我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 電池蓋のテープは | メイン | 流線形の鉄道 »

2019年8月 6日 (火)

ジャンク品はゴミじゃない

67738186_2918905328151783_625780408

数日前のこと、レンズのフロントキャップに残っていたシールか何か糊っぽいものの跡をシール剥がしで落としていたら、常連Sさんに「そうして品物を掃除されているのをよく見ますけど、ほかのお店では掃除などせずに並べて、ずいぶん汚れていたり、糊の跡がべた付いたカメラなんかが平気で売られています。そういう話を他のお客さんから聞きませんか?」と声を掛けられました。

特に他のお客さんから聞いたことはありませんでしたけど、私なりに、店に並べる品物に対しては一定の基準みたいなものがあります。

売り物として並べる以上、触れる状態までは事前に掃除をしたいな...と。

べた付いていたり、見るからに汚れが付いていて、触るのを躊躇うようではいけないなぁ~と思っています。ジャンク品だってゴミじゃないんですから。

人によっては我楽多屋で売っているモノの多くはゴミみたいなものだと思う人もいらっしゃるでしょう。でも、それは一般的な価値観としてのことだと思います。どこか不具合のあるカメラやレンズなんて、その状態を判断出来ない人にとっては使い物に出来ませんし、カメラの一部品や付属品だって、それ用のカメラを持っていない人には無用なものでしかありませんからね。

でも、そういうモノでも必要として買って行かれる方がいらっしゃるのです。

だから、私も汚れたままの品物をゴミでも出すように店に出したくはありません。

そんな話を常連Sさんにしたら同意してくださり、汚れたままの品物を出すようなお店の店員さんの品物に対する意識を問題視されていらっしゃいました。

ほかのお店の営業姿勢をとやかく言うのは避けたいですが、品物に対する気持ちや愛情という点では、今回のようなお話を聞くと悲しくなりますね。

 

数年前にお客さんから聞いた話でも似たような気持ちになったことがあります。お正月の売り出しということもあったのでしょうが、ニコンFのジャンクなんかも含めて複数のカメラがジャンクかごに入れられていて、それを手に取ったお客さんがニコンFを放るようにしてかごに戻していたそうです。他にもそういう雑な扱いをするお客さんが多く、それを黙認しているお店も気分悪い...と感じて、その場に居るのが嫌になった~というお話。

 

話しが長くなってしまいますがこれを逆の観点から見ると、買取り依頼で持ち込まれたカメラやレンズの中に、触るのを躊躇うような状態の品物が含まれていることがあるってことです。

カメラ好きな方からの買取り依頼品でそういうことは滅多にないですが、家に長い間放置されていたご家族のカメラなんかが持ち込まれた場合に、埃だらけの品物があったり、品物を広げた机の上が真っ黒になってしまうようなことが時々あるんです。これもちょっと悲しいことです。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。