我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年1月25日 (火)

フィルム圧板

P347 

フィルム圧板とは、ふつう、カメラの裏ぶたに付いていて、フィルムの平面性を保つためのフィルム押さえの板のこと。

私は今まで特に気にしたことの無い部品だったのですが、お客さんに指摘されて気になり出しました。

フィルム圧板のほとんどは、金属製なのだけど、ごく稀にガラス製の圧板があるのだそうです。ガラス製のメリットは圧板の平面性を高められること。

有名なのは、ライカM3。当初はガラス製の圧板が使われていたものの、ガラス製は静電気が発生しやすく、特に乾燥した環境で高速なフィルム巻上をすると、発光してフィルムに感光してしまったりするそう。で、M3は途中から、フィルム圧板が金属製に変更されているのです。

国産のカメラでも、こだわってガラス圧板を採用していたのがオリンパス。オリンパス35やオリンパスワイドには、ガラス製の圧板が存在します。

ガラスの表面には水玉状のごく僅かな突起が付けられていますが、これは、フィルムの吸着を防ぐ為だそうで、特に高温多湿な環境で貼り付きやすいらしい。

ちなみに、上の画像の左がガラス製、右が金属製。どちらもオリンパスワイドなので、M3と同じく、途中で仕様が変更されたのでしょう。

見ていただくと分かりますが、ガラス製の方が蛍光灯の写り込みが美しいですね。撮影には無関係なことですが、こんなところで、一部品の美しさに魅かれちゃったりします。