アローカメラ         &我楽多屋

我楽多屋で買った  モノ・マガジン

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2009年8月10日 (月)

ミゼットの功績

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先日、我楽多屋で販売した豆カメラ「ミゼット」、がま口のケース付きだったので、ブログでも取り上げました。

その後、常連のYさんに「がま口ケースを見て思い出したのだけど、うちにも似たカメラがあって、、、あれはどんなカメラなの?」みたいな質問をされました。

私は簡単に以下のような説明をしました。

「昭和20年代に流行った豆カメラの中でもシッカリと作られたモノで、あのミゼットは「ニューミゼット」といって昭和14年に発売されたもの。トイ風なモノが多かった豆カメラの中で、ミゼットは別格。この前うちの店にあったミゼットを買って行かれたお客さんは「昔、うちに同じカメラがあって、がま口ケースのことも印象に残っているのだけど、いつだか手放してしまったので、記念にいただいていきます!」と言われてました。で、売れた値段は〇〇、〇〇〇円くらい」と。

すると、Yさんは「そういうカメラなんだ!それなら大事にしないと。価値が分からないと捨ててしまいそうなカメラだしね・・・」と言いながら帰って行かれました。

で、数日前のこと、Yさんがミゼット(昭和15年発売のニューミゼットⅡ型)とがま口ケースと、古い小さなアルバムを持って来られました。「どうやら、このアルバムの写真はミゼットで撮影したもののようなので!」と。

見させていただくと、アルバム内にメモされた文字から、昭和20年終戦前の写真。密着焼きと思われる小さなプリントから推測して、ミゼットで写されたものに間違いないと思われます。

4センチ四方くらいのサイズに伸ばされたプリントを見ると、実によく写っています。あんな小さなカメラで撮った写真とは思えないくらい。

アルバムの中には陸軍将校だったYさんの御爺様の姿や、竹槍訓練をする女性の姿、絶叫マシン!?と勘違いしてしまいそうな昔の観覧車など、貴重な写真がたくさんありました。

こうしてうちの店にあったミゼットが、Yさんのご自宅で眠っていたミゼットを救出し、さらには残されていた過去の写真まで甦らせたような・・・今回の出来事に何か少し感動しました。

これも、写真として見える形で残っていたからこその話。折に触れて話題にしていますが、デジタルカメラで撮影したあと、そのままいい加減に放置していたら、このような甦りは起きなかったかもしれません。