我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年4月 3日 (日)

minolta V3

P526 
「V3」というと、1960~1970年生まれの人には、「仮面ライダーV3」の印象が強いのではないでしょうか!?

「♪ あーかい、あかーい、赤い仮面のV3~」のV3です。赤い仮面と言っても、仮面の中心部は白で、目は緑。改めて確認したら、体も赤・白・緑かメインカラー。

カメラ屋で育った私には、どうもこの色合いが、フジカラーのイメージとダブってしまうのは、幼い頃からのこと。

それは余談でして、「ミノルタV3」というカメラがここにあります。登場は1960年。

このカメラの一番の特徴は、レンズシャッター機でありあがら、1/3000秒の高速シャッターを搭載していること。

普通、レンズシャッターの最高速は1/500秒が限界~とも言われています。が、日本製カメラには1/1000秒までは数機種存在しており、それらについては、少し前にちょこっと紹介しました

このV3の最高速は、さらにその上を行く1/3000秒。ただし、これにはマヤカシ的な部分があります。やはり、レンズシャッターでは物理的に限界があるのです。このカメラに付いているレンズはF値1.8の大口径なのに、高速シャッター時はシャッター羽根が全開まで開き切らないために、実質、1/2000秒でF値4、1/3000秒でF値8より明るい方が使えないというわけ。

このことを知ると、え~っ!と思うかもしれませんが、事実です。

現物を操作してみると、シャッタースピードを1/2000や1/3000にセットした状態でも、絞りリングはF1.8や2.8など明るい方へ回ってしまいます。でも実際に、その明るさは得られませんから、いちおう、青い線(1/2000)と赤い線(1/3000)で、それぞれのシャッタースピードにおける有効域を示してくれてはいます。