我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年8月

2012年8月31日 (金)

新旧D5

N989
机の引き出しの奥から、こんなの出て来ました。

「キヤノンIXY D5」です。水深5mまでOKな防水機能がウリのAPSカメラです。

もう何年も仕舞い込んでいた間にAPSフィルム自体が無くなってしまい、今更出て来ても~なんですが、このカメラ、なんか好きなんですよね。

一般向けの防水カメラって、何故か派手なデザインのものが多く、このD5もその路線ではあるんだけど、ちょっと質感高い感じがします。スケルトン素材も使ってるのに、決して安っぽく見えないし。

あと、これの前身モデルともいえる35㎜フィルム用の「オートボーイD5」も実は持っていて、こちらは何度かプールへ行くときに携行しました。これも派手めなんだけど、操作感悪くないし、音が静かなので気に入ってました。

同じ「D5」という名称でありながら、全然イメージの違うデザインですが、今回初めて知った立派な共通の事実が!どちらのD5も、フィルム・電池を装填した状態で、水に浮くんですってよ!

早速やってみました。たしかに、浮いてます。

N990

おかしなキヤノン

N982
前にも見たことあるような気もするのだけど・・・

まだブログを始める前だったから記録がないのかもしれないし、その時はスルーしてしまったのかもしれないし、いや初めて見るのかもしれない。。。

このキヤノンのキャップを見て、「あれっ!?」と思いませんか?

このキャップデザインは、ニコンのフロントキャップのデザインと同じですよね。なのに、すまーして「Canon」って書いてある。

その質感などから推測するに、どこか海外で作られたコピー品のような感じ。でも、ニコンのキャップデザインにキヤノンのロゴを入れてしまうなんて大胆!!

例えれば、サントリー・プレミアムモルツをアサヒスーパードライの缶に入れて売るようなもの。。。いや、それは案外気づかなかったりして。

元読売の松井が日本球界に復帰して、阪神のユニフォームを着ているようなもの。。。いや、これは有り得るのかも…。

いやいや、トヨタのヴィッツに日産マーチのネームを付けてるくらいの大胆さですよね!!!

小西六についての講演会

N981
うちの店から歩いて10分くらいの所にある「新宿歴史博物館」。

8月25日(土)から10月14日(月)まで、所蔵資料展「古写真で見る文化財・史跡」が行なわれています。

その中のイベントとして、9月9日(日)に「日本写真工業の祖・小西六」というテーマで講演会が予定されています。

講師は、元「カメラレビュー・クラシックカメラ専科」編集長の萩谷剛氏。

内容は、『「サクラカラー」「コニカ」のブランド名で知られた小西六写真工業は明治35年から昭和38年まで西新宿に工場「六桜社」を持ち、フィルム、カメラを製造していました。写真フィルム国産化の成功など、小西六写真工業の足跡を解説します』とのこと。

まだ、席に余裕があるようなので、お知らせしています。関心のある方はぜひどうぞ。

  • 新宿歴史博物館所蔵資料展関連講演会「日本写真工業の祖・小西六」
  • 講師/萩谷剛
  • 日時/9月9日(日) 14時~16時
  • 会場/新宿歴史博物館 2階講堂
  • 定員/60名
  • 料金/500円
  • 申込み等はこちらをご覧ください→http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=25914 *うちの店にも申込書は置いてあります。

2012年8月30日 (木)

ポシェットと呼んでいいですか

N979
なんか妙に気になるバッグ、いや「ポシェット」と呼びたくなるようなサイズ・形。

うちの店にやって来た時には、中にローライコードが入っていたんですが、側面には「Rolleiflex」って書かれています。珍しい専用ポシェットです。

カメラ自体は横に寝かせて入れるようなスタイル。微妙に丸みを帯びたデザインといい、ローライフレックスのロゴ文字といい、なんか可愛さがあるポシェットですよね。

最近は専用カメラケースとかが、あまり流行らないようですが、これはイケてるんじゃないでしょうか!!

さて、カメラは「ローライコード」で、ポシェットは「ローライフレックス」ですから、これらは別に売ることにします。

で、カメラの方、かなりな貫禄状態です。ピントフードも畳めないし、ピントグラスはヒビが何本か入ってるけど、不思議とレンズはまずまず、シャッターも切れている。写真は撮れる状態だけど~ってヤツですね。

N980

2012年8月29日 (水)

OM101

N976
「案外と知られていない、カメラ史上に残ってもいいハズの不思議カメラ」、ということで紹介したいのがオリンパスOM101。

オリンパスのフィルム一眼といえば、OMシリーズ。今年発売されたデジイチのOM-Dは、そのMFシリーズのOM-1などを彷彿させるデザインで登場してきました。

あえて、「MFシリーズ」と言ったのは、AFのOMが存在しているからです。

OM707というカメラが、1986年にオリンパスのAF一眼1号機として登場。しかし、純粋にAF一眼と呼べる機種はOM707が最初で最後。オリンパスはAF一眼市場からすぐに撤退してしまうのです。

ただ、OM707の後に、このOM101(1988年)が登場します。このOM101が実に不思議カメラなのです。

OM707用のAFレンズを装着しても、いわゆるAF機能(シャッターボタンを半押ししてピント合わせてくれるような)が作動しません。どうするのかというと、ボディ背面右上にあるダイアルを回すと、「ジーコ、ジコ」と電気仕掛けでレンズのピントリングをカメラが回してくれてピント合わせをします。この仕掛けを「パワーフォーカス」というのだそう。

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そして、OM101はオリジナル状態では、プログラム露出のみで露出操作は何にも出来ません。そこで、「マニュアルアダプター2」という小道具をボディ側面に装着して、絞り優先露出やマニュアル露出を可能にするんです。

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このように、なんとも中途半端というか不思議な機能のカメラになってしまっているのです。

OM101登場の背景は、いろんなところで噂されているように、OM707でAF市場進出に失敗したオリンパスが、大量に売れ残ったAFレンズを売り切るために出した苦肉の策、それがOM101だというのです。。。実際、かなりなバーゲンプライスだったそうだし。

最後に、今、改めて見ると、デザイン的にゴツゴツしたOM707より、面白味あるデザインだったりします。それと、今回一緒に出て来た、AF50mmF1.8のコンパクトな鏡胴と合わせると、ちょっと使ってみたくなる装いになりました。

2012年8月28日 (火)

ニコンキャップの謎

N968
上下画像とも、左からボディキャップBF-1、ボディキャップBF-1A、レンズリアキャップLF-1

N969

普通、同一マウント用のボディキャップとレンズリアキャップというのは、そのお互い同士をくっ付けることが出来るものですよね。

多分、分かりずらい解説になりますが、以下、「=」は物理的に合致する記号と見てください。

  • A(ボディ)=B(ボディキャップ)、C(レンズリアキャップ)=D(レンズ)で、
  • A(ボディ)=D(レンズ)なんだから、
  • B(ボディキャップ)=C(レンズリアキャップ)で然るべきなハズなんです。

実際、ほとんどのマウントでそうなってます。

ところが不思議なことに、ニコンFマウントのボディキャップとレンズリアキャップは、そのお互いが上手く噛み合わないでグラグラなんです。

この事実をカメラ屋になって18年目にして、やっと気付きました。。。

いや、この事実、知らない人はたくさんいるはずです。現にうちの店の常連さんで、ニコン通を気取る人が知りませんでしたから~!

ただ、ニコンFマウントのボディキャップについては、BF-1とBF-1Aという2種類があって、前者がMFボディ用で後者がAFボディ用となってますが、今回のグラグラはそのレベルの問題ではないです。

物理的にどういうことかよく分かりませんが、面白い事実ですよね!

ところで、この事実に気付いたキッカケは先日紹介したカラフルキャップ。カラフルキャップのボディキャップとレンズリアキャップを合わせたらグラグラなので、さすが社外品だからか…と思って、某常連さんにその話をしたら、「いやいや、そうじゃなくて~」と。

その常連さんは、ニコンFマウントのボディキャップとリアキャップが上手く噛み合えわなくてグラグラであること知ってました!すげぇ~!

 

2012年8月27日 (月)

初(うい)ローライフレックス!?

N955
実は初の二眼レフです。ローライどころか、今まで自分用の二眼レフは持ったことありませんでした。それも、なんと!ローライフレックスを「もらっちゃいました」。

なんてね…です。これは、ローライフレックス型のデジタルカメラ。その名も「ローライフレックス ミニデジ」。

で、展示見本用なので撮ることが出来ません。。。ダミーってやつです。だから、くれたんですね(笑)。

しかし、ちょっと前に紹介したライカM3型のデジカメよりも、こっちの方が良く出来ているような気がします。

モデルになっているのは、ローライフレックスとしての完成度が一番と言われる60年代の「2.8F」。

このミニデジで一番凝っているなぁ~と思うのが、液晶モニターがカメラ上部のピントフード内にあって、本物の二眼レフのように、ウエストレベルで液晶モニターを見られる点だと思います。この個体はダミーなので、ピントフード開けても何も見えませんが。

このブログを打ち込んでいたら、本物のローライフレックスが入って来たのには驚き!!これは「3.5F」、ミニデジと並べて撮っておきました。

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*訂正:「ブラックバードフライ」と「学研フレックス」という35㎜フィルム仕様のトイ系二眼レフは自分用で所有しているのを忘れてました。。。

2012年8月26日 (日)

偽貫禄の新提案

N959

N960
昨日は我楽多屋恒例の「がらくた市」でした。そして、お馴染みの田中長徳先生トークショーも行われました。

トークショーが始まる前に長徳先生が、既に大きなアタリやキズがあって本貫禄を醸し出しているオリンパスXZ-1を取り出して、偽貫禄クラブ会長Bさんに更なる貫禄加工の依頼をされました。

今回は、アルミニウムであろう下地が出た想定でシルバー系の偽貫禄加工を施そう…などと会長が長徳先生に話をされているので、つい私が「液晶のヒビ割れ加工なんて、どうでしょう…」と口を挟んだら、「それいいですね!」という運びに。

トークショー終了後、会長が別室(アローカメラの買取りコーナー)で作業開始。30分もしないうちに戻ってこられて、披露された偽貫禄加工が上の画像。

ボディ本体の角部やレンズ鏡胴の円周部などに、シルバー系の処理が施されました。

で、ボディ背面の液晶画面。見事にヒビ割れ風な加工(これもペイント)がされていました。会長自身は不満足なようで、さらにクオリティーを上げるべく方法を熟考すると言われてました。

偽貫禄に「液晶ダメージ加工」という新切り口が登場した昨日のお話でした。

2012年8月25日 (土)

ライカの時計

N949
はるか昔…と言っても3年半前のこと、swatch製と思われるライカの腕時計を紹介したことがありましたが、再びswatchっぽい、前とは違うデザインの腕時計を発掘。

メカニカルなデザインだった前回に対して、今度のはポップな感じ。

ドイツ語らしき文のところは読解不明だけど、「M3」「M6」と書かれていたり、赤丸ライカマークがポイントでしょうか。地味にブライトフレームみたいなのが描かれていて凝ってる部分もあり。

普段使いするには人目が気になりそうだけど、ライカファンなら持っておきたい時計でしょうね、、、

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それと一緒にこんなケースが。「Leica」ロゴの押しがされてる時計のケースですが、明らかにswatchのモノではなさそう。

これは、以前に紹介したこちらの時計(swatchではない)のモノっぽい。あの時計を買っていただいたのは、確か、、、Hさんだったよなぁ…?今度ご来店いただいた時に、お声掛けしてみよう。

今回の腕時計もケースも「Leica」の文字が入ってなかったら、廃棄されてしまってもおかしくない佇まいあり。さすが、腐ってもライカなんだろうな~。

2012年8月24日 (金)

カラフルキャップ

N943
レンズのフロントキャップは、持ち運び時に装着し人目に触れることも多いからか、キャップ自体がデザインされていたり、ブランドネームがシッカリ入っていて、文字には色が付いている場合がほとんどです。

でも、ボディキャップとレンズのリアキャップというのは、装着しているのは保管している時か、持ち運び時でもバッグに仕舞われていることがほとんどなためか、あまりデザインされてなかったり、記されたブランドネームには色が付いてないのが普通。メーカーによっては、ブランドネームさえ記していないことさえあります。

しかし、ここにあるキャップはどういうことでしょ!!

詳しい人なら、その形から、ニコンFマウントとキヤノンEFマウントのボディキャップとレンズのリアキャップであることがお分かりになるでしょう。

でも、純正品のようにブランドネームは入ってません。そして、とってもカラフルです。

これ、知人が東南アジア方面で見つけて来たものなんです。どういう意図でこんなカラフルに作られたのでしょう?

以前、キヤノンFDマウントのリアキャップで薄いグレーっぽい色付きのモノが出て来たことがありました。あの時は、多分、修理などでお客様預り分と区別するためにメーカー内で使われていたものなんじゃないか?と推測したりしました。

今回は明らかに社外品でしょうし、どうせ作るなら色付けちゃえ~ってノリでしょうかね。

たしかに、こんな風にレンズに付けてみると、見栄えがいいかもしれません。展示用かな?これ、タイガースカラーでカッコいい(笑)。

N944