我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年5月

2010年5月31日 (月)

変色系!?

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変色まで呼びます。。。先日、ニコンのメタルフードの変色?について、ちょっと触れましたが、今回現れたのは接写リングの変色系。

通常は普通に黒いはずの接写リングが、なんと茶色っぽく変色していました。前回の青っぽい緑っぽい黒よりは、画像でも分かりやすいのではないかと思いますが・・・どうでしょう。左半分が変色系、右半分が通常の黒。

だから、何?と言われても、特に深い意味は無いのですが、、、見慣れているモノだからこそ、変な色をしていると気になるものなのです。

ただ、どうしてこうもニコンのモノばかり!?もしかして、塗装が弱いの?なんて思うかもしれませんが、決してそんなことはないと思います。

多分、もともと高級ブランドですから、途中で廃棄されることもなく、より長い間保存される傾向にあったり、プロ志向の強いブランドだから、過酷な条件で使用される傾向にあったり、そんな理由で、前回のフードといい、今回のリングといい、ニコンアクセサリーに変色系が続いているのではないかと思います。

良く見ると、黒い方も、茶色い方もそれぞれ同型のリングがセットになっているのですが、名称が違いました。黒い方はK1やK2など、茶色い方はB1やB2など。B系列のデータや資料がほとんど見当たらないことなどから、こちらが古いモノと思われます。

2010年5月30日 (日)

防湿庫!!!

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我楽多屋にて防湿庫を特価販売中!といっても一点限りですが!

トーリ・ハンの「ドライキャビ NDC-232-SE」。ちょっと大きめですが、シッカリしていて収容力も抜群かと。程度も良いです。

正直なところ、置き場に困っていますので、特価販売しています。ご来店のうえ現物を見て、お持ち帰りの段取りを早々に取っていただけたら、もっと安くします!!

どうぞよろしくお願いします。

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千葉工業大学の

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我楽多屋の若き常連さんで今年から大学生になったX君。彼から写真展の案内をいただきました。

にわとりの案内状がちょっと不思議な感じですが~、個人的には自分の干支が酉なので、親近感を覚えなくもない・・・(笑)

  • 千葉工業大学 文化会 写真部  2010年度文化の祭典
  • 2010年6月6日(日)  9:30~16:30
  • 千葉工業大学 津田沼キャンパス 6号館4階 647教室
  • 千葉県習志野市津田沼2-17-1

いわゆる文化祭の一企画で、部員の写真作品展示、研究発表などを行うそうです。

大学生になったX君は、最近はEOS5Dを提げていることが多いのですが、高校生時代は来店時はいつもフィルムカメラでした。昨年の学研フレックスカスタマイズコンテストにも応募してくれました。

2010年5月29日 (土)

アングルファインダー

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他メーカーのアングルファインダーの在庫があっても、普段、ニコンのアングルファインダーはあまり見かけません。

ところが、今、我楽多屋には何故か4個もたまっています。。。これも「呼び」なんでしょうか!?

DR-3というタイプですので、ちょっと前の型。F3(アイレベルF)やFE、FM系に付けるタイプですので、そのままではAF一眼系にはフィルムも含めデジタル系にも装着不可。「そのまま」ということは、何かアダプター(DK-22?)を介せば大丈夫みたいです。詳細は、必要に迫られてご自身で確認してください、スミマセン。

特に若い世代を中心に、アングルファインダーが何か知らない人も多いようで、、、これもデジタルカメラのライブビュー機能や、より便利な可動式のバリアングル液晶の功罪でしょうか。

日本カメラ社発行の写真用語事典によれば、「一眼レフの接眼部に装着し、90度角度を変えてファインダーが見られるアクセサリーで、レフコンバーターともいう。ローアングルや複写などのとき利用される。」とあります。

逆に、今、これを使って撮影していると、なんか格好良く見えたりするそうですよ。。。

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2010年5月28日 (金)

突っ込みどころの多い・・・

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このポストカード、多分、昔のカタログか何かの宣伝用の写真と思います。写っているクルマが、スバル360ですから、今から40~50年前のもの。ちょっと詳しく調べてみたら、このモデルは1960~62年頃みたいです。

この写真、良く見ると気になる点が多々あります。元はといえば、我楽多屋のアルバイトが横浜のカメラ店で見つけてきたもので、「この写真おかしくないですか?」と私に聞いてきたのが始まりです。

アルバイトの疑問は、被写体が向こう岸に居て、離れ過ぎじゃないですか!?というのです。

まず、その点について分析すると、構えているカメラの感じからして(良く見えていませんが)、標準レンズよりは長いレンズが付いているみたいだし(時代背景的に135ミリとか)、向こう岸まで20メーターあるかないかくらいだから、まあいいんじゃないの~!?という判断でどうでしょうか。。。

さてさて、わたし的には気になる点がまだまだいっぱいあるのです。多分、スバル360に乗って出かけた家族旅行でのワンシーンという設定なのでしょうが~。

まず、気になる点のその1は、「せっかくなんだから、クルマも家族と一緒に撮ればいいのに!」という点。まぁ、それについては、湖の向こう岸に居る家族を撮りたかったのだから仕方ないとしましょう。

そして、気になる点その2。「女子供(母親と子供二人)だけで、漕いで行ったのかよ!」という点。向こう岸に居る家族ですが、どうやら岸に繋がれたボートで渡ったものと思われます。普通、そういう時は父親が漕いでいくものじゃないですか!?

さらに、気になる点その3。実際の家族旅行はいろんな季節に行くものでしょうが、これは宣伝用の写真、「何も冬枯れの湖畔に行っているという設定自体があんまり美しくないんでは?」という点。

さらにさらに、気になる点その4。スバル360のタイヤは汚れていて、臨場感というか現実味が出ているのに、「クルマにナンバープレートが付いていない!」という点。

まあまあ、ここまで行くとケチを付けているみたいになってしまいますね(笑)。でも、見方を変えれば、私の疑問を解決出来るような解釈もあるのでしょうが、写真一枚でこれだけの時間を潰せたことが、ヒットでありました。

2010年5月27日 (木)

ヤシカの変り種

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ヤシカの変り種ではなくて、ヤシカが変り種なのかもしれませんが、、、

画像のカメラ(左側の2機種)は、8ミリカメラみたいですが、どちらもスチルカメラです。一番右のは参考に置いた8ミリカメラ。

2機種に共通しているのは、135ミリのハーフ判であること。そして、普通に構えて撮影した時に横位置の写真が撮れること。オリンパスペンやキヤノンデミなど多くのハーフ判は、通常、縦位置に撮れてしまいます。

こういうスタイル・デザインになったのは、横位置撮影を基本にするためだったのか?それとも、単に奇をてらったのか?ヤシカの真意は不明です。。。

また、どちらもフィルム巻上が特徴的です。

左のラピード(1961年発売)は手動巻上げなのですが、ノブを回したり~、レバーを動かしたり~、という方法ではなくて、ストラップをも兼ねている革ひもを引くことによって行います。この例えが通じる人も少ないかな、、、ポラロイドのヒッパレーみたいな感じです。

中央のセクエル(1962年発売)はモーターで巻上げるのですが、一般的なスプロケットではないので、コマ間が撮り進むうちに少しずつ開いてしまいます。36枚撮りフィルムを装填しても、65枚しか撮影出来ません。(通常のハーフ判は倍の72枚撮れるのに)。

右のは繰り返しになりますが、参考に置いてみた8ミリカメラ、ヤシカ8です。

個人的にはずいぶんと前から気にしていた2機種ですが、今回、特別にお客さんから参考品ということでお預かり出来たので、我楽多屋に展示しております。

フィルム縦送りで、ハーフ判を横位置で撮影してしまおうという発想は、ヤシカが吸収合併された京セラでも、一眼レフ構造のハーフ判コンパクトカメラ「SAMURAI」(1987年発売)に引き継がれたようです。

2010年5月26日 (水)

標準ニッコール

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ニコンFの標準レンズと言うと、「ニッコールSオート50mm/F1.4」のイメージが強いと思いますが、ニコンFの発売当時(1959年)、標準レンズは「ニッコールSオート50mm/F2」のみで、当然、宣伝写真などにもそのF2が使われていたのです。

3年後の1962年に「ニッコールSオート50mm/F1.4」が追加され、宣伝写真などもこちらが多用されるようになって、標準といえばF1.4のイメージが定着したのだと思います。

F1.4の登場が遅れた理由は、当時は一眼レフ方式のレンズ設計で明るさ1.4の50mmレンズに困難な課題があった...とか。

以後、販売戦略的にも価格の高いF1.4が露出されていくのだと思いますが、F2も併売されていくわけで、実際は単なる明るさの差による価格差だけでは語れない、撮影者の好みの問題などもあり、F2の方が良いという人も意外と多いようです。

ところが、明るさF1.4の標準レンズの登場は、実はニコンF発売の翌年1960年なのです。ただ、焦点距離は50mmではなくて、58mm。このことは、当時からのマニア以外には案外知られていません。困難な課題を克服する前に、場つなぎ的に発売されたレンズと言えなくもない。。。

ホントにごく初期の一時期だけだったからでしょう、現在ではかなりレアなレンズであります。また、焦点距離の刻印が「mm」表示ではなくて「cm」表示なのも、マニアにはたまらないポイントなのです。

*文中、焦点距離は「mm」に統一して表記しましたが、初期のニッコールは「cm」表示でしたので、上の画像のレンズ自体には「5.8cm」と刻印されています。

第26回 得?or 特?

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今回はミノルタのマニュアルフォーカスレンズです。以前は人気薄のミノルタMDマウントでしたが、マイクロフォーサーズ機の登場でボチボチと品物が動いています(マウントアダプタで使用可能)。なので、今回、この値段はやはり得?だと思います。

どちらも35-70mm/F3.5ですが、左はMD、右はN(ニュー)MD。お値段はMDが2,000円で、NMDが2,500円。まとめてお買い上げなら、4,000円!ただ、当然ながら各一本ずつの特売品ですので、ご了承ください。

単焦点レンズのようにシッカリとズッシリした造りのレンズです。また、とあるサイトにあった記述では、単焦点並みの描写~と書いてありましたので、2本の描写の差を楽しんでみるのもいいかも。

MDとNMDの違いは、最小絞りにロックボタンが付いているか、いないか。右のNMDの方、鏡胴の右下付近に黄緑色の線が入った部分がロックボタンです。他にもこの35-70mmに限らず、多少のデザイン変更や設計変更もあったりするようですが。

で、この絞りリングのロックボタンは、AFニッコールにも存在します。露出モードに、プログラムやシャッタースピード優先モードなどがある場合に、絞りリングが動いて実絞りになってしまわないように!という目的のロックボタンです。

2010年5月25日 (火)

当り馬券がコンタックスT2に

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このタイトルでピン!と来た方は、このブログの濃ゆい方です。

先日、防湿庫絡みで話題にしたお客さんが、昨日月曜の午前中に来店されました。ドアを開けるなり笑顔。「おぉ!これは取れたのだな!」とすぐに分かりました。

で、フィルムカウンターの液晶が少し濁り?かけてるけど、他はキレイで状態の良いコンタックスT2をお買上げいただきました。週末にどれほど稼いで、T2代がその何パーセントなのか詳細(笑)は知りませんが、、、

馬券を買う前に来店されて、出物があれば、馬券より確実に形のあるモノを購入されたり、当たった翌日には、あぶく銭的な使い方をせずに、確実に形のあるモノを購入される。

お馬さんと、カメラ趣味の実に理想的な?両立をされていると思いませんか?

そうそう、ついでに一点、私がずいぶんと前から気になっていることがあります。地上にはたくさんの動物(哺乳類)がいますが、「馬」と「猿」だけ、前に「お」を付けて、後ろに「さん」を付けて呼ぶんですよ。「お馬さん」、「お猿さん」と。例えば、「象」。「象さん」とは呼んでも、「お象さん」とは呼びません。

また、前の「お」だけでもいいんです。「お馬」、「お猿」と。例えば、「お象」とか、「お狸」なんて呼びませんよね?

人間の生活に深く結び付き助けられたりしているから、「お」を付け、「さん」まで付けるのかな?なんて考えてみました。「馬」には荷物の運搬や、移動の足として助けてもらっているかもしれませんが、「猿」が人間の生活を何か助けてくれえいるとは考えにくい。。。ですよね?

この理由というか、真実を知っていらっしゃる方がいたら、是非とも教えてください。

2010年5月24日 (月)

ライカM2のアイレットが

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H君の初めてのライカM2は、1年数ヶ月前に紹介させていただきました→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2009/03/post-b7fa.html

つい最近、ちょっとした不具合の修理から戻って来た時に、アイレットがすり減っているので交換した方が良いよ!と言われたそう。で、改めて見てビックリ!「こんなに危うい!!」と思ったそうです。

で、証拠写真がうちのブログに残っていました(下の画像参照)。購入時にすでに、すり減った感はかなりあったようですが、上の画像のように、虫歯みたいにえぐられた感は明らかに新しいもの。H君曰く「手に入れてから、毎日のように提げて歩いてきたからかな~」と。

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ストラップをつなぐ金属の丸環が持ち歩く時に動いて、アイレットを削っていってしまうのでしょう。また、丸環の材質がステンレスでアイレットより硬質だと、明らかに摩耗が早くなるはず。

しかし、1年程でここまで使い込むH君の行動力、写真力に敬服です。大事な初ライカですから何か対策をして、これからもますます使い込んで欲しいものです。

ステンレス製アイレットへの交換修理をしてくれるところもあるようです。ちなみに、M6以降は最初からステンレス製ですが、それ以前は真鍮製です。