我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年4月

2017年4月30日 (日)

あぁ、ジュピター

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画像を整理してたら、かつて、うちの店にあった安原一式の画像が見つかりました。

2000年10月頃のこと。注文から約1年待って、やっと届いた安原一式でした。販売目的で購入したのではなくて、当時話題となったカメラをカメラ屋として一台手元に置いておきたくて。いや、話のネタになる~そんな気もありましたね...。

当時、Lマウントレンズの私物を持っていなかった私に、長徳先生がロシアレンズのジュピター8をプレゼントしてくださったので、安原一式に付けていました。

生産台数に対して予約殺到の安原一式だったので、我楽多屋のカウンター後ろにある棚に見本として置いていました。安原一式の販売スタイルとして、どこにも見本が見られる場所が無かったので、関心のある人に見ていただこう~と思っていたのです。

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が、届いて2ヶ月が過ぎた頃、気付いたら、その安原一式が失くなっていたのです。

さすがに、間違って捨ててしまうことは無いし、どこかに埋もれてしまうほど広い店でもないし、残念ながら、どなたかが持ち去ったのだろうと思います。まぁ、当方の管理の甘さが原因ですから仕方ないんですけどね。

当時も思っていましたが、ボディが失くなったのも悔しいけど、それ以上に悔しかったのが長徳先生に譲っていただいたレンズも一緒に失くなってしまったこと。

この画像で寂しい過去を思い出してしまいました。

 

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2017年4月29日 (土)

穴開きフード

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今さら聞けない~なんちゃら~ってよくありますよね!?

そこで、「穴開きフード」の穴って何で開いているの?なんですが、大方の人は「分かるよ!」とおっしゃるでしょうけども、だからこそ、分からない人には「今さら聞けない」なんですよね。

フードに開いたこの穴、一眼レフの場合は関係無いんですが、レンジファインダーカメラの場合、フードが大きく広がっちゃったりしていると、覗いたファインダーの視野を遮っちゃうことがあるから、それを少しでも改善するための穴なんです。

さて、軽いウンチクを言いたかったのではなくて、このフードを紹介したかったからの前フリでした。

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ライカのレンズ、ズマ―ル用フードです。これはウェッツラー製ではなくて、ニューヨークライツ製ですが、形状は同じです。立派な角型で、微妙に上面が下がっているのも特徴的です。

 

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2017年4月28日 (金)

期限切れフィルム

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最近ときどき、「期限切れフィルムが出ないねぇ~」とお客さんに言われることがある、我楽多屋です。

たしかに以前は、ごそっと期限切れフィルムがまとまって出ることがあったのも事実です。

「期限切れフィルムなんてどうするの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、我楽多屋に来られるお客さんの中には、少々の期限切れなど気にしない方もいらっしゃいますし、期限切れの味を楽しむ方もいらっしゃいますし、古いフィルムをコレクションされている方もいらっしゃいますし、、、まぁ、何でもアリなんです(笑)。

もし、期限切れフィルムをお持ちになっていて、「フィルムは新鮮でなくては!」主義の方がいらっしゃいましたら、お譲りいただけると幸いです。

買取りとして値を付けるのはなかなか難しいですし、期限切れフィルムの売り値自体が微々たるものなんで、何本かまとめてご持参いただいて、フィルターとか小物的なものと物々交換とかどうでしょう?よろしくお願い致します。

 

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2017年4月27日 (木)

狐火

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ニコンF-801、F90のオデコら辺、「Nikon」ネームの上には横に細長い白い窓があります。

これはファインダー内に表示される液晶表示を見やすくするための採光窓です。この窓から外光を採り入れて、液晶表示を照らすのです。また、暗い場所ではこの窓の内側付近にあるライトを光らせて、ファインダー内の表示を見やすくします。

でも、ここが光っている状態って、ファインダーを覗いている撮影者にはあまり見る機会がないものです。

明るい場所で動作チェックをしていて、ボディキャップがされていたり・装着したレンズのフロンとキャップが付いていても、ここは光りますが、まわりが明るいとあまり気付きにくいものです。

常連さんが、この部分が同じような仕組みになっているコンタックス167MTについて、暗い場所で見ると「額部分に狐火みたいな灯りが灯る。暗い部屋だと風流なり。」とSNSにアップされていたので、真似てみました。

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2017年4月26日 (水)

側壁画

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、南阿佐谷。

店のお客さんの話に聞いて関心を持ったドキュメンタリー映画、難攻不落「世界一の壁」と呼ばれるヒマラヤ・メルー峰シャークスフィン登頂の模様を捉えた『メルー』を観るために行った阿佐ヶ谷。

子供の頃から知ってる、今は亡き税理士先生が住んでいた阿佐ヶ谷だけど、電車で行って降り立ったのは初めてと思う。駅近くには、かなりディープな感じの飲み屋さんなどが立ち並ぶエリアがあることを知る。

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2017年4月25日 (火)

愛情の差!?

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今までに我楽多屋で何台かのニコンEMを買って行かれたご常連さんがいます。

先週のがらくた市でも、また1台お買い上げいただきました。シャッター不調でバルブと1/90秒しか切れない状態だったので、500円の値札を付けていました。それが、1割引きの時間帯だったので、450円。

前回お買い上げいただいたのは、可動品で1,000円を同じく1割引きで900円。今思えば1,000円はちょいと安いような気がしますが、見た目の程度や、全般的に疲れ気味の個体だったのか...。

さて、今回の難あり500円の方。お買い上げ後、愛情を持っていじっていたら復活したっぽいそうなんです。お客さんのプラスになったことだし、愛情を持って~ってのがいい話じゃないですか。

ん、待てよ。ということは、うちの店では愛情が足りなかったってことか???なんか悔しい。

 

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2017年4月24日 (月)

頭交換式

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頭が交換できるカメラに、高級機とかプロ機ってイメージを持っている時点で、フィルムカメラ世代であることが完全にバレてしまいます...。だって、近年そういうカメラって無いですもんね。

ニコンの場合、Fから始まったF1桁シリーズと呼ばれているフラッグシップ機の系譜のなかで現行のF6以外は全部、頭(ファインダー部)の交換が可能です。ウエストレベルファインダーやアイレベルファインダー、高倍率ファインーとかアクションファインダーとか、どの世代でも4種以上の交換ファインダーが用意されていました。

画像はそのF1桁シリーズの初号機「F」。1959年6月に発売され、その信頼性・堅牢性などの高さが評価されて、15年にも渡ってプロ機と認められたカメラです。

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キヤノンの場合は、AFのEOSになって交換できる機種は無くなりますが、MF時代のフラッグシップ機F-1、NewF-1以外にもありました。ニコンFに先駆けること1ヶ月、1959年5月に発売されたCanonflexもファインダーは交換式でした。

が、こちらは信頼性の低さなどが露呈してしまい、発売3ヶ月で製造は中止されてしまったといいます。翌年に最高速をバージョンアップしたR2000が登場しますが、F-1の登場までは苦渋を味わう羽目になりました。

Canonflexにもこのアイレベルファインダーのほかに、ウエストレベルと高倍率の交換ファインダーがあったそうですが、見た記憶がありません...。

 

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2017年4月23日 (日)

額装する

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少し前に常連Kさんから、所有している写真家さんの作品を額装されたお話を聞きました。額装することでより見栄えすることや、プリントを見ることの良さ・楽しさを改めて感じた!と。

が、正直なところ、私。プリントをちゃんと額装した…という経験が1度しかない。

以前、知人の作品展を拝見して気に入った作品があって、そのプリントを頂戴してしまうというご厚意を得ました。それなのにしばらくそのままにしてしまい、去年、いい額を入手出来たのでやっと額装したのでした。

それから、1年以上経ち、、、昨日、無性に額装したくなって即日配達でヨドバシドットコム。入れたのは自分が撮ったプリント。

自分が撮ったものを飾りたいのだ~というのではなくて、どう見栄えが変わるのだろう?ってのに興味を持ったからでした。

 

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2017年4月22日 (土)

今度は誰?

以前、ケンタッキーフライドチキンのサービス品のカメラを加工したビックリカメラ!?をご紹介したことがありました。もともとカメラにデザインされたカーネル・サンダースさんの顔が、別の人の顔に成形されていたのです。

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そう、写真家の田中長徳先生の顔に!

 

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そして、今回のこれは誰でしょうか???

髪の分け具合、目、眉毛、口などが成形されて、、、そう、うちの買取名人の顔なんです。昨年の大病で実物は少し痩せてしまったとはいえ、各所特徴をよく捉えられています。

実はこれ、ちょうど一年くらい前にブログで「このカーネルさん、買取名人にも成形出来るんじゃないかな?自分にはその技術が無いけど~」って書いたんです。それを見た常連Yさん(実は長徳先生のもこの方が作成されていました)が、「ぜひ挑戦してみましょう!」と言って、オリジナルのカーネルさんを買ってくださったのです。

では、元のカーネルさんと比較してみましょう。

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  • 髪型は手を加えられていないようですが、髪の毛の流れを書くことで名人化。
  • 眉毛は元のを削って、新たに貼り付けられて名人化。
  • メガネは色を変え、中の目を書き換えることで名人化。
  • 口ヒゲは削られて一部上唇に利用されて、口を大きくして名人化。
  • 顎ヒゲは削ると穴が開いてしまうそうで、そこに二眼レフカメラを持っているように見せて名人化。
  • ちなみに、髪の毛のグレーは米海軍の艦船色、唇はガンダムのシャア・モビルスーツの色だそうです。

これはスゴイですよね!ありがとうございました。お買い上げいただいたオリジナルカーネルの売価の倍くらいの評価で引き取らせていただきました。

本人の感想は、近々に日々買取名人学にアップされるのではないかと思います。

 

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2017年4月21日 (金)

新チェキはハイブリッド

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先週話題にした真四角写真、やはりキテマスねぇ。4月20日付の朝日新聞朝刊にこんな記事も載っていました。

フジフィルムが、昨年から前触れしていた正方形フォーマットのチェキ「“チェキスクエア”instax SQUARE SQ 10」を正式に発表したんですね。発売は来月半ば。

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で、何に驚いたって、「ハイブリッド」を謳っていること。

「ハイブリッド」って、何??巻上げが電池とゼンマイなの?とか、フィルム排出が電池と手巻き?とか、ボケる方もいらっしゃいますが、カメラ機能はデジタルで、そのデータをチェキフィルムにプリントする!ってハイブリッドなんです。

これを聞いて「プリンカム再来!」と反応したマニアはある意味かなり「通」と言えます。そう、フジフィルムは今から18年前にも同機能のハイブリッド機を製造販売していたのです。人気がなかったのか...モデルチェンジなどせず、一代限りで姿を消しちゃったんですが、それが「プリンカム」というカメラだったのです。

実は、私 二代目、そのプリンカムを2台持ってます...はい。

 

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