我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 2017年5月 | メイン | 2017年7月 »

2017年6月

2017年6月30日 (金)

TEXER AUTOMAT

Dscf8403_960x1280

先日、個人的に入手した二眼レフカメラ、その名を「TEXER AUTOMAT」。

ボディの刻印には「MADE FOR TEXER JAPAN」となっていますが、日本のTEXERという会社(商社?)が輸入用として中国に造らせたのが、この「TEXER」ネーム入りというわけで、基本的には中国製二眼レフ「海鴎」と同じ仕様です。

その操作感や質感に多くを望まなければ、必要にして十分な動きをしてくれます。

そして、機能面で優れている部分も挙げられます。まず、ピントフード。後期のローライフラックスばりの屏風式に折り畳める仕組みなので、左右から抓んでワンタッチで閉じられるので楽チン。

Dscf8404_1280x960

ファインダーも、やはりローライフレックスばりにマスク式のパララックス補正機能があるので、完全な補正ではないですがサポートしてくれます。

スクリーンが明るいのは、テイクレンズよりも明るいF値2.8がビューレンズに驕られているから。中心部にスプリットイメージもあるのも相まって、ピント合わせが楽です。

そして、描写。評価が一番難しい項目ですが、一言で言うと「かなりイイ」んです。

Dscf8405_1280x960

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2017年6月29日 (木)

F値1.2のニッコール

19511391_1581552351887094_366077731

どちらも伝統のニコンFマウントのマニュアルフォーカス・ニッコール標準レンズで、F値1.2の大口径です。

左の55mmの方が前のモデルで、右の50mmの方が後のモデル。

実は後者はまだ現行品で入手が可能なことを、最近すっかり忘れ気味でしたが、今の時代となっては貴重な話ですよね。

ニコンはマニュアルフォーカスレンズをいまだにラインナップしているんです。キヤノン、ペンタックス、オリンパスなどなど、もう他にはそういう大手国産カメラメーカーありません。

現在、ニコンは20mmから105mmまで8本のマニュアルフォーカスレンズをラインナップに残しています。

ちなみに、ニコン初のデジタル一眼D1が発売された直後の2000年、フィルムMF一眼のF3やNewFM2もまだ現行品の時代。当時のカタログにはマニュアルフォーカスレンズが33本もラインナップされていました。同じくオートフォーカスレンズは39本。

そんな17年前に比べれば風前の灯かもしれませんが、今なお新品で入手可能な状態であることは、さすが大ニコンさん。だって、MF一眼は普及版のFM10の1機種しか残っていないというのにね。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2017年6月28日 (水)

京都の川

19417116_1575251045850558_507634725

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

****************

二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、京都。

先週金曜日付のブログで定休日を利用して、京都へ長徳ボスの写真展を見に行って来たことは明かしておりましたが、それ以外に特に用事は無く…、鴨川や高瀬川沿いにフラフラ歩いたりして時間を潰して銭湯に入って、夜行バスで帰って来ました。

19417203_1575311475844515_469616576

2017年6月27日 (火)

BERTRAM製「CHRONOS」

Dscf8396_1280x960

またまた、洒落たデザインの露出計です。

先日のGOSSEN Sixtomatの記事をご覧くださったTさんが、「これも変わったデザインでしょ!?」と、見せびらかしに来てくださいました。

Dscf8393_960x1280

Dscf8392_960x1280

手前の小さなボタンを押すと、前方の受光部の扉が観音開きして、目盛り部分のカバーも開くようになっています。

ボタンを押すとアッという間に両方が開いてしまうので、目盛り部分のカバーを押さえながら動作をゆっくりさせて、受光部の観音開きを分かりやすくした動画もアップしておきます。この動画でも分かりますが、目盛り部のカバーを締めることで受光部の扉も連動して閉じられます。開閉のタイミングを微妙にズラしているのも面白いですよね。


YouTube: 露出計BERTRAM社製「CHRONOS」

とても軽いので、アルミ製なんでしょうか?でもその軽い本体からは想像しずらいくらいなキッチリとした操作感や質感なので、開閉操作しているだけでも非常に気持ちイイです。

ドイツのBERTRAM製「CHRONOS」という製品です。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2017年6月26日 (月)

匂いですか?いや記憶です。

以前にも話題にしたような気がするのだけど、そのブログ記事が見つからない…。

買取名人が時々自慢しているのは、カメラを売りに来られたお客さんがカメラをバッグから出す前に何のカメラか言い当てる~!って件。

これ、匂いがするとか、お客さんの雰囲気で分かる~とか言ってますが、どこまで本当なのか?イマイチ不明です。

あっ!やっと見つかりました。過去の日々買取名人学で、嗅覚?透視力?なんて大袈裟に話題にしてました。

ただ、私 二代目もバッグから取り出される時にチラッと見えたカメラケースなんかで、カメラが何か言い当てられることが時々あります。これ自慢です(^^)v。半年くらい前だったか、、、名人と一緒に行った出張買取り先でそんなのが2~3台続いて、お客さんに感心されたこともありました。

でも、私の場合は残念ながら嗅覚とか透視力とか雰囲気とか…ちょっと怪しげなものではなくて、ケースの色や形などの記憶力がなせる業です。

19437573_1577666585609004_681913857

19429841_1577666578942338_500138409

数日前にも名人が我楽多屋に持ってきたカメラケースをチラッと見て、「フジカST605だな!」って中身を透視出来ました(笑)。じゃなくて、そうそう見掛けないケースですが、質感や形状の記憶が残っていたからなのです。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2017年6月25日 (日)

100周年は「ぐにゃり」でなかった

19429918_1577623878946608_282091706

ニコンが創業100年の記念モデルをいくつか企画していて、現行品に特別塗装を施したボディやレンズが出るようですね。

ところで、少し前と言っても、この感覚が歳をとるごとに曖昧になるのですが...、F5の記念モデルが出ましたよね。あれは、50周年記念モデル。いくらなんでも、あれから50年も経ってないから。「んん?」と思いましたが、あの時はカメラ販売50年の記念だったのですね。

F5の記念モデルも特別塗装をされていました。さらに、ファインダーに記されたNikonのロゴが50年前と同じ書体でした。

F5aniv

そう!大文字の「N」の縦棒2本を結ぶ線が「ぐにゃり」としてるやつです。あのぐにゃりニコンには一部にファンが居て、私も以前にふざけてこんなのを作ったりしました

残念ながら、今回の創業100年の記念モデルのNikonロゴは現行のと同じ書体でした。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2017年6月24日 (土)

再びフィルムピッカー

Dscf8391_1280x960

この問題は昔から同じこと。未撮影フィルムなのに、何らかの理由で誤まってフィルムをパトローネの中に巻き込んでしまう~トラブルってのは稀に有り得ること。

そんな時に、このフィルムピッカーがあれば、明るい場所でスッとベロ出しが可能なのです。

6a0120a63eae74970b01676602e947970b

ただ、このフィルムピッカー。本体に記されている使用方法を説明しているイラストを見ただけではかなり分かりずらい。分かってもちょっとコツを掴むまでには、慣れが必要だったりします。

少し前に我楽多屋で長徳先生と名人とで、これの話題になりました。

名人が言うには、「昔はこんな便利なモノが無かったし、慣れた人なら先の細いキリか何かを使って、隙間からヒョイっとベロを出せる!」と。また、「自分もやっていた!」みたいなことを言ったので、数日後に長徳先生が「今度の古希パーティーで急に話を振るので、余興代わりにハンドパワーで名人にベロ出ししてもらいましょう~」なんて、おふざけも言っていました。が、当日はすっかり忘れてしまいました。

以前に一度アップした動画ですが、このフィルムピッカーの使い方を収めた動画を改めてアップします。


YouTube: filmpicker

私の思うコツは下の工程内に下線を付けた部分です。まぁ、これは私なりのコツなので100%信用しないで、皆さんなりに良いやり方は見つけてください。

  1. 動画には映っていませんがフィルムピッカーの先をパトローネに挿入する前に、軽くスプールを回してパトローネの中のフィルムの弛みを取っておくこと
  2. フィルムピッカーのスライド部分を全部収納した状態にして、ピッカーの黒い板状の部分をパトローネの隙間に全部挿入します。
  3. 続いて、フィルムピッカーのスライド部分の片方だけをパトローネ側に全部移動させてから、スプールを回してパチッと音がしたら即スプールを回すのを止めます。この時に音だけの判断じゃなくて、振動でも察知出来るように、スプールを回すのとは別の手の指をスプールの底側に当てておきますパチッと音がしたら、ほんの気持ちだけ逆戻しすること...。
  4. そして、フィルムピッカーのスライド部分の残りの方をパトローネ側に移動させます。この時にスプールが回らないように、先程の段階でスプールの底側に当てた指でスプールを固定しておきます。
  5. 続いて、フィルムピッカーのスライド部分を二つとも一緒に、ジワジワと元の方向に戻していきます。この時点では、さっきのスプールの底側を押さえた指は放します。
  6. 「3.」の工程以降、左手の親指はフィルムピッカーとパトローネの結合部分に開いた窓みたいな所に当てて、シッカリとフィルピッカーとパトローネを固定することを忘れないこと。

以上、文字で書いても分かりずらいかもしれませんが、動画と合わせて見ると分かっていただけるかと思います。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2017年6月23日 (金)

速報!京都

19399870_1575103939198602_301771919

京都の「galleryMain(ギャラリーメイン)」で開催されている、『田中長徳写真展「田中長徳×銀塩写真 50年の歴史展」』を定休日の水曜日に見てきました。

19399516_1575103942531935_885633791

河原町五条の裏道にある町家を利用した「galleryMain」。趣きある階段を上がると、2階に展示スペースがあります。

作品展示は1960年代の東京・1970年代のウィーン・プラハ・パノラマで撮ったヨーロッパと全モノクロ、そして長徳氏の愛機展示と、区分けされた展示になっています。

会期は6月25日(日)まで、あと僅かです!

Dscf0623_1280x960

  • 田中長徳写真展「田中長徳×銀塩写真 50年の歴史展示」
  • 6/14(水)~25(日) 13:00~19:30
  • 月火は休廊
  • 入場料:500円
  • galleryMain:京都市下京区麸屋町通五条上る下鱗形町543-2F
  • http://www.gallerymain.com/exhibition2017/tanaka.html

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

 

 

明日はがらくた市

明日24日(土)は、我楽多屋の「がらくた市」です。

梅雨の合間ですが、そこはもう有名!?な「雨が降らいない特異日」ともいえる、第4土曜日午後の東京四谷地方。現時点の予報「曇り」通り~まず雨の心配はないでしょう。

当日は田中長徳先生トークショーのある通常パターンのがらくた市です。

念のため、タイムスケジュールを以下に記しておきます。

  • 午前10時  : 開店
  • 午後2時    : 全品1割引サービス開始
  • 午後2時半~: 田中長徳先生トークショー開始(終了予定は午後4時)
  • 午後7時    : 閉店

トークショーは我楽多屋店内で開催します、その間は店内でのお買い物は極力ご遠慮願います、ご了承ください。また、開催中は座り聞きOKですので、各自、敷物や座布団などお持込いただいて結構です。

2017年6月22日 (木)

お客さんと個人売買?

Dscf8390_960x1280

中古カメラ屋ですから、皆さんが不要になったカメラやレンズなどを買取りをしているのは今さら言うまでもありません。

ただ、今回は自分史上、初めての出来事。お客さんから個人的にカメラを買いました。

常連Tさんは、私がアローカメラに入って数年後、我楽多屋に常勤するようになった当時から、ずっと継続してご来店いただいているお客さん。その人の人生訓みたいなところに共感するところもあって、人生の先輩とも崇めております。

Tさんはライカやハッセル、ローライを中心にいわゆるイイカメラを多数コレクションされていながら、フィルムで撮ることもシッカリされています。

でも、コンテスト応募や写真展開催などを目的にした撮影ではなくて、ご自身の範疇で趣味的な撮影や撮り比べなどを楽しんでいらっしゃいます。その結果のフィルムを、時々、カメラ屋として後学のためになるんであれば~と見せてくださいます。

そのTさんですが、いわゆるイイモノはもう使い尽くした感もあって、最近は時々、変わり種カメラや安価なカメラも使って撮影されています。

その中で先日、あるカメラで撮られたというフィルムがとても気になる描写をしていて、私がえらく興味を示したものだから、後日そのカメラをご持参されて、「もし、関心があるならお譲りしますよ~!」と言われるのです。

以前から私がカメラ屋として一番気にしているところ、『カメラ屋がカメラに恋してカメラをため込んじゃ、お客さんのためにならない~』。その悩み部分を不意につかれてしまったわけです。

そしてお互い納得のうえ、交渉成立。○○円で譲っていただくことになりました。

が、面白いのは、この金額ってカメラ屋として買取る金額より、それなりにお高い金額なんですよね(笑)。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。