我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2018年8月20日 (月)

装填ミスだったのか...!?

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2年くらい前からでしょうか、時々ご来店されるカメラ女子から「このカメラ、使えますか?」と質問されました。

ドイツのBILORA(ビローラ)社製のBELLA(ベラ)という、ベスト判フィルム使用のカメラです。どうやら、イタリア・フェラーニア社製カメラのライセンス生産品らしいです。

動作チェックと言っても、シャッタースピードはバルブと単速だけだし、レンズにも大きなダメージ無さそうなので、「使える状態ですけど、フィルムが手に入りにくいですよ。ネットショップのかわうそ商店さんなら売ってます。あと、巻上げ軸側のスプールも必要になります」と、簡単にアドバイスしました。

数日後、通販で入手されたフィルムとスプールを持って、装填方法の教授を乞いに来られました。

ここで問題が発生しました…。まずは口頭で案内後、フィルム装填をして裏蓋を閉じて巻き上げるも赤窓に何にも現れないのです。巻上げノブにはそれなりのテンションが掛かっているのでフィルムは送られているだろうに…。

かなり巻き上げたつもりなのに状態が変わらないので、その時点の判断としては、赤窓の内側に何か貼られていて目隠しになっているのか?またはフィルムの裏紙の印字に問題があるのか?(後者の方、かわうそさんを疑うようでスミマセン)

一旦フィルムを出してみないことには検証の方法もなし。ただ、店にはダークバッグもダークボックスもないので、カメラごと預かることにしました。

ところが数日中に何らか手配出来ると思っていたダークバッグの手配が出来ず。店を閉めた後に店のトイレで電気を消して作業しました。裏蓋を開けると、フィルムがほとんど送られていないのです。ある意味では巻き戻す(巻き直す)必要もないのでラッキーでした。

明るいところで背蓋を確認するも赤窓に問題は無し。テスト用のフィルムを入れて試してみたら、ちゃんと送られて赤窓に数字も出て来たので、再度お預かりしたフィルムで試みたら、問題なくフィルムが送られました。結果はオーライです。単なる装填ミスだったのか...!?だとしたらお恥ずかしい限り。

でも、最初のフィルムに巻き上げている時もテンション掛かっていたのに、実際は送られていなかったのは何だったんでしょう。暗がりのトイレの中で感じた手探りの感覚では、裏紙のリード部分がスプールから外れたわけでもなくて、ちゃんと巻上げ軸に噛んでいたんですけどね...。お預かりしていた期間にお盆を挟んでいたので、ご先祖様の悪戯でしょうか(笑)。

あと、カメラの構造的なものでしょうか、フィルム面の平面性が怪しい気もしたので、撮影した結果を良かったら見せてくださいとお願いしておきました。

 

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