我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年6月

2009年6月30日 (火)

ノーファインダー

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ノーファインダー撮影を楽しむ人が意外と多いようです。

これって偶然的な要素が多いのでは?などとコメントすると、反対意見が出て来そうですが・・・決してそういう変なつもりではありません。

自転車で出勤中に走りながら撮影したカットに、案外と気に入ったモノが多かったりしたものですから。しかし私のこの場合、偶然性でしかありませんので。。。

上の画像は、後輪と背景を撮ったもの。こんな位置からこんな角度で見ることなんて通常有り得ませんからね。

そもそも安全上、走行中に撮影する行為自体が危険なのでお薦めしませんし、やめた方が良いと思います。私が何度か撮影を試みた場所は、幅が5メートルはあるような直線が長く続く歩道で、なおかつ、歩行者が滅多に居ない場所です。

何故、走行中にシャッターを切ってみようかと思ったかといえば、イヤフォンをして自転車に乗っている人が意外と多く、それを撮影してやろう。。。と思ったから。イヤフォン走行は、走行中に撮影すること以上に危険だと思うのですが。

後ろから迫ってくるバイクやクルマ、自転車の音はもちろん、気配さえ感じられなくなるはずで・・・。突然に進路変更されたりするとたまったものじゃありません。これを言うと、イヤフォンしている歩行者も同じだ!という人もいますが、動きの早い自転車と歩行者は別物だと思うのです。

2009年6月29日 (月)

特別買取りキャンペーン

Chirashi

以前、店の近辺の新聞にこれと同じような折込チラシを入れたことがありました。

予想以上の反響があり、カメラ・写真愛好家系とは別の方面、なんというんでしょうか・・・一般的な家庭で眠っていたカメラたちを発掘出来ました。

おおかたは中古市場で市場性の乏しい品物ばかりでしたが、家庭の押入れで眠り続けるより、また、何かの拍子に廃棄されてしまうよりは、我楽多屋でマニア向けに再活用される方が良いことかと思います。実際、そういう意志でお持込みいただく方が多かったです。

また、マニア受けするような思わず良い品物が持ち込まれることもありました。当然ながら、業者としてキッチリと値踏みさせていただき、しかるべき流通ルートに乗せ、中古カメラ店のウインドウに並んだことと思います。

今、再びそのチラシを復活させましたので、当面の間は、このチラシ画像をプリントアウトされてご来店いただいた場合には、壊れた品物でも頑張って買取りさせていただきます!

2009年6月28日 (日)

長徳先生トークショー

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昨日の田中長徳先生トークショーの報告です。

3ヶ月ぶりのトークショーでしたが、長徳先生のトークはいつものように楽しく快調で盛りだくさんでした!先生が腰を痛められているとのことで、我楽多屋の隣のお店で着席スタイルで始めたのですが、途中からはご覧のように立ち上がられてのトーク。長徳先生、無理をされていなければ良いのですが・・・ありがとうございました。

メインになったのは、オリンパスのペンE-P1について。先生のブログでも紹介されていましたが、すでにテストされた先生のトークですから、皆さん興味深く聞かれていました。ちょうど、ペンFTを持参されたお客さんがいらっしゃったので、教材として借り出される!?という事態にも。

それから、先生が最近オークションで落札したというキヤノンⅥ Tブラックペイントの話から、擦れても真鍮の地金は出てこないブラックボディーが存在するという話題になりました。

そして、皆さんお待ちかねの「がらくた市限りの秘蔵品放出セール」の正体は、ライカM4の後塗りオリーブ、それに近接ズミクロン(眼鏡つき)とコシナツァイスのビオゴン28ミリとレンズが2本も付いて、さらにリコーの28ミリファインダーまで。

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今回は希望者が2名でしたの、いきなり一騎打ちのジャンケン大会決勝戦になりました。勝って見事に獲得された方は「一生ものです!」と喜ばれ、そして、ボデーナンバーを調べたところ、ピッタリ生れ年のM4ということも判明!おめでとうございました!

さらに、連絡事項ということで、日芸1年生のH君からは、今年の年末に個展を開く報告も。うちの店から程近い「ギャラリーニエプス」(以前、このブログでも紹介させていただいた中藤毅彦さんのギャラリー)で行なうので、四谷系銀塩情報として、詳細が決まり次第、またお知らせしたいと思います。

2009年6月27日 (土)

オリンパス

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オリンパスのデジタルカメラ新製品、ペンE-P1(発売は7月)が、オリンパス風を吹かせてくれたようです。

本日のがらくた市、田中長徳先生のトークショーでもE-P1が話題になりましたし、画像のようにオリンパスOMシリーズの買取り依頼が続きました。

2009年6月26日 (金)

HANSA と HANZA

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本日、引伸ばし機と、現像バットを持ち込まれたお客さまがいらっしゃいました。4×5用の引伸ばし機に、全紙サイズ他のバット・・・。なかなか流通させにくいものですが、買取らせていただきました。

で、バットの検品と掃除をしていて発見してしまいました~!「HANSA」と「HANZA」、表記の違うモノがあるのです。どこが違うか、お気づきですよね?「S」と「Z」の違いです。。。

「ハンザ」といえば、歴史古いカメラ・写真用品ブランドです。かつては、暗室用品なども多数ラインナップしていましたが、最近では、マウントアダプタや、クラシックカメラ向けのフードやキャップ、ストラップ、ケースなどを中心に製造販売しています。

現行品や、いくつか調べた30~40年くらいまで前のモノには「HANSA」の表記がされています。いやいや、今日、ちょっと調べた限りでは「HANZA」の表記のモノは他に見当たりませんでした。すると、ここにあるのは何なんでしょう?

気になります、、、

 

明日のがらくた市

梅雨の真っ只中ですが、現在の予報を信じる限り、明日27日は雨の心配いらなそうですね。

明日のがらくた市は、午後2時から~毎度の1割引サービスとともに、午後2時半頃からは3ヶ月ぶりになる田中長徳先生のトークショーを行ないます。

明日1日限りの長徳先生秘蔵品放出セールは「ライカの一点もの」とだけ明かされていて、私もまだ先生が何を持参されるのか知りません。よって、先月のように布に被われた姿をお届けすることも出来ません~。すべて明日のお楽しみ!

2009年6月25日 (木)

ニコノス

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そろそろシーズン到来!ってところでしょうか。防水機能の付いたコンパクトデジカメの新機種が登場し、現在発売中の雑誌日本カメラでは比較記事なども組まれています。

しかし、かつてのフィルムカメラで水中に潜れるカメラとなると、その種類はかなり限られていました。

ここからちょっと脱線。。。「かつてのフィルムカメラで」なんて表記していいのか迷いましたが、事実、僅かに残っている現行機種には存在しないわけで。。。さらに、「水に潜って撮る」という行為だけを考えれば、水中でフィルム交換が出来ないということは、大きなマイナスポイントになってしまうんですよね。その点、デジタルは相当数、撮影枚数を気にせず撮影できるわけです。

話を戻しましょう。それが、プロ仕様となると、ニコンの「ニコノス」くらいでしょうか。

こんな話を聞いたことがあります。画像に写っている「ニコノスⅡ」が現行機種の頃、すでに40年近くも前のことになりますが・・・。カメラ自体がまだまだ高級品の時代のことですから、ニコノスのような特殊なカメラを遊びで所有する人も少なかったのでしょう。

スクーバダイビングのライセンスを忘れても、ニコノスを持っていることが「プロの証し」とでもいうのでしょうか!?ライセンス代わりになったとか。。。

ちなみに、スクーバダイビングのライセンスCカード、ご存知の方には余計な話になりますが、私はよく知らなかったので~。Cカードとは、ダイビング指導団体が技能講習修了者に発行する技能認定カードのこと。

日本では、海に潜ること自体に免許がないといけないという法律は無いのですが、空気ボンベなどの潜水器材を借りるのに、Cカードが必要になるため、Cカードを取得しないとスクーバダイビングが出来ないのも同じというわけだそうです。

最後に、店にある「ニコノスⅡ」には特製と思われるファインダーが付いています。ニコン純正のモノではないはず。アクセサリーシューで固定して、そこから伸びたバーの先にハイアイポイント的なファインダーが装着されていて、それがちょうどボディ本体の接眼部にセットされます。この特製ファインダーから目が15センチくらい離れても、ファインダー全視野がほぼ見渡せます。これなら水中でも便利だったことでしょう。

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2009年6月24日 (水)

手巻き時計

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正直なところ私は時計には特に興味は無く、詳しい知識もほとんどありません。

それでも、1年くらい前まで数年間使っていた腕時計は、ちょっと思い入れのあるモノでした。高級品ではないのだけど、文字盤の色が私の好きな赤色をしたスポーツ系の腕時計で、仲間のカメラ屋さんの今は亡き人から譲っていただいた時計ということもあって愛用していました。しかし、ベルトが損傷して装着不能になってしまいました。

今はある人に預けて、損傷部分の部品待ちをしています。

それ以後、もらい物やどこかから出て来た・・・いくつかの時計を使っていますが、画像の時計もその一つ。「セイコースポーツマン17石」、1960年ごろの手巻きの腕時計です。2日ほど巻かないと止まってしまいます。手巻きの時計を使用したことがない私にとっては、「巻く」という行為をどうしても忘れてしまい。気づくと遅れたり、止まったりしています。

先日、お客さんとこんな話をしました。デジタルカメラとフィルムカメラ、変速機がオートマチックのクルマとマニュアルミッションのクルマ。これらはそれぞれ似て非なるものくらいの大きな差があると。

記録としての写真と割り切れば、簡単に撮れてすぐに確認できるデジタルカメラが優位。しかし、撮影技術や機械を操る楽しみは金属製機械式カメラに多分にあり、さらにフィルムカメラには現像にかかる時間にまで何かを求めることが出来る。

クルマもそう。快適に移動することを優先すれば、オートマチックなクルマが楽チン。しかし、クルマを操る楽しさ、そして、音や体感的な部分にスポーツ性などを望めばマニュアルミッションが面白い。

今まではあまり考えたこと無かったですが、時計も同じなんだと思います。

時計にとりわけ趣味性を求めなければ、簡単に確実に時間を刻んでくれればいいわけで、最近は時間合わせの必要が無い電波時計や、電池交換の必要の無いソーラー時計もあります。

しかし、身に付けるものとして、自己を主張し、自己の満足を満たし、時には見栄の手段にもなる!?そういう趣味性の強いものとして時計を捉えることが出来るようになれば、手巻きの時計に確実に時を刻ませるため、毎日毎日「手で巻く」という行為も苦にならなくなるんでしょうね。

2009年6月23日 (火)

看板建築

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「看板建築」って、知っている人は知っているでしょうが、知らない人は知らないでしょうね、って当たり前か!

wikipedhiaによれば「関東大震災以後、商店などに用いられた建築様式。典型的なものは木造二階建ての店舗兼住宅で屋根裏部屋を造り、建物前面を平坦とし(軒を前面に出さない)モルタルや銅板で仕上げて装飾をつけるのが特徴。」とあります。

文章だけでは分かりづらいかもしれませんが、上の画像を見ていただければ、一目瞭然でしょう。

我楽多屋のお客さんで、休日には看板建築を求めてカメラと一緒に歩き回っている方がいらっしゃいます。数ヶ月前に少しそのお話を聞いていたので、「撮ってますか?」と尋ねたら、ずいぶんと深みにはまってしまったようで、いろいろな情報を得ては撮り歩かれているとのこと。

グーグルのストリートビューで下見することも出来るけど、ストリートビューでは見られない一本裏道にいい建物があったりして、実際は勘を頼りに歩いたりすることの方が多いそうです。

話が進むうちに、バッグからアルバムを一冊出して見せていただきました(それが下の画像です)。撮影中に知り合った人とのコミュニケーション手段として、時には撮影を怪しまれた時の説明手段として、カバンに一冊入れておくこともあるそうです。

被写体の看板建築自体が年代モノだから、減少傾向にあるのが残念で、昨年撮影した時には看板建築が5軒並んでいた一画を、数ヵ月後に行ったら、2軒無くなっていた・・・なんてことも多いそう。

だからこそ、デジタルカメラで記録としてドンドン撮るとともに、モノクロフィルムで味のある作品作りもしているそうです。

*上の画像が、本日の文中でも出てきた5軒並んだ看板建築です。このうち、左の2軒が無くなっていたそうです。この写真、私が面白いな!と思ったのは、後ろに建築中のビルが写っているところ。シートで被われたその姿が、まるで看板建築の拡大版みたいな感じがしませんか!?

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2009年6月22日 (月)

ニコンSP20

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1990年代初頭、ニコンでこんな試作機「SP20」が作られていたことを知りました。

コンタックスT2やT-VSなどの高級コンパクト機の人気が高まり、ニコンが35Tiを発売したのは1993年のこと。この試作機がその前に作られたのか?後なのか?は不明です。

この試作機に魅力を感じるカメラマニア、カメラファンが多いのではないかと思います。懐古趣味・・・というわけじゃないですが、このカメラには金属カメラの懐かしい面影があり、シャッタースピードがダイアル式切り替えだったり・・・とマニュアルチックな操作性が残されているのです。

レンズは交換式だと思うのですが、詳細は不明・・・。試作機には24-80ミリのズームレンズが付いています。絞り、フォーカス、ズーム操作を、一眼レフ用レンズのようにレンズ鏡胴で行なえるあたりも操作性を意識したのでしょうか。コンタックスG1、G2はフォーカスをボディ側で操作しますからね。

もし今、発売されても売れるんじゃないでしょうか!そんなことが実現したら、フィルム派にはたまらない話になりそう。

先頃、発表されたオリンパスのコンパクトデジカメ「ペン E-P1」。「ペン」の名前を復活させるなら、こんなデザイン手法もあったのではないでしょうか・・・!?