キヤノンのフードが嫌な理由
キヤノンのフィルム一眼レフ用FDレンズやNFDレンズ時代のレンズフードの多くが、ネジ込み式ではなくてバヨネット式です。
本来はレンズ先端部に刻まれた凸部分にフードの凹部分を合わせて回転させるとロックされるようになっているのですが、そのロック部分の素材が今(いや…10年~20年くらい前から平気で)となっては劣化しているものがほとんどなのです。
まず何が嫌かって、使う人にすればフードがロックされずにグラグラするから撮影や携行に集中が出来ないでしょうね。
次に、我々業者(私だけかな…)にすれば不完全なモノを売ってる感マシマシですし、それよりなにより劣化した素材がボロボロと落ちて来たり、その前段階でいくらか軟化状態だとレンズ側にカスがくっ付いたみたいになって汚らしいのです。
一時期、レンズに付いて来たり・フードだけで店にやって来たこの手の劣化したフードを、怒られてしまうかもしまうかもしれませんが、その都度処分していました。
最近は入って来る機会も減って来たのですが、少し前に仲間の業者から預かってた品物の中に該当するフードがあることに気付いて、まとめて戻したりもしました。
さて今回、カビ玉として売っているFD・NFDレンズに劣化フードを付けて売っています。
このフードについては劣化したロック部分の素材をざっくりと取り去ってしまって、レンズにカスが付かないようにしました。なので、レンズに付けたところでグラグラです。オマケとして付けたのは、ロック部分を補修される人もいらっしゃるので「ご自身でどうぞ~」ってことです。
実は、このロック部分の補修については以前にお客さんお二人から、補修素材も含めて教えてもらったことがあります。それを言葉と画像でうまく紹介するのが難しいのと、教えていただきながら申し訳ないのですが、店の公式ブログで紹介するのにちょっと危険を感じたりもしたので控えているのです…スミマセン。
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