我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年10月

2016年10月31日 (月)

VXのスロー・セルフ

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昨日に続いて、「エキザクタVX」です。

このカメラのスローシャッターの使い方を知りませんでした。というか、特に使うことも無かったので、ボディの左手側に集中した巻き上げレバー・シャッタースピードダイアル・シャッターボタンなどに気が取られてばかりで、右手側にスローシャッターやセルフタイマー用のノブや目盛があることに気付いていませんでした。フィルム感度の覚え…とかくらいにしか思っていませんでした。

いや、気付いてからもその使い方は不明。これ、「教えてもらわないと分からない」シリーズに加えられると思います。

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右手側にあるノブがゼンマイを利用したスローシャッターのスピード設定とセルフタイマーの操作部分にもなっていたのです。

で、その使用方法。1/5秒以下のスローシャッターを切りたい場合、まず、左手側のシャッタースピードダイアルを「B」か「T」にセットして巻上げレバーを巻きます。次に、右手側のノブを引き上げて時計回りに回転させると、ジィジィジィとゼンマイを巻き上げるような音がするので、止るまで回します。そして、設定したい速度の数字(黒文字のエリア)に「・」の指標を合わせてノブを下ろしてからシャッターボタンを押すと、任意のスローシャッターが切れます。

そして、セルフタイマー。通常のシャッタースピード(1/25秒以上)で切る場合は、左手側のシャッタースピードダイアルで任意のスピードを設定して巻き上げ、右手側のノブを引き上げて巻いた(ゼンマイ)後に、赤い数字の部分(このエリアならどこでも良い)に「・」の指標を合せてノブを下ろしてからシャッターボタンを押すと、一定の時間後に左手側で合わせた任意の速度でシャッターが切れます。

また、スローシャッターでセルフタイマーを使いたい場合は、左手側は「B」か「T」にセットして巻上げレバーを巻き上げてから、右手側のノブを引き上げて巻いた(ゼンマイ)後に、赤い数字の任意の速度に「・」の指標を合わせてノブを下ろしてからシャッターボタンを押すと、一定の時間後に設定した速度のスローシャッターが切れます。

右手側ノブの黒い数字と赤い数字の数値(スローのシャッター速度)が微妙に違う理由は不明ですが、普通にスローシャッターを切る時は最大12秒まで切ることが可能だけど、スローでセルフとなると6秒までしか切れないということです。

何故だ?とすぐには理解できませんでしたが、ゼンマイを利用しているわけなので、その差6秒がセルフタイマーの待ち時間ってことでした。

何とも分かりづらい説明をしていますが、操作自体がややこしいだけで、かなり~正確に説明している自信があります。お手元にVXがあって、操作方法を知らなかった方は早速試してみてください。

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実にメカメカしくて美しい、左手側のレバーやダイアル部分。

 

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2016年10月30日 (日)

VXの刃

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この「エキザクタVX」というカメラ、マニアさんじゃないと「このカメラは何~?」と思う方も多いでしょう。カメラであることは分かっても、かなり凝った独特なデザインをしています。

また、機能的な部分で一番の特徴は、巻上げレバーやシャッターボタンが左側にある点。左利き用のカメラだ~という説もありますが、右利き用の同機種があるわけでもなく、その線は薄いです。また、顕微鏡に付けた時に使いやすいのだ~という説もありますが、決定的な理由でも無さそうで、操作系が左手側に集中している理由はイマイチ分かりません。

前置きが長くなりましたが、今日話題にしたかったのはフィルム室内にあるカッターのこと。日本のカメラでは、岡谷光機のカメラ「ロード」にカッターが付いている機種があります。

このエキザクタにもカッターがあることは、私 個人的には今回気付いてハッとしました。多分、いつかどこかで聞いている見ていたとは思うのですが、忘れていたのです。

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その刃はロードのものより、切れそうな刃で弧を描いた鎌状になっていました。

何故、フィルム室にカッターがあるのかは…、フィルムの撮影済み部分だけ、先に取り出して現像してしまおう!という発想からなのです。かつて、フィルムが高価な頃のこと。フィルムに残り(未撮影部分)があるのに、フィルムを取り出して現像するという行為はとても贅沢なことだったのでしょう。それでも、早く現像したい、現像する必要に迫られることもあります。そんな時にこのカッターを使ってフィルムを途中で裁断することが出来たのです。

 

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2016年10月29日 (土)

カメラ de トマソン

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2年ちょっと前から、時々見つけてはFacebookページを中心にアップしている「カメラdeトマソン」。

不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物のことを『超芸術トマソン』と呼びますが、ここでは、無用な長物の部分がメインでして、それも無理矢理作った感のものが多くて恐縮ではあるのですが、見た目の面白さや、ちょっとした息抜きには効果あるかなぁ~と(笑)。

ただ、最近はあまりネタがありませんでした...。数日前久々に一つアップしたところ、「こんな風にしてみたら~」とコメントいただいたので、早速やってみましたよ。

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ニコレックスFの露出計用取付けシューにレチナのビューファインダーを付けてみましたよ(>_<)。これで、どこを見ようっての?です。ちなみに、ビューファインダーはズーム式で35㎜と80㎜で切り替えられるようになっているので、35㎜のニッコールを付けてみましてけども...。

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2016年10月28日 (金)

再び大ニコン

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わりとくだらないネタです、すみません...。

以前、「メーカー名の主張」というタイトルで話題にした、ニコンF-401Sのグリップ部に記された「Nikon」の文字がデカい!という件。

ほぼ同時期のコンパクトカメラ。いやぁ、、、サイズだけでいうと全然コンパクトじゃなくて、それこそF-401Sと同じくらいの大きさがあるこのカメラにも、同じくらいな大きさで「Nikon」と記されていました!

それだけのことなんですけどね。地味で真面目な印象の大ニコンさん、ここまで社名をアピールしなくても十分なんじゃないかなぁ~と、いつも思ってしまうのです。

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2016年10月27日 (木)

SEKOR LENS for NIKKOREX F

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この箱、マミヤ・セコールレンズの元箱なのですが、「for NIKKOREX F」と記されています。

「え?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。以前にも話題にしたことがあるように、NIKKOREX Fはレンズ交換式で、そのレンズマウントはニコンFマウントだったのです。そして、非常に珍品な~それ用のマミヤ・セコールのFマウントレンズも存在していました。

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NIKKOREX自体がマミヤのOEM製品だった~という隠れた事実もあるので、それ故の繋がりなんだろうと思います。

前回はレンズだけでの出現でしたが、今回はレンズの元箱が出現しました。といっても、今回はレンズが無くて元箱だけ。

過去の画像にあるレンズの製造番号は「841606」、今回の元箱の底面に手書きで記された製造番号らしき数字は「841981」。僅か375番違い。NIKKOREX用のセコールレンズは珍品には違いないのですが、どれ程生産されたのでしょうね!?

さて、Fマウントであれば、NIKKREXに限らずNikonFにも使えるのでは?と思う方も多いでしょう。付くには付きますが、このレンズは半自動絞りなので、使うには少々面倒なことになります。

 

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2016年10月26日 (水)

曙橋

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、曙橋。

先週は定休日返上で訪問買取りがあったので、店にも出て来ました。店の近くにある陸橋の「曙橋」の一部をある場所から見上げたのが、このカット。戦後しばらくまで、ここは崖だったそうなので、手前と後方のビルを見ても不思議な立体感があります。

そのビルの壁面に生えた植物も不思議な葉の茂り方をしているので、気になって撮った一枚です。

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2016年10月25日 (火)

P・G・S

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先日お客さんに尋ねられて答えられなかったことがありました。なんか、以前に調べたことあるような~気もしましたが、全く思い出すことが出来ず...。

カメラはペトリハーフ。そのピントリングに記された距離表示の合間に記されている、緑の(P)、橙の(G)、赤の(S)の文字が何を意味しているのか?って質問。

ゾーンフォーカス的に使う上での指標であることは分かるのですが、それぞれのアルファベットが何を意味するのか(頭文字なのか)が答えられず...。これって、ゾーンフォーカス全盛の時代にそれらのカメラをよく使っていた人なら、当然のように知っている人も多いのかもしれません。

で、調べた結果、(P)はPortlait、(G)はGroup、(S)はSceneでした。

「Portlait」は胸像の意を含んだ肖像写真。「Group」は数名のグループ写真、「Scene」は風景~と解釈すれば良いのだと思います。

要はイラストでゾーンフォーカスの指標を示している場合の、これ(下の画像参照)と同じですね。

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2016年10月24日 (月)

Bell & Howell/Canon

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このカメラ、国内では「キヤノネット・ジュニア(Canonet Junior)」というネームで売られていたのと同一機種と思いますが、「Canonet 28」と記されていて、アメリカのBell&Howell社で販売されたキヤノンとのダブルネーム機です。

で、その機種名「Canonet 28」なんですが、国内でCanonet 28を名乗る機種はこれでは無くて、Canonet Juniorより5年程後に出る別の機種になるんですよね。ちょっとややこしい。

さて、このケース。これは裏面にアメリカ製でBell&Howellが作った~と薄らと型押しされてますので、専用モノ。

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見た目がずいぶん立派でビックリしました。前面のデザインも少々いかついし、ストラップの取り付け金具部分はえらい無骨です。さすが、アメリカンな感じ。

ちなみに、ダブルネーム機は他の機種でもありまして、過去にも紹介しております→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/07/bellhowellcanon.html

 

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2016年10月23日 (日)

ダブルヘッター

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昨日のがらくた市は、たくさんの方にご来店いただき誠にありがとうございました。また、いつものように田中長徳先生のトークショーも楽しく盛り上がった1時間半でした。

さて、昨日は通常午後7時閉店のところ、1時間程早じまいさせていただいたのは、20日(木)から神田のギャラリー・バウハウスさんで始まった、田中長徳写真展「PRAHA CHOTOKU 1985・2016」で行なわれるギャラリートークに参加するためでした。

長徳先生は話す側のダブルヘッター。私は主催者と参加者の立場で聞く側のダブルヘッター。

バウハウスさんでの展示作品は作品数も多く圧巻でしたし、ギャラリートークも次回に(11/12)に続いた内容もあり、また足を運ばねば...という感じ。

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  • 田中長徳写真展「PRAHA CHOTOKU 1985・2016」
  • 2016年10月20日(木)~11月26日(土)
  • 11:00~19:00 日・月・祝休廊 入場無料
  • gallery bauhaus
  • 東京都千代田区外神田2-19-4(御茶ノ水駅徒歩5分)
  • http://www.gallery-bauhaus.com

2016年10月22日 (土)

スノードームのような

最近はあまり見かけませんが、レンズケースにこのようなプラスティック製のものがあります。

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国産では画像のNikon製のものをよく見かけたのではないでしょうか。

これ、嵩張るので敬遠する人も多いようですが、もちろん、撮影に携行する時にこのケースへ入れて持ち歩くという発想はもともとないと思います。多くは自宅で保管する際に、中にシリカゲルなどを一緒に入れておくことで、湿気対策に有効である~そんなケースだと思います。それでも、やはり嵩張る…という人も多そうですが。

あとは、レンズをこのケースに入れてズラリと並べるコレクター向けのようにも思えます。

さて、今日のケースはブラウン・パクセッテの交換レンズ用プラスティックケース。透明な上蓋の上面が半球状になっていて、まるでスノードームのようだぁ~と思いました。ある意味素敵。

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ただ、これだと保管中に上にもう一個重ねることなどは不可能で、結果、さらに嵩張って嫌われそうです(>_<)

 

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