我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 2011年8月 | メイン | 2011年10月 »

2011年9月

2011年9月30日 (金)

Lustre Flex

P129 
P130 
昭和30年前後の日本には、カメラブランドが無数といっても過言ではないくらい存在したと言われています。二眼レフの名称には、頭文字がA~Zまで全部ある~なんて話もあります。

さて、今日お見せする二眼レフは「見たことが無い」という人、多いと思います。

それ以上に私が注目したいのが、ボディ上部にあるその「ロゴネーム」のアルファベットが読み取れないってこと。ちょっと崩し過ぎでしょ!!実際には「Lustre Flex」と書いて「ラスターフレックス」と読むらしいです。

過去の資料から、ラスターフレックスにはS型・A型・C型というのが存在したことは分かったのですが、これがどれに当たるのか特定は出来ませんでした。。。S型っぽいのですが、資料によるとS型は自社製シャッター搭載のはずなのに、この個体にはコパルMXシャッターが付いているので。

当時の広告を見ると、「見よい!買いよい!使いよい!」というキャッチフレーズが繰り返し使われています。「見よい」ってファインダーのことでしょうか?挙げ足を取るなら、写りは良くないのか???

第68回 得?or 特?

P136 
今回はコムラーのユニアダプタ用テレモア各種です。

まず、コムラーとは何ぞや?という人がいらっしゃるかもしれませんので。→かつて日本にあったレンズメーカーです。今に例えるなら、タムロンやトキナー、シグマのような。

次に、ユニアダプタとは何ぞや?という人がいらっしゃるかもしれませんので。→マウント交換式レンズのマウント部分です。タムロンのアダプトールのような。

そして、テレモアとは何ぞや?という人がいらっしゃるかもしれませんので。→レンズの焦点距離を伸ばすテレコンバーターのこと。ケンコーのテレプラスのような。

さて、コムラー・ユニアダプタのシステムでは、レンズ本体とユニアダプタの間にテレモアを挟み込みます。それが、今回のユニアダプタ用テレモアです。(ちなみに、コムラーテレモアにも、ボディとレンズの間に挟むタイプも存在します)

今回、1.5倍と2倍が各2個、さらに珍品系の2~3倍ズームテレモアが揃って出て来ました。

いつものように我楽多屋ご来店早いモノ勝ちです。値段は、1.5倍と2倍が各600円、2~3倍は3000円。

2011年9月29日 (木)

Leica METER MR

P128 
「M5にMRメーターって載っかるんですかね?」と唐突に長徳先生に言われて、その場で試してみましたが、やはり無理でした。

MRメーターといえば、ライカのM2、M3、M4あたりに使える外付け露出計。それに、M5には露出計が内蔵されているんですから、普通は有り得ない発想なんですが、、、

これは先日のがらくた市の時の出来事なんです。当日入荷のお買い得品で、きったねぇ~ライカM5をGETした長徳先生が、そのM5のメーターに不安を感じたから発した言葉だったのか。。。

いや、人間露出計の先生のことメーター精度のことなど気にしないでしょうから、素朴な疑問だったのでしょう。載らないと思いこんでいるから、カメラ屋もやろうとしない行為です。で、やはり載っかりませんでした。

載っからない理由は、ボディのシャッターダイアルと連動させるために裏から出ているピンが当たる~とかいう問題じゃなくて、メーター本体から僅かに飛び出ているダイアル部(上の画像で右端のあたり)と、M5のシャッターボタン(シャッタースピードダイアルと同軸の)が干渉してしまうのです。

まぁ、そんなこと想定せずに造られたんだから仕方ないことなんですが。

2011年9月28日 (水)

Nikon1

Nikon-1 
毎度くだらないことをやったりしていますが、今回もお許しください。

ニコンからミラーレス一眼の「Nikon1」が2機種発表されました。2年ちょっと前から、オリンパス、パナソニック、ソニーと順に、ミラーレス一眼市場に進出し、大御所のニコンとキヤノンはいつ?と言われ続けていました。

ミラーレス一眼の説明を簡単にするのも難しく、分かっていらっしゃる方も多いかと思うので割愛させていただきます。ウィキペディアなどを参照ください(→ミラーレス一眼カメラ)。

ミラーレス一眼先発組の市場でのセールスは、これから写真を始めようという若い世代を取り込んだことと、レンズアダプターを利用したレンズ遊びを始めようという古いレンズ遺産をすでに所有している古い?世代も取り込めたことが成功の理由の一つではないかと思います。さらには、レンズ遊びを始める新しい若い世代も取り込めました。

ニコンも同じ路線を狙うことになるのでしょう。ニコンFマウントをニコン1マウントに変換するマウントアダプターを正規品で用意しています。これで、古い世代とニコンマニアを狙います。

若い世代を狙うための一番の武器はキムタク。オリンパスは宮崎あおいの起用が成功の一因とも言われています。気付けば、ニコンのカメラのCMには、どれもキムタクが出ていますね。デジイチもコンデジもこのミラーレスも、キムタクだらけ。

ただ、「Nikon」の斜体がかかって角ばったロゴ文字が、若い世代には硬すぎるんじゃないかと思うのは私だけでしょうか!?で、上の画像のように、かつてのロゴ文字「ぐにゃり」を使ってみてはいかがでしょう(笑)?

2011年9月27日 (火)

オプチマ・マジック

P114 
これらの機種、もしかする・・・買ってからフィルムを入れて撮り終わるまで、気付かないかもしれない独特な構造を持っています。

手前のオプチマ500の場合はボディ底面、奥のオプチマ1035の場合はボディ上面に、そのヒントがあります。

普通、巻上げと巻き戻しが手動の場合、それぞれにノブかレバーがあるのに、これらのカメラにはそれらしきレバーが一つしかないのです。

カメラを買ってから、フィルムを装填して撮り進むことは出来るので、明らかに巻上げレバーと分かるものが500には底面、1035には上面にあります。

撮り終わってから、「さぁ!巻き戻そう!」とすると、巻き戻しのノブもレバーも無いことに気付きます。ちょっと焦ってしまいそう。。。コンパクトカメラの僅かな外面のどこを探しても見つからない。

種明かしすると、どちらのカメラもボディにある「R」印のレバーを操作することで、巻上げレバーが巻き戻しレバーに変わる機構になっているのです。

知らなかった人には意表を突かれた感があると思いますが、巻上げるのも、巻き戻すのも、同じレバーでやるという、ちょっと変わった機構を持っているのです。

2011年9月26日 (月)

載っかり系のメーター

P112 
コニカFPのシルバーとブラックが揃って入って来ました。

ブラックの方は、その塗装がピアノブラックとでも言いたくなるような独特な艶があります。長徳さんは「とらやの羊羹みたい」と言ってました。

気付けばずいぶんと前に一度、ブラックのコニカFPはこのブログで話題にしたことがあるので、今回は、シルバーの方に付いていた後付けタイプの露出計を。まぁ、ブラックボディにも当然このメーターは載っかりますけどね。

「コニライトメーター」というこの露出計。何がスゴイって、その大きさです。こんな大きなものボディの上に載せてしまおう!って発想がスゴイ。

で、ボディへの装着には、アイピースの溝にはめてから、アイピースの渕にバネが付いた押さえで留めてるだけなので、前側を手で触るとグラグラしてるんです。まぁ、重力の関係で放っておけば、ペンタプリズム部に被さってはいるんですけど。

ペンタックスのS3や、キヤノンのFPあたりにも、こういう載っかり系の後付け露出計は存在しますが、コニライトメーターが最大級かと思います。

P113 

2011年9月25日 (日)

これ、トプコン!?

P106 
P107 
トプコンは1981年までカメラの製造販売をしていました。特に、RE スーパー(1963年)などはシッカリと頑丈な一眼レフという印象が強く、今でも状態の良いものはそれなりの価格で取引きされています。

今回出て来たトプコンは、1977年発売のRE200というモデル。見るからにチープな印象が漂ってしまっています。

これはもう「我楽多屋病」と呼んでしまってもいいのかもしれませんが、こういうチープな印象の一眼レフを見ると、「どこが造ってんだろう?」「コシナ???」とついついOEMを疑ってしまいます。ちょっと調べたところでは、詳しい情報がないので、OEM疑いは勝手な推測に過ぎないかもしれません。。。

ただ、このカメラのこだわりは、レンズマウントがエギザクタマウント(トプコンRE)マウントであること。レンズを外すと、なんかレトロな雰囲気が漂うのです。それだけで、欲しくなってしまう人が居そう・・・(笑)。

ここからは、オタクちっくなワンポイント知識の羅列!になりますが~、このRE200の後に、RE300(1978年)という機種があります。違いはどうやらワインダー対応になっただけの差のようです。この機種が国内でトプコン一眼レフの最終機になったようです。

そして、同時期にそのRE300のマウントを、Kマウント(トプコンではAMマウントと呼んでいた)に変更したRM300という機種(輸出専用)も存在します。

ここらのトプコンカメラ最終期のカメラは、現在ではかなりレアものですね。

昨日のがらくた市

昨日の東京四谷は秋本番!?って言ってもよいくらい涼しく過ごしやすい気候で、がらくた市に足を運んでいただいたお客さんの数もここ数カ月の中では一番多かったような感じです。ご来店ありがとうございます。

また、昨日の朝一番、アローカメラに総数100点を超える買取り依頼があり、その中から、我楽多屋に向きそうな品物を本日入荷のお買い得品~みたいな感じで、早速並べられたのはツイてました。

長徳先生のトークショーは毎度のことですが、いや、いつもより!?長徳先生のトークに勢いがあり、盛り上がることが出来ました。

下の画像は、その本日入荷~の一部です。

P108 

2011年9月24日 (土)

いよいよニコンが

P104 
いよいよニコンが、ミラーレス一眼市場に進出することが発表されました。オリンパスやパナソニックに遅れること約2年。

半月ほど前に、ミラーレス進出のニュースが流れた時、ニコンさんは正式な報道でない~と否定したばかりでしたがね。。。9月21日の正式発表では、10月にボディが2機種発売されるそうです。「V1」と「J1」という機種で、レンズマウントは、「ニコン1マウント」という専用マウント。

これで、オリンパスのペンや、パナソニック、ソニーを追撃するんでしょう。そうなると、キヤノンさんの動向も楽しみです。

上の画像と全然違う内容で始めてしまいましたが、この画像だと、ニコンさんがいよいよ食器市場にも進出か?というようなブツです、これ。

立派な元箱も本体の外装も、本物のレンズくりそつなんですが、実はタンブラー(コップ)です。以前、キヤノンレンズの同様なモノを紹介しましたが、あれはまがい物。今回のはニコン正規品。

ニコンダイレクトショップでは、今現在、品切れ中の品物です。でも、実際にこれを使う人って、どれくらいいるんでしょうか?

第68回 得?or 特?

P101 
P102 
今回は「珍し系コンパクトカメラ」マニア向けです。コダックVR35 K10というモデル。

まず、見たこともない専用電池を使うことに注目です。ULTRALIFEなんて書いてますが、どれほどモツんでしょう。今では確実に入手困難かと思うので、容量切れの際に心配です。そんなフリをしておきながらですが、、、6F22型というんでしょうか、四角い9Vの電池も使えるようになっているので実際は大丈夫そう。

珍し系というからには、まだあります。ボディ前面を覆っている、ガバッと開くレンズカバーに注目です。

その中央部分はスモーク系のアクリル板になっているので、スポーツファインダーみたいな使用も可能みたいです。

また、カバーの内側にストロボの発光部があるのはいいのですが、私が気になったのはレンズカバーを閉じるときに、わりとバシッ!バシッ!とした衝撃で閉めることになるので、発光管が大丈夫かなぁ~!?と心配になってしまうこと。静かに閉めてあげないと、故障の原因になりそうです。

と、電池のことやストロボのことを心配してみましたが、この個体は既にジャンクです。コレクション用にいかがですか?

いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちで、500円!!