我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年12月

2012年12月31日 (月)

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いよいよ2012年も今日でお終い。

日々、他愛もない話題を書き綴り~365日がまた過ぎてしまったわけです。いつもお付き合いありがとうございます。

先日、東京ドームにプリンセスプリンセスのLIVEを観に行って来ました。ボーカルの岸谷香が、日常の素敵な出来事や大切なモノをダイアモンドに例えて話をしていました。

その時、今年の自分を振り返り、不況不況でいい話がない中にも、このブログを通したり、ご来店いただいた方々との間に、ダイアモンドがいくつもあったなぁ~と思い返すことが出来ました。来年はもっとダイアモンドを増やせたらいいな!と思っております。

さて、上の画像にあまり意味はありません。

12月31日だから、1231グラムのカメラないかなぁ~と思って、標準レンズ付きのカメラを3台選んでハカリに載せてみたら、どれも200グラムくらい足りない。

で、少し重いレンズを~と、ニコマートFTNに43-86を付けたら、あと3グラム。。。電池を入れてピタリ!1231グラム!!

意外と簡単に見つけられたのでラッキー!!ということで喜びの画像です。あ、、、フィルムは入ってません。

本日31日も店を開けますが、午後5時には閉店させていただく予定です。新年は4日から通常営業致します。

2012年12月30日 (日)

YASHICA pentamatic

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パッと見た時に、「えっ!何この造り!?」と思いました。

だって、アクセサリーシューの真ん中に巻き戻しクランクがあって、これじゃストロボとか付けられないじゃん…と。

でも、まさかそんな理不尽なことあるはずないので、すぐに、クランクを下に押して収納できることに気付きました。

ボディ背面左上にレバーがあって、クランクが収納された状態で、レバーを「R」にするとクランクが飛び出してきて回せるようになります。さらに、レバーを「O」にすると、クランクを上に引き上げて裏蓋を開けることが出来ます。

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しかし、こんな凝ったこと、よく造りましたねぇ~。

さて、このカメラ「ヤシカ ペンタマチック」というカメラで1960年に登場しています。登場時期からも推測出来るのですが、子会社化される前のニッカの技術陣によって造られたカメラらしいです。

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ヤシカとニッカについて参考記事→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2012/12/yashica-ye.html

2012年12月29日 (土)

無理矢理!?交換

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常連Hさんが「値段付かないでしょうから、置いて行ってもいいでしょうか。。。」と、ちょいと古めなコンデジを何台かまとめて持参されました。

たしかに、個々に値付けをしていくのは難しいので、我楽多屋に何か適当なモノがあれば物々交換でどうでしょうか~?とご案内しました。

ペンタックスQ用標準単焦点レンズ01に使うフード(40.5mm径)が欲しい~と言われたので、探してみたのだけど、40.5mm径の適当なフードが在庫には無し。

40mm径のキヤノンのカブセフードが使えると思ったけど、僅かに鏡胴の厚みがあって被さらない。。。残念。

で、しばらく考えていたら、あることに思い当たりました。それぞれ相方がなくて、引き出しに仕舞い込んでいた二つのブツを思い出したのです。

ひとつは、キヤノンの40mm径用カブセフードの取付け部のみでフード部が無いモノ。もうひとつは、タクマーの46㎜径用のフード部だけで、取付け部が無いモノ。この二つが偶然にもくっ付くんです。だからと言って、セットで売るのもイマイチなので仕舞い込んでいたのです。

キヤノン40mm径のカブセフードの取付け部、普通の40.5㎜系のフィルターには被さるので、「ガラスは抜いちゃってください」と難ありフィルターの中から40.5㎜径のフィルターを取り出して、それらを3点をセットして「これと交換でどうでしょう?」と、即席40.5㎜径用のフードを作成。

Hさんに「イイですよ。」と言っていただいたので、少々強引な感じが無きにしも非ずですが、物々交換成立と相成りました。間違っても無理矢理交換ではありません。

LUMIX G1のグリップ

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常連Hさんからの情報提供です。

パナソニックのLUMIX(ルミックス)G1のグリップを良くする名案です。

男性など大きめな手の人には、少々持て余し気味になるというG1のグリップ部。コンタックスT-VSおよびT2用のフラッシュアダプターSA-1を、何の加工もなく取り付けるだけで(本来の向きとは左右逆向きに)、見事にG1のグリップが良くなります。

見た目が、ちょっとゴツくない!?と思うかもしれませんが、握るとごく自然です。

加工がいらない~というのも美点。

2012年12月28日 (金)

金属製のキャップ

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カメラの「ボディキャップ」というと、そのほとんどがプラスティック製。稀に古いモノや高級機用に金属製のモノも見掛けますが。。。

これからお話しするのは実話。機種をちゃんと特定して披露した方が理解しやすいでしょう。ライカMマウントのボディキャップについてです。

今から20年近く前の中古カメラブーム絶頂期に、用品メーカーが金属製のMボディキャップを作ったりしていました。今でもハンザさんあたりが販売しています。

この種の金属製ライカM用ボディキャップについて、何人かのマニアさんが「金属のボディキャップはボディのマウント部を傷つけるからよろしくない…」と言われました。

そのキャップの精度が低いというのであれば理解もしやすいのですが、そういうことじゃなくて、金属同士の摩耗を気にしているらしい。

でも、レンズ交換式のカメラって、レンズ交換のたびに金属製マウントのレンズをガシャガシャやるわけで、それを気にしていたら疲れてしまいそう・・・。

趣味の世界は個人の楽しみの世界ですから、他人のことをどうのこうの言うことは出来ないのですけどねぇ。

最近、店でこの話をお客さんとしていたら、こんな話を聞かせてもらいました。美品コレクター所有のカメラ修理を請負った修理屋さんの愚痴らしいのだけど、調整の為にレンズの脱着もろくに出来ないから、そういう人のカメラを扱うのは出来るものならしたくない。。。と言っていたらしいです。 

2012年12月27日 (木)

廃墟的カメラ

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カメラの買取りをしていると、実にいろいろなカメラがやって来ます。

舶来機、高級機、普及機、そして、故障品、破損品。。。さらに、自分でカメラを分解・修理することを楽しんでいる方からは、部品取りされた後のカメラなども一緒に買取り(引取り)することがあります。

このTaron(タロン)はザックリと部品取りをされたのか、抜け殻状態。

ある人はこれを見て「痛々しい~」と言っていました。たしかに。。。ここまでイってしまうと、取る部品もないからか、、、もう数ヶ月我楽多屋の棚に居座ってます。

カメラ屋がこんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、この廃墟的イメージは水槽に沈めて魚の寝床にどうでしょうかねぇ?

2012年12月26日 (水)

フォトミックファインダーって

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ニコンFは、カメラボディ本体に露出計を内蔵していないシンプルなカメラ。そのカメラに露出計を組み合わせてしまう仕掛けが、このフォトミックファインダー。

F用のフォトミックファインダーには全部で4種類あって、ここに写っているのは最初の3種です。

最初の「フォトミックファインダー」(画像左)は、測光方式が外光式。正面左上に丸い受光部がありますよね。これ以前にあったセレン式の外付け露出計と違って、ファインダーを覗きながら指針を見られるようになりました。

次の「フォトミックTファインダー」(画像中央)は、測光方式がTTLに変わります。

その次の「フォトミックTNファインダー」(画像右)は、全面平均測光だった「T」に対して、中央部重点測光に変わります。

そして、ここに写っていない「フォトミックFTNファインダー」が最後のモデル。開放F値の設定の必要がなくなって使い良くなります。

さて、これらの「フォトミックファインダー」。私が思うに(いや皆さんそう思うでしょう)、ニコンの中で一番故障率の高い製品なのではないかと。。。

すでに50年近く前の露出計に、精度を求めるのは酷なことかもしれませんが、今から20年くらい前にも同じようなこと感じてました。ニコンの製品は基本シッカリしているので、余計、このフォトミックファインダーの動作・精度のイマイチさが目立ってしまうのでしょうけどね。

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そんな背景と、その図体の大きさもあって、フォトミックファインダーの市場性が低くなってしまっている今ですが、当時はいい値段していたのです。露出計の入っていないアイレベルファインダーの新品価格が6,000円だった時代に、フォトミックTファインダーは17,000円していました。

今は完全に逆転してしまってますけどね。

参考記事→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/03/eyelevel.html

2012年12月25日 (火)

「かびさび」の境地

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カメラやレンズに対する姿勢が、ここまで来ると素敵です!

常連Kさんが、手持ちのキヤノン4Sbを見せながら「こういうサビ(錆び)がいいんだよね!」と言われました。フィルムカウンター目盛周辺がとても錆びているのです。

上の画像の4Sbは別の個体ですが、これも胴体部と軍艦部の境い目あたりにサビが出ています。

また、Kさんは「カビも好き!」と。

実際、レンズのカビなんて少しくらいなら描写にはほとんど影響しません。場合によっては、カビがいい効果を出してくれたりします。

日本の美意識を表わす「わびさび(侘び・寂び)」じゃないですよ。カメラやレンズの程度を表わす「かびさび(黴・錆び」です。

古いモノには古いモノなりの味ってものがあって、その要素には、時間の経過を表わす劣化だったりもするのかもしれませんね。

カメラ遊びも、この境地まで達したら大したモノ(笑)。レベル高し!!

2012年12月24日 (月)

一昨日のがらくた市

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一昨日の「がらくた市」は天気が心配されたものの、1割引開始の時間である午後2時に見事ピッタリと雨が止みました。

今年最後の「がらくた市」で忘年会を予定していたこともあり「満員御礼!!」という感じで、ご来店いただきました皆様、誠にありがとうございました。

長徳先生のトークショーは、前日にハノイから帰国されたばかりのホヤホヤお土産話をメインに楽しく進行し、ラスト15分には長徳先生のサプライズ放出品のお披露目があり(上の画像)。その4セットが即完売となりました。

忘年会は下の画像の通り、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。参加メンバーの中に、九州からこの為だけに日帰り上京された方もいらっしゃってビックリでした。

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集合写真、ちょっとブレたり、お顔がちゃんと写って無い方もいらっしゃいますが、楽しい雰囲気がでていたのでこのカット使わせていただきました。ご参加の方で集合の記念画像欲しい方はメールください。ブレずに写っているカットを送らせていただきます。

*新年1回目の「がらくた市」は1月26日(土)。トークショーも予定しております。

2012年12月23日 (日)

APOLLO

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私 二代目が生まれた年、月面着陸に成功したのはアメリカのアポロ11号で、1969年のこと。このアポロ計画はその8年前の1961年に発したと言われます。

アポロ計画に先立つこと10年、1951年に我が日本にアポロを名乗るカメラがあったことは、ほとんど知られていません。

この「APOLLO」と書かれたカメラ、朝日ソノラマ発行の「国産カメラ図鑑」によると、ウェスタ―ブランドで同じようなスプリングカメラを造っていた西田光学製とあり、希少度が★★★(5段階評価の)でした。

ところが、朝日新聞社発行の「広告にみる国産カメラの歴史」よれば、西田光学と隅田光機の名前が書かれていて、確認したら隅田光機製プラウドブランドのカメラに酷似しています。

が、それ以外にほとんど情報が残っていないので、この2社の関係がイマイチ不明であります。この情報の少なさは、もしかしたら輸出用?なのかもしれません。。。

正式名称は「APOLLO SEMI Ⅱ」だというのですが、その前の「Ⅰ」型が見当たらないので、いきなり「Ⅱ」で出て来たのかもしれません。

謎の多いカメラです。