我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2015年4月10日 (金)

鈴木光学という

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さすがにカメラ屋になって20年ほど経ちますので、60年も前の希少系カメラですが、この「プレスバン(Press Van)というカメラの存在は知っていました。

記憶に残る要素として、「旭光学のタクマーレンズが装着されている~」というのが大きいでしょうね。

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しかし、このプレスバンを製造しているメーカー名は記憶していませんでした。鈴木光学と言います。

で、今回も「ふ~ん鈴木光学か...」と思ってしまったわけですが、このメーカー、実はもっと有名なエピソードと結びつくことを初めて知りました。

映画「ローマの休日」で小道具に使われたライター型のカメラをご存知な人は多いと思います。あのカメラ「エコー8」(片孔8㎜フィルム使用)というのですが、なんと!あれが日本の鈴木光学製だったのです。

逆な見方をすれば、古い映画好きな方には映画で登場したライター型カメラは良く知ってるけど、それが鈴木光学製だなんてことは知らないよ~という人の方がほとんどだと思います。

話しをプレスバンに戻します。

この個体は「プレスバン120」(1954年発売)と言って後から出たモデルで、6×6・6×4.5判兼用。これの1年前に出たモデル(呼び名は「プレスバン」だけ)は、なんと6×6判・35㎜兼用だったそう。ただ、現存していても35㎜用のスペーサーが欠品しているものがほとんどらしい。

距離計連動して、タクマーレンズが付いて、ちょっと立派なカメラなんです。

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