我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年5月14日 (日)

ぬめぇ~感

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「海のニッコー、陸のトーコー」は今までにも何度か話題にしましたが、これは大戦中のお話し。

当時、海軍御用達だった日本光学(現ニコン)がニッコーで、陸軍御用達だった東京光学(現トプコン)がトーコー。今ではカメラ事業は撤退してしまいましたが戦後しばらく、トプコンブランドのカメラが造られていました。

大戦で日本は大きな敗戦をするわけですが、カメラの世界では戦後15~20年程で、ニコンF(1959年発売)が一眼レフで世界を制覇したといっても過言ではありません。

そのころ、かつてのもう一つの雄、トーコーはどうしていたのかというと、ニコンFに先駆けること2年ほど前に一眼レフのトプコンRを発売します。で、このREスーパーはその6年後の1963年発売で、開放測光かつTTL採用の熟成機。

その後、トプコンはカメラ事業を縮小し撤退してしまうわけですが、ニッコーとトーコーの一眼レフにどんな差があって、こうなってしまったのか??それについて、ここでは突き詰めません。

ただ、ここにあるこの個体。先日ご来店の写真家中藤さんに言われて気付いたのですが、巻上げが恐ろしく滑らかなんです。言葉で表現すると、「ぬめぇ~」って感じ。ミラーショックも程よく押さえれれていて、「これいいなぁ~。当時、何でこれじゃなくて、ニコンFだったんだろう?」と、中藤さんを言わしめたほどです。

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*画像のトプコンに記されている「Beseler」ネームは輸出用モデルだからです。

 

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