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2017年3月 7日 (火)

精確に描かれたM5

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「カメラ毎日」臨時増刊1976年3月版をペラペラと捲っていると、ライカM5の広告が出てきました。当時の輸入代理店はシユミツト。

が、ちょっと違和感を持ったのは高級機の広告なのに「M5」が写真じゃないのです。まだそういう時代だったのか!?と思って、ページを捲って他の広告を見てみました。

キヤノン、ニコン、マミヤ、ペンタックス、フジ、コニカなどカメラの広告を出しているメーカーは、すべてカラー写真でカメラが出ていました。セコニックなんかも白黒ですが写真で露出計が出ていました。

高級機ライカの広告が、こうやってイラストである件、どういった事情なんでしょうか?

この本、時期的にはM5の製造が打ち切られて、50周年記念モデルが登場した翌年なんですよね。でも、広告本文内には特に50周年モデルのことは謳われていなくて、小さくドイツ語表記で「seit 50 Jahren」とだけ記されてる。

そんなわけで、こういうのを勝手に推測するのも楽しい。

  1. 時期的に通常モデルの在庫品を売るのか、50周年記念モデル(小さく表記)を売るのかハッキリしない時期なうえに、50周年モデルの画像提供が本社からされなかった。
  2. 目立つように敢えて写真じゃなくてイラスト
  3. 広告代の節約
  4. 当時の取扱説明書も表紙などには、この手のイラストが使用されているので、特に意味もなくイラストが使用された

どうでしょう、この中に真相はあるのでしょうか…。

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