我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年8月15日 (月)

脳内の記憶とモノクロ写真

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本日終戦記念日。それでフッと思い出したのは、時々見かける昭和20年代の銀座の写真とか。いや別に銀座に限らなくてもいいんですけど。

その時代の写真で残っているのは、そのほぼすべてがモノクロ写真。そして、印象として少~し黄ばんだ雰囲気の写真だったりもします。でも、当時だって空は青く、葉は緑だったはず。街のネオンも今ほどでは無いにしろ色付いていたでしょう。

実際にその時代を生きていない私にしてみると、極端な場合、戦後のその頃を想像すると、モノクロでしか風景などを想像出来なかったりします。

では、その時代に生きていた人たちにとって、そこら辺の感覚はどうなんだろう?ってことに関心があるのです。

当然、オンタイムでは青い空、緑の葉、色付いたネオンを見ていたはずです。でも、60年以上が過ぎ、その人たちだってその間に目にした当時の写真はモノクロばかり。自分の脳内のカラーの記憶が勝つのか、その後長年の間に目にしたモノクロ写真の印象が勝つのか、ってあたりです。

この話を今まで数人にしたことありますが、今だってモノクロ写真しか撮らないような人もいるじゃんか?とか、終戦直後までさかのぼらなくても自分が生まれた頃の昭和40~50年代だって、まだモノクロがメインだったでしょ?とか言われます。

でも、私の中でそれに対抗して言えるのは、あえてモノクロで撮っている人や選択肢がモノクロしかなかった時代は別であろうという点、30~40年前の記憶と60年前の記憶では、脳内の記憶にも差が出るのでは?という点。

こうして、まだ私の中で解決に至っていないのは、その時代に生きていた方々と、この話があまり出来ていない~というのが一番の問題点なのですが。

 

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