Asahi-Kogakuのタクマー
今は「ペンタックスリコー」となってますが、起源は1919年設立の「旭光学合資会社」まで遡ります。
旭光学は1952年に日本で最初の35㎜一眼レフ「アサヒフレックス」を登場させます。その2年後にはクイックリターン機構も搭載。
そして、1957年、ペンタプリズム内蔵の35㎜一眼レフ「アサヒペンタックス(後に「AP」と呼ばれる)」を発売。
2002年には、社名自体が「旭光学」から「ペンタックス」に変更されます。
続いて、レンズマウント的観点から歴史を振り返ると、「アサヒフレックス」は、ねじ込み式の37㎜径。「アサヒペンタックス(AP)」からは、ねじ込み式の42㎜径。
1975年発売の「Kシリーズ」以降は、バヨネット式のKマウント。Kマウントは、1987年発売のAF機「SFx」でも、2003年発売のデジタル一眼「istD」でも変更されずに今に至っています。
で、37㎜から42㎜への変更時には、変換アダプターが無償配布されたそうだし、つい近年ずいぶんと値上がりしてしまったけど、42㎜からKへのアダプターもかなり安価で提供されていました。
そんなところにメーカーのユーザーに対する良心を感じずにはいられませんね。
前置き長くなりましたが、そんなわけで2つの純正アダプターを介して、アサヒフレックス時代のタクマー58㎜/F2.4が、現在のデジイチにも装着可能なんです。
ちなみに、タクマーのレンズ表記。42㎜時代になると、「Asahi Opt. co.」となってしまいますが、それ以前は「Asahi-Kogaku」でした。