長年のカメラ買取りの中で、印象に残っている買取りの一つが「ニコンS3M」です。
もう30年程前の話です。地方から来られたお客様がニコンS3でハーフサイズが撮影出来るS3Mのモータードライブとレンズ3本セットを持参されました。
何店かに行ったがどこの店も自分の欲しい金額では買ってくれなかったと言って当店に来られました。
お客様の希望額は70万円でした。私は少し上乗せして買わせていただきました(もう30年前の話ですので現在の相場とは違います)。
この買取りの後日談を含めた話を、二代目のブログで以前取り上げています→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2008/04/post-7071.html
カメラ写真雑誌の月刊日本カメラは、初代社長の時からお付き合いがあります。
二代目社長の平賀様には、アローカメラクラブの講師をしていただいたこともありました。
そして、私が買取りを始める時に顔写真入り広告を最初にOKしてもらったのも日本カメラでした。当時、他誌は顔写真入り広告に最初難色を示しました。
また、その頃のカメラ雑誌の広告ページには中古店が在庫品のプライスリストをずら~っと載せていました。懐かしいです。
私は以前から「買取りでご来店いただいたお客様の持って来られたカメラが何か?匂いで分かることがある」と言っています。
お客様のご年齢や格好、カメラを入れて来たバッグなどを判断材料に本当に分かることがあるのです。
と言っても実際に分かるのは、10人中数人くらいです。
こういう話をするのは、お客様の緊張をほぐすためにする私の手段です。気楽になったお客様とお話を進めやすくなります。私がお客様のカメラを当てた時はビックリして喜んでもらえますから、ますますお話を進めやすくなるのです。
ここのところ毎日、新聞やテレビで新型コロナウイルスのニュースばかりです。
我々の業界も確実に影響が出ています。
国会の答弁を聞いていても、私なんかには実際なにを言ってるのか良く分からないです。世の中どうなっているのだろう。
昨日、同業の玉虫さんから電話があって、車で街中を走っていても道路が空いてると言ってました。
今日の二代目ブログに出て来た「千代田商会」が懐かしいです→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2020/03/post-5c5f.html
千代田商会は銀座にあって、問屋のようなこともしていました。
私が銀座で小僧をしている時には、店に来たお客様の欲しい品物の在庫が無いと、千代田商会へ走って行って品物を融通してもらったりしていました。
店の奥に居る、ちょっと取っ付きにくい店のオジサンを覚えています。