迫力のモータードライブ
モータードライブ、ひと昔前ならカメラに興味のある人のほとんどがご存知だったと思いますが、近頃ではカメラ経験の浅い人や、若い人の中には「モータードライブって?」という人も増えてきているのではないでしょうか。。。
フィルムカメラではフィルムを巻き上げるという作業が当然のように必要になります。ひとコマ撮影したら、フィルムをひとコマ分、進めないと二重撮りになってしまいますからね。近年のオート化されたカメラの場合、シャッターを切れば自動で「ウィーン」とフィルムを巻き上げてくれますが、オート化される前のカメラはその作業を人力でやらないといけませんでした。
しかし、そういう時代でも、高速で連写しなければいけないプロカメラマンや撮影者向けに、自動でフィルムを巻き上げるためのアクセサリーが用意されていました。それが、外付けのモータードライブ。カメラの底部分に取り付けて、電池などの力を借りてフィルムを巻き上げるためのものです。
上の画像はニコンF2(1971年発売)、それに取り付けられたモータードライブMD-2と、それ用の電池パックMB-1(単三電池を10本必要とします)です。カメラ本体の下にMD-2、MB-1の順に二段重ねになっています。その姿の壮観なこと!後ろに立てた望遠系のレンズとともに、まるで、そびえ立つ高層ビルディングのように見えませんか!?
ニコンF2は、MD-2を装着することによって、最高1秒間に5コマの撮影が可能になります。ちなみに、現行型のF6(下の画像)はボディー本体のみで5.5コマ、外付けのバッテリーパックを装着すると8コマの撮影が可能とのこと。