狭い中古カメラ業界!?
先日、買取りした品物の中に某社の高級コンパクト・フィルムカメラがありました。なんか特定されてしまうのが淋しいので、少々画像を荒くしてみました(笑)。
カメラマニアの多くは、メイン機材の一眼レフや中判カメラの他にも、この手のコンパクトカメラの所有を必須項目にしていたりします。
そんな訳で、コンパクトカメラと言えども中古市場で意外と人気のある部類だったのですが、デジタル化の波(コンパクト系のカメラにおいては、余計にその傾向が強いのでしょう・・・)がここにも押し寄せ、ごく限られた機種以外は値崩れが起きている、ここしばらくです。
で、この機種。約15年前に登場し、新品定価17万円ほど。数年前までは、中古市場でも5万円くらいで売られていたのですが、今では、中古カメラ店のウインドウで状態の良いものでも2万円前後のプライス表示になっています。
うちの買取名人が転売先を検討中、某中古カメラ店に電話で打診すると、うちの店から仕入れるのは5,000円くらい・・・それでも欲しくない・・・というニュアンス。
それなら、我楽多屋で1万円+アルファの値付けで売った方が良い。
その日の夕方、我楽多屋にやってきた常連さんが、うちに来る前に中古カメラ店巡りをして来られたのか、「フィルムカメラの多くが随分と値段安くなってるね・・・」と淋しげに言われました。さらに、その高級コンパクトを指しながら、「さっき、他のカメラ屋さんで店の人が電話で話していたけど、これと同じカメラ、5,000円でも欲しくない!」って。
あっ!そ、それは~!「うちの名人と話していたんですよ!それで、ここに並べてあるんですぅ~」。世間、いやいや、中古カメラ業界なんて狭いものです(笑)。
でも、そのカメラ、早々とその日のうちに、他の常連さんに喜んで買われて行かれました!