我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2018年7月

2018年7月31日 (火)

自然治癒

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もう50年も近く前のカメラだというのに、なかなか壊れた個体を見かけないニコンF。

ただ、露出計の入ったフォトミックファインダーは別物。針が全く振れないものや、振れてもビンビンと振れの怪しいものなど、ニコン製品の中で唯一と言っても過言ではないくらい、信頼性の弱いフォトミックファインダーです。

ところで、画像のフォトミックファインダーはわりとそこそこの振れ方をしているのですが、入荷時の動作チェックなどの際にボディから一度外したら、ボディとの相性が悪いのか...キチッと装着するのがかなり難しい状態。ファインダー側のポッチのせいなのか?ボディ側のツメのせいなのか?上手く噛み合わないのでキチッと装着することが難しいのです。

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で、値札には「ファインダー外すと付けるの大変」とコメント書きして我楽多屋に並べました。

もう1ヶ月以上、嫁ぐ気配がありません。その間、関心あって見ている人にはこちらかお声掛けして状態を説明したり、気になったお客さんから質問を受けたりしたことは数回ありましたけどね。

昨日のこと、ボディとフォトミックファインダーをバラして売ろうかな?と思いましたが、どっちの具合が悪いのかがよく分からないので値付けがしにくいことに気付き、セットのまま値を下げようと思って、改めて手に取ってチェックをしました。

するとどうでしょう。脱着が特に問題なく出来るのです。。。

シャッターなどの自然治癒ってのは時々あるものですが、この手の自然治癒がどうして起こったのか?イマイチ不明ですが、改善されたのだから良しとしましょう。

値付けはそのままにしてあります。

 

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2018年7月30日 (月)

ソ連製のカメラ拝見

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昨日のお客さんカメラです。

ソ連製の「メプロゼニット-E」というM42マウントの一眼レフです。

ボディに付いたレンズはメプロコミナー55/2.8、横に並べたレンズはメプロゼニット35/2.8と、メプロゼニトン135/2.8の2本。レンズ名は3本とも違いますが、どれも日東光学製っぽいです。これが揃っていることが凄いなぁ~と思います。

そして、下に敷いてあるのは1970年頃と思われるカタログのコピーです。

私 二代目が生まれた頃の話ですので、当時の日本人が共産圏のカメラにどういうイメージを持っていたのか良く分かりませんが、このカタログは「高性能超廉価」を売りにしています。でも、同年代の国産カメラと比べて、決して高性能と呼べるレベルのものではないのは事実。

また、メプロゼニット-プロとメプロゼニット80の案内文中には「信頼性ゆたか」と書かれています。はて?そうなんでしょうか!?

 

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2018年7月29日 (日)

ケンコーOMリングセット

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以前に話題にしたことがあるような気がして検索するも見つからず、じゃあ、これの実体が何だったのかも思い出せず、結局は一からやり直し。いや、話題にしたこと自体が無いのかもしれず...スッカリ呆け呆けです。

さて、ケンコーから発売されている、この「O/M」と記されたリングセット。片方のリングはどちらも52mm径のオスネジ。もう一方はどちらも52mm径のメスネジ。

どういう使用法なのか?現在のケンコーさんのウェブサイトにも書かれていませんでしたが、某販売店さんのウェブサイトや、ケンコーさんもオンラインショップの方には、この商品についての説明書きがありました。「両側共オスオスとメスメスになった52mm径リングセットです。各種レンズやフィルター等のフィルターネジを使って逆付けしたりいろいろな実験用に使えます。オスオスのリングを利用して、ビデオカメラのレンズに一眼レフ用50mm標準レンズを逆向けに装着すると、8倍ズームとの組み合わせで5〜10mmの被写体が画面いっぱいに写ります。」と、書かれていました。

なんかずいぶんと頭を使わないといけないお遊び用に使えるようですね。

ちなみに、「OM」という名称。オリンパスのOM??とか勝手に思っちゃったりしましたけど、「オス」の頭文字「O」と、「メス」の頭文字「M」らしいです。ぷっ。

 

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2018年7月28日 (土)

不変のFマウントだが~

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ここ数ヶ月ちょいちょいご来店くださるカメラ初心者のお客さんが、「レンズが外れなくなって、、、」と持って来られたのが、ニコンEMにFマウント初期のオートニッコールが装着されて外れなくなっちゃってるのでした。

そう、同じFマウントとはいえ初期のオートニッコールレンズは、Aiレンズ対応型のボディには干渉する部分があって使えないものがあるのです。

今回の場合はEMの絞り連動ピンが、レンズのカニ爪にわずかに干渉していて外れなくなっていました。でもこれは修理屋さんの手を煩わすレベルではないので、2本のビスで留まっているカニ爪を一旦外してから、レンズをボディから外しました。

カメラ初心者といったお客さんも短期間にいろいろと学んで来ていらっしゃるので、カニ爪を外したままにして使えば~とは言い出したものの、シャッタースピードが基本オートのEMボディに絞り値が伝えられないので、言い出したのを撤回。でもでも、電池を抜いても切れる1/90秒限定で、絞りをマニュアル操作すれば撮れなくないです…は理解してくださいました。

が、そんな話をしていると、カバンの中からニコンF2を取り出されたので、これならオートニッコールでも大丈夫ですよ...と言ったところで、ファインダーにフォトミックAが付いていたのでやはり絞りの連動は無理...。そしたら「露出計は壊れてます~」と。あぁ、はい。では完全にマニュアルであれば問題なく使えます。

こんなやり取りを数分間。

ちょっと偉そうなこと言ってしまうかもしれませんが、このお客さんの知識の成長を感じつつ嬉しく思うも、不変のFマウントと言いながら~ちょいちょい制約があるのが、素人にはややこしいのだよなぁ~と思った、台風前日の夕方でした。

 

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2018年7月27日 (金)

ホンモノ vs ダミー

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2ヶ月くらい前にニコンのデジイチやソニーとパナソニックのミラーレス機のダミー品が幾つか入ったことがありましたが、少し遅れてフジのチェキのダミー品も入って来ました。

そのチェキを見て「これは!」と思った私。

同じく派手なイエローカラーのホンモノを持っているからです。

自分が持っていないカメラのダミー品に惹かれることもありましたが、ダミーとはいえ~カメラ屋がカメラを溜め込んではいけない…というポリシーもあるので、今までに私物化しているダミー品はありません。

でも、今回のは初めてのパターン。私物のカメラとまったく同じもののダミー品。これは私物化してしまっています。

2台を並べてみると、どっちがどっちか分からないレベルです。というのも、ホンモノ自体のボディがもともとプラスティック製だし、手に取ってみてもそれ程に重量感があるカメラではないですからね。

念のため触れておきますと、ストラップの付いている方がホンモノ、下の画像ではレンズがON状態で前にせり出している方です。

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明日はがらくた市

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明日28日は第4土曜日なので、我楽多屋の「がらくた市」です。

火曜日にFacebookページでも発表しましたように、今回のがらくた市では予定していました田中長徳先生トークショーを中止することにしました。

これは、月曜夕方に気象庁が災害レベルの猛暑が8月上旬まで続く~と緊急会見をしたのを受けて決めたことでした。が、実際には台風が迫って来ていて、そちらの方が心配な予報になってきています。

トークショーを楽しみにされていらした方および長徳先生には急な変更でご迷惑をお掛け致しますが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

それでも、店は営業しますので、がらくた市恒例の1割引きサービスは実施します。

1割引きサービスの実施は通常午後2時から開始ですが、今回は開店時間の10時から閉店まで適用しますので、雨風には十分ご注意の上、皆さまのご来店をお待ちしております。

2018年7月26日 (木)

電池蓋を開けてビックリ

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このカメラを持ち込まれた方が「露出計もバッチリです!」と言われていた、ミノルタSRT101の動作チェックをしていた時のこと。

底面のスイッチをONにするとファインダー内の針が振れているので、バッチリです!と判断した電池を入れたままなのだなぁと、そのままレンズを付けて露出計のチェックをしました。

しかし、どうも振れ方がおかしい。確実に合っていない。シャッターダイアルを回したり、絞り連動レバーを動かしてみたりして接触不良系の解消を試みてみたけど、動きに変わりなし...。

こりゃダメだな...と何気に電池蓋を開けたみたら、出て来た電池が3Vの電池。

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えっ!!

このカメラはもともと1.35Vの水銀電池を使うカメラ。これじゃ、ちゃんと振れないわけだっ!

しかし、このカメラを持ち込まれた方はそれなりにベテランさんのようだったし、過電圧のズレを計算して使用していたのか?とか不思議でなりません...。

 

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2018年7月25日 (水)

町田市の鶴川団地

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、鶴川団地です。町田市にある鶴川団地は1967~68年頃に建てられた団地です。

私 二代目はこの団地の中にあった鶴川病院で生まれました。病院は既に無くなっていましたが、団地の多くは残っていました。といっても、家族がここに住んでいたのは私の物心がつく前までだったので、私の記憶にこの団地はありません。

団地住民の高齢化が進んでいるようで少し寂しい雰囲気を感じたのは、今回初めて生誕地を探訪してみて少し感傷的な気分になってたからでしょうか。。。

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2018年7月24日 (火)

フィルムカメラに見える専用ハードカバー

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ここ数年、特別バージョンを時々出してくる富士フイルムのレンズ付きフィルム「写ルンです」。

去年のブログ記事を見たら、一昨日・去年と年1回で特別をやっちゃってますね。

そして、今年もやっちゃいました。私はオーストラリアのカメラ屋さんのInstagramでたまたま見つけたのですが、先週金曜日がまさに発売日でした。

その名は「プレミアムキットⅡ」。プラスティック製のフィルムカメラに見える専用ハードカバーが付いているのです。上下2分割されるカバーの中に通常の写ルンですを入れて閉じると、まるでフィルムカメラのようになるってわけです。

富士フイルムの案内には、数年前まで現行品だった高級フィルムコンパクト機のクラッセを模した形だとありました。

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こういうのを出されると話題にしたいし遊びたいので、ついついすぐに入手してしまう私。「FUJIFILM」ネーム入りのストラップも付いているのですが、折角なので革ストラップを奢りたくなってしまいました。

ちなみに同時にブラックモデルも出ているようですよ。こちらの場合は専用ハードカバー単体の販売で、写ルンですはセットされていません。

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2018年7月23日 (月)

カメラ熱が猛暑に負けている...

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猛暑日の先週土曜にご来店の常連Hさんに、連日の暑さで我楽多屋のお客さんの来店数も激減ですよ...なんて愚痴をこぼしました。

そしたら、「この暑さは尋常じゃないからねぇ。でも、それはカメラ熱が猛暑に負けているってことだよね...」と自省でもされるかのようにポツリ。

朝晩は汗かいて自転車通勤している私も昼間は冷房が効いた店内に居るものだから、いい加減みんな暑さにも慣れてそろそろ活動開始(来店)してもらわないと~なんて思っていましたが、この前の定休日の昼間に外へ出て電車乗り換えたり炎天下歩いたりしながら分かったのは、こりゃ慣れるとかのレベルじゃないな...と。

でもでも、掘出しモノGETをするにはライバルの減ってる今、動くってのもGETの確立を上げる方法かもしれず~です。

ちなみに、Hさんはご来店されてから店内を2~3周されていました。何故かと言うと、冷房で身体の火照りが収まるまでは集中力が欠けて見落としているかもしれないから~とのことでした。さすが、猛暑に負けないカメラ熱の維持の仕方です。

ただし呉々も熱中症などにはお気をつけて下さい。買取りコーナーでは冷たいお水の用意もございますので買取り名人にお申し付けください。また、生命の危険を感じそうな場合はそもそもの外出は避けるなりご自愛くださいませ。
 

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