我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年6月29日 (日)

カメラに嫌われる!?

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先週の土曜日のこと、フィルムカメラを使ってみたい!という、ほぼ初心者のお客さんにペンタックスMV-1を買っていただきました。翌々日の月曜日、そのお客さんから電話があり、買った帰り道、喫茶店でカメラにフィルムを装填しようとしていたら、まったく動かなくなってしまった。。。と。

電話で話しながら、いろいろな推測をしました。【あぁ、いきなり壊れてしまったか・・・中古だしぃ・・・】、【何か間違った操作をして元に戻らなくなっているだけじゃないかぁ?】、【いじり壊してしまったのではないか?(お客さんごめんなさい)】などなど、どのみち、現物を見てみないと判断できないので、再度のご来店をお願いしました。

早速ご来店いただき、カメラを拝見。症状はミラーが上がったままでどうにもならない状態。巻き上げレバーは巻かれた状態で動かない、シャッターボタンを押してもウンともスンとも言わない。で、相談の結果以下のような対応で了解いただきました。一ヶ月の猶予をいただき、その間に同等クラスのカメラが入ったら交換、もし、元のカメラが回復すればそれに越したことはないけど、修理は費用を考えたら高くつくので避けましょう、と。

さて、お客さんが帰られた直後。お客さんの前では出来なかったことを試してみました。カメラの底を手のひらでパチン!いや、コツン!が正しいかな・・・叩いてみたのです。そしたら「カチャン」とミラーが降りてきて、以後、数回続けてシャッターを切っても問題なく動作します。すぐにお客さんを呼び戻そうかとも思ったけど、しばらく様子をみないとすぐにまた同じ症状が出るかもしれないのでやめておきました。それから、3日間、日に数回シャッター切ることを繰り返したけど、ずっと順調に動作してます。4日目にお客さんに連絡して、「原因は分かっていないけど。。。を前提に、現状では回復しているので使いながら様子をみてください」と。

その時、お客さんが気にされたのは、「カメラに嫌われてるってことないですか?」ってこと。「仕事で使うマックが不具合になり、他の人が使うとちゃんと動き出すことがあって、私は機械に嫌われる傾向があるみたいなのだけど・・・」とも。確かにカメラでも、無くは無い話。ほとんど笑い話に近い話ですが、動作OKで陳列していたカメラを神経質そうなお客さんが操作するとシャッターが切れなくなり、そのお客さんが諦めて帰った後に操作したら、何の問題もなく動いた~なんて話。カメラが神経質な人を嫌ったって感じですね。

しかし、今回のお客さん、お買い上げいただいたペンタックスMV-1に、うちの店で偶然に出会って、その型や大きさなどかなり気に入ってくれている様子。使えるものなら、なるべくこのカメラを使いたいと。私が思うに、その愛情にカメラが応えて、これからはちゃんと動いてくれるんじゃないだろうか!と。

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このサクランボは、このお客さんからお土産にいただいたもの。私はカメラの底を叩いただけなのに、こんな頂きものをしてしまい恐縮です。こんなお客さんの気持ちも絶対カメラに届くはず。頑張って活躍してくれよ!MV-1!