木製巨大ライカ
既に我楽多屋にご来店されたことがある方はご存知かと思いますが、当店には木製の巨大ライカM3があります。そのサイズなんと!54cm×30cm×28cm!さらに驚くのが一つの角材から彫りあげられた一刀彫であること。
この巨大ライカが当店にやって来たのは、日本カメラ誌上で作者の大須賀和昌さんが記事で取り上げられていたのがきっかけでした。大須賀さんはカメラ好きが高じて原寸大の一刀彫カメラをライカを中心に数十台作成してしまったというツワモノです。
これに感動した買取名人が直接ご本人と連絡を取り、いろいろとお話をさせていただく中で、巨大な一刀彫ライカの作成を依頼する・・・という運びになったわけです。大須賀さんのこだわりで、木材は宮大工ルートから手配したという由緒あるケヤキ。いい木材を使わないと、木目も美しくないうえ、経年変化で亀裂が入ったりするそうです。制作期間は半年ほどだったでしょうか・・・、大須賀さんの住む京都から美術品扱いの宅配便で完成品が届きました。開けてビックリ!その大きさはもちろんですが、精巧さに溜息が出るほどでした。
もともと作成されていた原寸大の一刀彫カメラの時から、カメラの設計図や現物を参考に正確な縮尺で作られる大須賀さんですから、縮尺が大きくなろうがその正確さは変わりません。この巨大ライカは原寸比で400%です。レンズには前玉がちゃんと入っていますし、ファインダーは筒抜けになっていてちゃんと向こう側が覗けるのです。
この私どもの宝物は先月末まで、2階にあった小さな博物館「かめら我楽多館」で展示していましたが、今は買取りコーナーに飾っています。2階買取りコーナーの入り口から覗き見ることも出来ますが、じっくりご覧になりたい方はお声掛けください。巨大ライカの隣りのウインドウには、「かめら我楽多館」にあった品物の一部や、買取名人ゆかりのカメラを展示しています。