我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年1月23日 (日)

お探しの引き蓋

P327 

半年ほど前に、我楽多屋でブロニカS2を販売しました。アローカメラで買取った後、通常なら業者に転売する系の品物ではあったのですが、買取りをした直後にタイミング良く、S2に関心をもったお客さんがいらっしゃった為です。

ただ、そのブロニカS2にはマガジンの引き蓋が無かったのです。それでも、そのお客さんは「フィルムを途中交換することもないし、いや、、、すぐに使うか分からないし、とりあえず、買って行きます~」とのことで、お買上げいただきました。

そして先日のこと、ボディやレンズは無く、ブロニカS2のマガジンだけが入り、それを我楽多屋で値を付けて並べました。

以前にS2をお買上げいただいたお客さんは、週に何度か来店される方なので、マガジンを並べてから程なくご来店された時に、「マガジンもセットになっちゃうけど、あの時、無かった引き蓋が入りましたよ!」と言うと。

お客さんは「ありがとう!買います買います!」と。

で、お会計を済まされて帰り際に、「あ~、一つ楽しみが無くなっちゃったけどね(笑)」とお客さん。

聞くと、探す楽しみも面白味のひとつであるため、探していたモノが見つかるのは当然嬉しいけど、それによって、楽しみが一つ減ってしまう・・・というのです。

でも、こういうお客さんはまた次に探すモノをちゃんと作っていただけるので、私たちも安心ではあるのですがね(笑)。

 

解説しますと~、引き蓋とは上の画像に写っている、金属製の薄い板状のモノ。フィルムを装填した状態でマガジンを切り離した時に遮光の役目をします。そして、ブロニカS2は引き蓋が無いとマガジンの取り外しが出来ません。差した引き蓋をさらに押し込むことで、ボディとマガジンを切り離します。また、引き蓋を差した状態でないと、空シャッターが切れません。ただ、フィルムの交換はマガジンをボディに付けたままでも可能で、フィルムを入れればシャッターは切れるので(当たり前か…)、引き蓋が無くても撮影することは可能。