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2016年4月29日 (金)

フルとハーフのハイブリッド

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カメラ好き人類にとって、フィルムとデジタルのハイブリッドは夢のカメラの一台かもしれませんよね。今まで、そういう話題に注目が集まることが多かったのも事実です。

さて、このコニカ「オートレックスP」(1966年)という一眼レフは、フルサイズとハーフサイズのハイブリッドカメラなのです。

以前に、ブラックボディの「オートレックス」(1965年)で話題にしたこともありますが、今回のは内蔵露出計とEE機能を省略した、「P」というモデル。フルとハーフのハイブリッドな機構は同じです。

コニカって、実はこれらの機種の数年前の1959年、レンズシャッター・レンジファインダー機「ⅢM」という機種で、途中切り替えは不可能だけども、フィルム室にマスクを装着することで、ハーフ判撮影も可能にしたカメラを世に出しているんですよね。その「ⅢM」では、ボディ前面にある招き猫の腕型の巻き上げレバーを一回操作ならハーフ分の巻き上げ、二回操作でフルサイズ分の巻き上げとすることでフィルムの送りは対応していました。

後から登場した、このオートレックスの場合、フィルムの送りについては、ボディ上面にあるフル・ハーフのレバーを切り替えることで対応。切り替え前後に、ちょっとした作法が必要になりますが、以降は巻上げレバーの操作は同じでありながら、カメラの内部でフィルムの巻き上げ量を勝手に調節してくれます。

前回話題にした時も分からずじまいでしたが、そこまでして、途中切り替えにこだわった理由って何なんでしょうね!?

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*切り替え前後の作法とは~、「ハーフ→フル」にする場合は巻き上げてからレバーをフルへ、「フル→ハーフ」にする場合はレバーをハーフにしてから巻上げと、操作順が逆になるのです。

 

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