我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年3月 6日 (金)

ペトリ

200936

ペトリというカメラメーカーがかつてありました。大正8年に「栗林写真工業」として設立されているので古いメーカーです。戦後、ペトリに名称を変えて、様々なカメラを製造したものの、1977年に倒産してしまいました。

このメーカー、個性的なカメラをいくつか作っており、私自身、何か気になるメーカーです。このブログの画像の中で何回か登場させている「ペトリカラー35」や「ペトリハーフ」は、わたしのお気に入りの2台。

ここに「ペトリ プロ7」(上の画像)というカメラがあります、このカメラを眺めながらあるお客さんと盛り上がってしまいました。何でわざわざこういうデザインなの?という点が多々見受けられるのです。

まず、ボディー前面左上「Petri Pro 7」のネーム回りから、上面のメーター窓やアクセサリーシューにかけての黒い部分、実に不思議な形をしています。メーター窓自体もその中のデザインも個性的。

次に、正面から見て、ファインダーと明かり採り窓のまわりは平行四辺形に縁取られています。で、その上半分は黒でペトリのマークが輝き、下半分はストライプの入った銀色。しかし、良く見ると、この平行四辺形に見える縁取り、実は底辺が微妙にV字型をしています。

そして圧巻!?は、ボディー底面。正面から見て、レンズの左側半分と右側半分で底の厚さ(銀色の部分)が違うの分かりますか?こんなところ、ふつうどう考えたって横一線で十分ですよね。。。

そのお客さん曰く「工業デザインをやったことあるんですが、私にはこのデザインは考えられない・・・」と苦笑いされていました。