我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年7月

2011年7月31日 (日)

リコーXR-20SP

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リコーの一眼レフ自体が一般的にはマイナーな存在でありますが、その中でもさらにマイナー色の強いこの「XR-20SP」。電子シャッター採用のプログラムAE搭載機種です。

そういえば、ずいぶん前のこと、「XR-P」というモデルをお客さんに見せてもらってブログねたにしたことがありましたが、あの時はボディのXR-P自体より、「MOTOR3」というモータードライブの面白さがメインでした。

XR-Pはプログラムを3種内蔵した多機能なプログラムAEを搭載した上級機種で、このXR-20SPは機能を減らしたシンプルなプログラムAE搭載の廉価版。

今回、この機種に触れて私が面白いな~と思ったのは、ファインダー内右側に表示されるLCD表示。まるで、クルマのメーター!といっても、、、最近の若い人には分からないかもしれませんが。かつて、スピードはデジタル表示、エンジン回転数はバーグラフ表示~なんてメーターを採用したクルマがあったのです。初代ソアラが世界初でした。

取説がないのですべて正確に分かりませんが、一番下の数字は絞り値がデジタル表示されたもの、縦に並んだ数値の横、ブルーの中に白く記されたところが設定されたシャッタースピード。その上下のアルファベットはモードを知らせてくれているようです。

ある人は「ちょっと目にうるさいね」と言われましたが、電化品(フィルムカメラだけど、電子カメラなのであえてこう呼びました)進化の過程での出来事だから、古き良き時代の~ということで楽しんでみるのもいいんじゃないですか!?

*上の画像、シャッターボタン付きのグリップを装着すると、ボディの「XR-20SP」の刻印が見えないので外してボディに載せてしまった状態です。ここがこうなっているということは、以前紹介した、電動着脱式のモータードライブ「MOTOR3」も装着可能のようです。

2011年7月30日 (土)

現場監督ズーム

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今週はコンパクトカメラのネタが多いかな・・・。今日紹介するカメラは、コニカアイボーグ以来のゴツいコンパクトの登場かもしれません。

防水・防塵・対ショックなど桁違いの耐久性を誇り、工事記録用カメラを名乗る「現場監督」ですから、もともとゴツいのだけど、この「現場監督ズーム」は更に磨きをかけた感じです。

上部中央に配置されたストロボの大きな発光部が、ズームレンズで沈胴するレンズをすべてカバーする外装が、そのゴツさのポイントと言えるでしょう。

ところで最近、私がコンパクトデジカメを選ぶ際にポイントに挙げるのが、レンズが沈胴式じゃないタイプ。その理由は、可動部分が多いと故障の原因を造りやすいという点と、レンズが出た状態でぶつけたりして壊す原因を造りやすいという点。

この現場監督ズーム(フィルムカメラではありますが)、後者の問題はゴッツい外装で沈胴するレンズを全部覆ってくれているので、コツンとぶつけて壊すなんて心配は要らなさそう。そりゃ、現場監督なんだから、そんなヤワな理由で壊れてしまっては使い物になりませんしね(笑)。

それと、このゴッツい外装は遮音の効果があって、シャッター音はほとんど聞こえない優秀さ!ただ残念なのは、シャッター切った直後にフィルムを巻上げるモーター音までは抑えられなかったこと。。。

2011年7月29日 (金)

超!!取扱注意

Yamato 
遠方から買取り依頼で届いた宅配便に、このシールが貼られていました。かなり目立つシールで、効果は抜群な感じです。

特に今回は黒いバッグに貼られていたので、ピンク地が余計に際立っていることもあるのでしょう。

きっと一番面白いのは「超!!」という表現を、こんな公けなシールにあからさまに書いてしまっていることなんでしょうが、さらに、良く見て何だか面白いな~と思ったのは、「ていねいに はこんでネ!」、「こわれやすい」と漢字が使われていないこと。。。運ぶのは子供ではなくて、ヤマトの人なんですけどね。

さて、こんなシールが貼られているからか!?届けに来た配達員さんは、恐る恐る大事に運ぶために注意力が荷物ばかりにいってしまったのか。うちの店内の商品を蹴飛ばして倒してしまいましたよ。困ったものです。。。

第63回 得?or 特?

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今回は二眼レフ用キャップが3点各1個です。

国産二眼レフの製造が終了してどれほどが経つのでしょう。どれも今となっては貴重なキャップと言えるでしょう。

中でも一番のレアモノはコニフレックス用のキャップ(左)でしょうか。だいたい、ボディ自体を見掛けることが稀ですから、より稀少と言える(紛失する人も多いので)キャップはさらにレア。状態の良いコニフレックスが7~8万円しますから、このキャップはその5%として、3,500円でいかがでしょう?

次にマミヤフレックス用(中央)。黒地に金文字ってのが豪華な感じ。金とはいっても多分、地金の色かもしれませんけど。二眼レフでは珍しいレンズ交換式のマミヤフレックスのCシリーズ。モノは時々見掛けますが、キャップは稀少だと思います。これは1,800円。

最後は、ヤシカブランド(右)。どこら辺のモデルに使うモノかイマイチ不明ですが、多分、ヤシカAあたりと思われます。上記のキャップ2種は金属製でしたが、これはベークライトっぽい。値段は1,500円。

いずれも、いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちです。

2011年7月28日 (木)

美しき真鍮とルサール

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先月も買取り依頼のあった秋田のお客さんから、再び品物が届きました。その中の1台がこれ。

貫禄のライカですね!製造番号からはⅠ型なのですが、正規に改造されたものでしょうか、シャッタースピードも1/1000秒まであり、Ⅲaっぽいです。

そして、見事なのが巻上げノブ。メッキが剥がれて、地の真鍮が鮮やかなまでに輝いています。どんな使われ方をして来たのか興味深いですね。

そこに装着されたレンズはロシア製のルサール20mmF5.6。長広角レンズながら、周辺光量落ちも気にならず、シャープな描写と評判のレンズです。所有者からいただいたコメントにも「描写はとても良く、コシナ製とほぼ同しレベル。これは、当たりの個体です」とお墨付き。

画像にあるよう、組み合わせ的に案外いい感じなのですが、やはり…純正ライカとロシアレンズ。

ボディは然るべきルートに流通させ、ルサールは我楽多屋で探し人を見つけようかと思った矢先に、日芸のH君がご来店(27日夕方のこと)。ルサールの誘惑にそうとう悶絶しながら迷っていましたが、お財布と相談の結果?夏休みにはいろいろとご予定があるようで~断念されました。興味のある方、我楽多屋にお急ぎください。

2011年7月27日 (水)

スエード呼び

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当ブログ恒例の呼びネタです。

先日、スエード調のジャスピンコニカを話題にしたところ、こんな青いスエード調のコンパクトカメラが入って来ました!

これは後から貼ったものかな~?という疑念は、付属のケースで晴れました。青色のケースにもカメラと同じ「Makinon」の表記があるので、貼り革も純正と考えて間違いないでしょう。

「Makinon MK-Ⅱ」というカメラなんですが、これと似たカメラを見た記憶があり、過去にもネタで取り上げたよう気もしたのですが、、、見つからない。調べていると、ペトリCF-35というモデルがこれに酷似しているのが分かりました。

それで思い出しました!かつてうちの店で見たのは、ペトリブランドでは無くて他のブランド名のOEM品。常連のペトリコレクターさんにペトリCF-35とセットで保存しておいてくださいな~とお譲りしたとこまで思い出せました。

それにしても、面白いデザインで「どこ向いてんだよ?」と言いたくなる内蔵ストロボが傑作です。使用時はちゃんと前を向くんですけどね。

機能面でも面白いところがあるカメラで、露出計を内蔵しているんだけど露出不足時にランプが点灯して警告するだけ。2段階手動切り替え式のシャッタースピードも、4段階手動切り替え式のレンズ絞りも、ランプが点灯しないように自己責任でマニュアル操作しないといけません。

 

2011年7月26日 (火)

高級そうに見えるAPS

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APSフィルムの供給が年内をメドに終了しそうだ。。。というアナウンスが、富士フィルムから正式にされました→http://fujifilm.jp/information/articlead_0120.html

いつかは~と予想していたニュースですが、個人的にはまだ数年は大丈夫だろう・・・なんて勝手に考えていたので、「いよいよ」というよりは、ちょっと「ビックリ」しました。

そんなタイミングではありますが、上の画像のAPSカメラ、渋くてシンプルでちょっと高級っぽく見えませんか?リコーのGRシリーズみたいな!

「YASHICA Acclaim200」というモデルで、これは輸出用。国内用は「KYOCERA ULTIMA200」というらしい。

性能面で目立った部分はなく、京セラのラインナップ上でも下~中級クラスの位置付けなんですが、改めて見ると、渋くスッキリとしたデザインは高級感を漂わせていてます。ボディ前面の右手グリップ部は滑りにくい素材のラバーが貼られ、背面の右手親指が当たる部分は微妙~に窪んでいて、実用面でも気が利いています。

実はこのカメラ、個人的に何となく気に入って使う予定もないのに一年くらい所有してましたが、前回のがらくた市に「ちょっと高級そうに見える」と値札に書いて出したら、共感してもらえたのかな?即日お買上げいただけました!

最後にオマケねた。ボディ裏面に「贈 順心女子学園高等学校 第50回卒業生一同 平成10年2月吉日」なんて記されたシールが貼ってありました。

2011年7月25日 (月)

おとといの「がらくた市」

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先週土曜日のがらくた市は、事前に心配していた猛暑には悩まされずには済み、たくさんの皆さんにご来店いただきありがとうございました。

カメラ・レンズ・アクセサリーとも「これは目玉ですよ!!」と、呼べるものがなかったわりには、皆さんの探しモノ系にいい具合にマッチしたようで、まずまずお楽しみいただけたようで何よりでした。

当日の午前中にモスクワ経由でベルリンから帰国された長徳先生は、時差ボケになる前に~と四谷へ急行していていただき、いつものように楽しい1時間半のトークショーで盛り上がりました。内容は、ベルリンの話、ペンの話、いいともの話、スローカメラな話などなど。

また、当日お客さんからいただいたセキ式サロン露出計を長徳先生にお譲りしたので、近々の我楽多屋で買ったモノマガジンのネタになるかもしれません。

来月のがらくた市、猛暑は避けられないかもしれません。。。長徳先生のトークショーは、立ち聞きトークショーと着席暑気払い(有料)の二部制にするなど、暑さ対策を検討中です

2011年7月24日 (日)

ニコンF-501

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ニコン最初のAF一眼レフと呼んでもいいF-501。ちょっと歯切れの悪い言い方なのは、F3AFという機種がその前に登場していたから。

ただ、F3AFはAF過渡期にMFのF3をベースに造られた特異モデルで、AF専用ファインダーを装着していないとAFが利かないうえ、AFが利くレンズは、F3AF専用レンズ(80mmと200mm2種類)のみで、以降登場したニコンAFレンズを装着してもAFは利きません。

ニコンさんも、以後、F3AF用のシステムを展開させていくことはありませんでした。

一方、F3AFの2年後に登場したこのF-501は、以後、登場するニコンAFレンズ(デジタル用最新レンズは除く)が使用可能なうえ、なんと、F3AF用レンズでもAFが利く稀なモデルなのです。

今年のアサヒカメラ5月号、赤城耕一先生の連載コラム「コーイチ百貨辞典」の41回目が「初期AF一眼レフ」というテーマ。初期AFの性能の低さを指摘しながらも、今となっては、ピント合わせという行為の意味を教えてくれる存在だ~と評価されています。

そのアサヒカメラ記事内に写っているF-501の画像、ボディに値札が貼られたままになっています。トンでて良く分からないのだけど、我楽多屋の値札シールでは???

第62回 得?or 特?

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今回の得特企画は、上の記事に登場したニコンF-501です。

アサヒカメラ5月号の記事の中では電池よりも安い~と書かれていますが、この個体はかなりな美品なので、2,800円とします。

いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちです!