三菱の月光
「月光」と聞いて、写真用品を思い浮かべられる人は一般的には少ないでしょう。「月光仮面」あたりを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。いや、これも世代がバレてしまいそう、、、今、20歳代くらいの人は「月光」で何を連想するのだろう。
話を写真用品に戻して。今現在、「月光」というと、三菱製紙のモノクロ写真用インクジェット用紙の名称です(2007年から)。しかし、月光の名は、もともとモノクロ銀塩写真用印画紙に使われていたもの(2006年まで)。
その歴史は古く、発売は1950年。月光の名の由来は「ブルーブラック」の色調を実現したかららしいです。
いにしえからのマニアには、「月光といえば、青い袋の~」という印象が残っているようです。たしかに、青い一色のパッケージの時代もあったようですが、上の画像は多分それよりも以前のパッケージかと思われます。
この文化遺産は、数ヶ月前に四谷のギャラリーニエプスで催されていた、「おみやげ展」に出品されていたもの。おみやげ?と思う人が多いかもしれませんが、このブログにもたびたび登場しているH君が北海道に行った時、現地の写真屋さんで見つけてきたものだそうです。
試しに焼いてみたらしいのですが、変色とともに、像が流れてしまうような結果で、印画紙としては使えない状態だったそうです。