我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年6月

2012年6月30日 (土)

NICCA ⅢL

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ファインダー部分の黒い処理が特徴的なこのカメラ。私にはこの部分が仮面舞踏会って感じに見えてしまうんですが、、、

1958年にニッカ(NICCA)がヤシカに吸収合併された直後に登場したのが、この「ニッカⅢL」です。

どうやら、2000台程しか売れていないそうなので、かなり希少品と言えるでしょう。

それまで、コピーライカといえばバルナック型のコピーばかりでしたが、このⅢLは見た目からして、数年前に登場していたM3をコピーしたといえる感じですよね。

平らな軍艦部上面。ボディサイドの曲面。フィルム交換方法も底蓋を外すだけじゃなくて、背面も跳ね上げられるようになってます。

ただし、内部的にはファインダーやシャッターなどがバルナック型に近いらしいので、見た目重視!?

さて今回、このカメラを手にして私が一番気になったのが、シャッタースピードダイアルです。

ダイアルを回そうとしたら回らない。上に引き上げながら回すのね~と思って試みたけど、引き上げられない。あぁ壊れてんのか、、、と思いながら、何気に下に押したら押せるじゃないですか。

珍しくダイアルを押しながら回すんですね、このカメラは。

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使いずらいとかいう問題じゃなくて、何で他に反抗するように「押すんだろ?」って気になってしまいました。

そして、巻き戻しノブ。ツマミ部分が薄いんだから引き上げて回せれば楽なのに、これも引き上げられない。

ケチをつけるために取り上げたんじゃありません。オリジナルでニッコールがセットされていましたし、独特なデザインで希少。日本カメラ史上に残る一台といっても過言では無いと思います。

 

2012年6月29日 (金)

キャップの前の異物

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先日、宅配便で届いた買取り依頼の品物のチェック・整理をしていたら、フロントキャップに何か付いたペンタックスSPが出て来ました。

良く見たら、その何かはシッカリと接着剤で貼り付けられてます。

どこかで見たことあるパーツのような気もしますが、、、カメラの一部品か!?

キャップの取り外しがし易いようにツマミ代わりに付けたんでしょうね、たぶん。確かにギザギザが指先にイイ感じ。

しかし、大胆というか大雑把というか、、、面白いですよね、こういうのって。その人の性格が見えてしまうようで。

そういえば、先日、ニコンのキャップでフードを付けた時でも正面からツマミ易いタイプ~なんて話をしたので、これもそれと同じ理由で…?と思ったけど、このキャップはかぶせ式だから、フードと兼用で~というのは考えにくい。

単純にツマミやすくする為だけの仕業のようです。

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2012年6月28日 (木)

わくわく通信 Vol.10

Werra
常連Bさんから、わくわく通信が届きました。

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今日は、我楽多屋さんの「ワクワクの秘密」の解明結果を報告します。

まず、我楽多屋さんの店内に入って新しいワクワクする「もの」を見つけた時、第1のワクワクが発生します!

そして、そのお目当ての「ワクワクもの」を、二代目かバイトの女性に「例の袋」に入れて手渡された時から、家に帰りつくまで「ワクワク感」は続きます!

そして、いよいよ我が家に帰りつき、その袋のテープをはがして、中から欲しかったものが出てきた時の「真のワクワク感」は本当に幸せな気分になります!

あの袋は子供のころに近くの駄菓子屋に行って、いつもは飴玉ひとつを直接もらうのではなく、たまにお小遣いをためていくつかのお菓子をまとめて買った時にだけ入れてくれた袋と同じであることに気づきました!

写真は先日、購入したWERRAを持ち帰って袋を開封した時の、最高に幸せな時のショットです!

またワクワクを探しにおじゃましますね!

常連Bより

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Bさん、我々店の人間が味わうことの出来ない特別な感覚をレポートしていただきありがとうございます。

その茶色の「例の袋」と、コンビニ袋をセットでお渡ししたお客さんから、「コロッケを買った気分だなぁ~」と茶化された(笑)こともありました。。。

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さて、ワクワクするこの「例の袋」。我楽多屋では、環境に配慮して包装の簡略化も考えております。お買上げいただいた品物によっては、省略させていただく場合もございますのでご了承ください。

2012年6月27日 (水)

クモリ レンズの衝動

P408
「このレンズ!」って、久し振りに購買欲というか、撮影欲を掻き立ててくれたレンズがこれ。

こういう言い方してしまっては何ですが、、、一見、変哲もないシグマの広角ズーム(18-35mmF3.5-4.5)なんだけど、この画像でも良く見れば分かるくらい、レンズが見事にクモってます。

これで撮ったら、どう写るんだろう?って。

マウントがPKマウントだったので、手持ちのペンタックスK-xで撮影可能ですから。

さて、その結果はこんな感じ。

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見事にソフトな描写になってます。

とりあえず、店の中と外の2カットだけですが、条件によっては、もっと不思議な写り方をするかもしれません。

ソフトフィルターを買ったって、新品なら2~3千円はしますからね。それより安い(モノによりますが)、こんなクモリレンズやカビレンズで遊ぶのも一つの方法ですよ。

 

2012年6月26日 (火)

シロガネーゼ!?

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コンタックスT2は、フィルムの高級コンパクト機として人気のあったモデルです。今でも銀塩派の人の持ち歩き用に活躍しているパターンは多いですね。

その優秀性の第一に、カールツァイス・ゾナーレンズ38mmF2.8を搭載してること、描写の良さを挙げる人が多いでしょう。

また他にも、強靭なチタン外装や、サファイアガラスを使用したファインダーガラス、セラミック製のフィルム圧板など、高級機たる演出がされています。

もうひとつ注目の点は、まるでクレジットカードのクラス分け?と思ってしまうようなバリエーションがあるのです。

標準モデルはチタン外装にガラスコーティングを施しているらしいのですが、それ以外に、チタンブラック、ブラックペイント、ゴールド、そして、このプラチナ(白金)と。色味の違ういくつかの限定バージョンが出ていました。

ブラックチタンは、フッ化チタン処理をされた、いわゆる「ガンメタ」色で渋めです。

ブラックペイントは、チタンカバー上に黒のクロームメッキを行ない、さらに黒塗装をしているんだとかで見た目にも重厚な黒です。

ゴールドには、60周年モノとそうじゃないモノの2種類があります。こちらは少々成金趣味系。

そして、一番、慎ましやかな佇まい(オリジナルとさほど変わらない)なのに、現状、一番貴重な存在と思われるのがプラチナコーティングされた、これです。同じプラチナ(白金)でありながら、世に言う「シロガネーゼ」とは異質の存在感でしょうか!?

軍艦部に「Platin」の刻印がなかったら、気付けない人もいるかもしれません。オリジナルのチタンカラーより、少し白っぽい色味ではありますが、並べてみないとあんまり違いを感じられないかも。。。

あと、右手グリップ部の貼り革が、オーストリッチ(ダチョウさん)なのも見分けるポイントです。

最後に余談になりますが、「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」などと、クレジットカードのよう~なんて思っていたら、「Type Select JCBカード」なるものがあって、黒・白・青・黄など全7色からカードの色が選べるらしい。これはこれでペンタックスのデジイチみたいだけど。

2012年6月25日 (月)

貫禄マウントアダプター

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コンデジのカスタム系や、オールドレンズ系のカメラ遊びで、活躍されている澤村徹さんの新刊が発売されました。昨年、玄光社から発売された「オールドレンズライフ」の第2号です。

タイトルで「最新ミラーレス機とオールドレンズの相性を徹底チェック」と謳われているように、マウントアダプターを介してただ遊ぶんじゃなくて、ベースボディにあったオールドレンズを探そう・遊ぼう的な切り口になっています。

さて、上の画像に写っているカメラセット。先日、澤村さんが直々にネタを提供しにやって来てくれました。

ソニーNEXとロシアレンズの間に挟まっているマウントアダプターは、このたび発行された「オールドレンズライフVol.2」にも掲載されている「特製アダプター」。

プロの手によって、一度もとの塗装を剥離して地金の真鍮を出してから再塗装、そしてウェザリング加工されているんだそうです。偽貫禄のように塗り重ねているわけではないので、当然一味違います。。。実に貫禄満点な佇まいです。

こんなところにも、貫禄系遊びが~!!

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  •  ・ オールドレンズ・ライフ Vol.2
  •  ・ 監修/執筆:澤村徹
  •  ・ 出版:玄光社
  •  ・ 価格:1,995円(税込)
  •  ・ 発売日:2012年6月18日

 

2012年6月24日 (日)

横向きファインダー

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ライカの横向きファインダー「WINTU」。1933年頃のモノです。

「横向き」と聞いて思い出すのは、ずいぶん前に紹介した、レンズの前に付けて使うアダプター状のアクセサリー

あれは、正面を撮っているようにみせて、実は左側(右や下も上も可)を撮っている~という仕掛けでした。どこかの用品メーカー製もありましたが、ペンタックスも純正で作っていました。

いつの時代も、こういうやましい盗み心…じゃなくて、スパイ的な隠密撮影の需要はあったのでしょう。で、遥か80年前に、こんな立派な横向きファインダーがライカにもあったのです。

これは前述のアダプターとはちょっと違う仕掛けです。カメラ自体は被写体に向いているんだけど、撮影者はカメラ側面に対峙して構えます。

質感的にも実に良く出来ているこの横向きファインダー。画像のように、3Cなどのバルナックライカのアクセサリーシューに装着します。

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棒状の本体の側面を覗くとビューファインダーになっています。多分、50mm相当。本体から飛び出ている部分がカメラのレンジファインダーアイピースに当てがえるようになっているので、同じくカメラ側面に対峙する向きで、二重像を一致させてピント合わせが可能です。

また、その部分をクルっと跳ね上げることが出来るので、通常の構えでレンジファインダーアイピースを覗くことも可能です。

この完成度の高さは、横向き撮影の必要がなくても、ライカの上に装着して持ち歩きたくなるレベルかと思います。

昨日のがらくた市

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梅雨の真っ只中というのに、さすが第4土曜日の東京四谷地方、雨の心配なく、月に一度の「がらくた市」を無事に終えることが出来ました。ご来店いただいた皆さん、誠にありがとうございました。

事前に入荷していた、オリンパスペン系の品物や、ジャンクライカレンズ、当日入荷したコニカ関係の出物が、いい感じに皆さんのところへ旅立って行きました。

恒例の長徳先生トークショーでは、リコー・ペンタックス系の話で盛り上がりました。

毎回、トークショー冒頭の時間を利用させてもらって、皆さんのご意見をいただいている若き革職人さんの革ケースプロジェクトは最終章に突入。そろそろライカM型用底ケース製品化に近づきます。ご期待ください。

また、今回新企画として行なった、ヨコタカメラさんの出張修理受付・相談窓口も、これを目当てに足を運んでいただいた方もいらっしゃったので、良かったかと安心しています。

さて、上の画像。長徳先生のトークショー開催中に、先生のOM-Dに偽貫禄加工を施す「偽貫禄クラブ」会長です。先々月、一度偽貫禄加工を施しているのですが、今回はプロの過酷な使用にも耐え得る強靭な偽貫禄加工を施しているのです。

2012年6月23日 (土)

「螺旋のぬいとり」

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一昨日の夕方、神田小川町にあるオリンパス・ギャラリーに行って来ました。

飯田鉄先生の写真展「螺旋のぬいとり」の初日に早々にお邪魔してきた理由は、写真展のDM(上の画像)に使われている写真がどこで撮られたものか、解明するためでした。。。

実は、事前に飯田先生とお話をする機会があって、「これはどこですか?」と聞くと、「東京ですよ」とのお返事。少しヒントを出してもらっていろいろ考えたんだけど、場所の特定がそれ以上出来ず。。。答えは会場で聞きます~と相成ったわけです。

広い会場にカラー作品が40点程展示されていました。

写真展にお邪魔しながら、こういうのは失礼かもしれませんが、カメラ屋なのでお許しを。会場入り口付近に展示されていた撮影機材が興味深かったです。

飯田先生に撮影してブログにアップする許可を乞うと、「どうぞ、どうぞ、オリンパスさんの宣伝にもなるしね~」と。

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カメラはペンデジやOM-Dですが、マウントアダプターを介してフィルム用ペンのレンズも使用されていました。広角20mmや、マクロ38mmなどを。

  • 飯田鉄写真展「螺旋のぬいとり」
  • オリンパスギャラリー東京
  • 2012年6月21日(木)~6月27日(水)
  • 午前10時~午後3時(最終日は午後3時まで)・日曜休館
  • 千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル
  • 7月にはオリンパスギャラリー大阪でも開催予定
  • http://www.olympus.co.jp/jp/gallery/

2012年6月22日 (金)

キャップ2個付き

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Lマウントのキヤノンレンズ、100mm/F3.5。ファインダー、フード、キャップ、革ケースと、見事なコンプリートセットという感じです。

でも、何がスゴイかって、キャップがふたつ付いていたこと。

片方は(上の画像、ふたつ並んだキャップの左側)、普通にレンズの前に付けるフロントキャップです。このレンズはフィルター径が34mmなので、そこに被せるタイプのキャップ。おおよそ内径が36mmくらい。

もう片方のキャップが素晴らしい。収納時にフードを逆向きに被せることが可能なモノは、他のレンズでもボチボチ見かけますが、これは、その状態の時に使うキャップなのです。

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要は、フードの取付け部分(この場合は34ミリ径の雄ネジ)に合うように、キャップの内側が34ミリの雌ネジになっているのです。そこまで考えて作られてるのが素晴らしい。

実際、二つのキャップを使い分けるとなると、使用していない方のキャップの置き場に困ったり、失くしてしまいそうで不安ではありますけどね。