1枚の重みが増すのです。

「そんなことは言われなくても分かっている」という人が多いでしょう。でも、改めて以下のような話を聞いてください。ともに、お客さんから聞いた話です。

「デジタルカメラで撮影した1000枚の画像から選んだベストショットより、フィルムカメラで撮影した100枚のフィルムから選んだベストショットの方が、たとえ、作品としての質が劣っていても、後者の方が思い出になる。」とか。

「デジカメ世代の子供たちは、とりあえずシャッターを切ってしまうので、シャッターボタンを押す時は「うまく写りますように」とおまじないをしてから、撮ることを教えておきたいものです。」とか。

どちらも、フィルムカメラのシャッターの重みのことを訴えている話です。だから、デジタルカメラがダメということではありません。フィルムカメラの良さの再認識を改めてしてもらいたいな…と思って話題にしてみました。

そういえば、私の知人で記念撮影などシャッターを切った直後に「はい、よく写りました!」という人がいました。たしかに、ファインダーを覗いていれば、おおかた分かるでしょうが、厳密には現像があがってみないと分かりませんよね。これもおまじないみたいなものだったのでしょうか!?