我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年5月

2008年5月31日 (土)

小学校5年生の・・・

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先日の午後のこと、我楽多屋に2人の少年が入ってきました。ちょうど、外出しようとしていた買取名人は、少年達が店を間違えたのか、または、勘違いして入って来たのかと思ったのでしょう、「僕たちは何?ここは古いカメラや壊れたカメラなんかを売る店だよ」と声を掛けていました。少年達は何か返事をしていましたが、名人には聞こえなかったのか、聞き取れなかったのか、首をかしげて出かけて行ってしまいました。

それから、しばらく、少年達は8ミリカメラを数台、ああでもない、こうでもない・・・という感じで物色しています。私は彼らの目的が何なのか、しばらく見守っていましたが、思ったよりも物色が長く続くので、「8ミリカメラを探しているの?」と尋ねてみました。堪えられずに声を掛けたわけは、8ミリカメラと認識して物色しているのかどうかも不明だし、中古品はあまりいじり回さない方が良いことを教えてあげようか、と思ったから。

すると、彼らからかえってきた言葉は「はい、デジタルだと機械が高いのと、編集の操作も大変なので・・・8ミリがいいかなと思って」。おぉ、間違いでも勘違いでも、冷やかしでもなく、本物だぁ!私は「でも、現像の時間とか現像代も考えないといけないからね。学校かなにかで映画を作ってるの?」と聞いてみました。少年達は地元の小学校5年生で、学校ではなく自分達で作品を作ろうとしているようで、台本はもう出来ているとのこと。

こうなると、私には手がおえなくなるので、神奈川に8ミリや16ミリを専門に機材から作品制作まですべて相談にのってくれる業者(シネヴィスさん)がいることを話し、必要なら紹介する旨を伝えたところ、「仲間や親に相談してまた来ます!」と言って帰って行きました。

少年達が退出したとたん、店内にいらっしゃったお客様が「ビックリしたね!最初はお店の知り合いの子供さんかと思ったけど。末恐ろしいね!」と笑いながら言われてました。

*シネヴィス8&16/http://www.cinevis8-16.com/

8ミリや16ミリのシネ関係の業者さんでは、錦糸町の「レトロ通販」さんも有名ですが、私どものオススメはシネヴィスさん。神奈川県津久井湖畔にあって、機材の販売・メンテナンスから初心者への入門講座、映像企画・制作、上映会・映画祭の主催など、何でも相談できる業者さんです。

2008年5月30日 (金)

フィルムカメラ風デジカメ

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私が普段使っているデジカメが上の画像です。使っているといっても、ほとんどがこのブログ用の画像を撮るくらい。

Panasonic LIMIX DMC-FX8が正式な型名。2005年6月発売の500万画素のデジカメです。

もともとはシルバー一色の外装でした。もう2年ほど前だったか、アサヒカメラをパラパラとめくっていたら、作家の森村誠一さんの記事の中に森村さん愛用のカメラが数台出ていました。その中に妙な雰囲気のデジカメがありました。よ~く見ると、私が使っているのとほぼ同じ機種なのに、黒い皮のようなものが貼られているじゃないですか!

それを真似しようと思い立ちながら、森村さんもずいぶんと芸が細かいというか・・・マニアックだなぁ・・・なんて感心しつつ、さぁ、どうやって作るか?とネットで適当に検索してみると。なんと、様々なデジカメ用にそれぞれの機種に合わせて型抜きした皮が売られていることを知りました。早速、ヨドバシカメラに走りました。お値段は、確か2,000円前後だったと記憶しています。

皮の裏にテープが貼られているので、デジカメの外装に合わせて貼るだけ。アッという間に、クラシカルな雰囲気のデジカメに印象が変わりました。

ちなみに、上の画像は携帯に付いているカメラで撮影したもの。レンズについたキズが原因か・・・少しクモったような感じが気になる。

2008年5月29日 (木)

L-Cluise クラシックカメラの真髄

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日経BP社のウェブサイト「L-Cluise」で、今、「クラシックカメラ特集」をやっています。その名も「田中長徳徹底監修 クラシックカメラの真髄」。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/lc/cover2/080528_camera/

第1特集の「クラシックカメラの知られざる魅力」は、カメラ初心者でも読みやそうで面白い内容でした。フィルムカメラとデジタルカメラの比較など、思わずうなずいてしまう内容だったし、これを読んだ人たちが是非ともクラシックカメラの道に迷い込んでもらえれば最高です。

第2特集の「厳選クラシックカメラ16」は、かなりマニアックな機種がズラリと並んでいました。マニア度がディープな方でも楽しめそうです。

第3特集の「ショップ&オークションガイド」で、実は!うちの店が紹介されています。

ボリュームある見て読んで楽しい特集なので、是非のぞいてみてください。「毎週水曜日更新」ということで、この特集は5/28付けなので、見られるのは6/3までなのだろうか・・・?とりあえず、急いでみてください。

現像150円!?

先日、あるお客さんから聞いた情報です。フィルム現像1本150円で出来るところがあるというのです!

早速、私もネットで確認してみました。「写真屋ゆいまーる」という通信専門店らしいです。35ミリ・ブローニー・APSのネガ現像およびプリントサービスの他、デジカメプリントやCD書き込みもやっているようです。

http://twtw.to/yui/

その業者は沖縄にあって、フィルムを送付することで全国どこからでも受付けてくれるのだそう。フィルムを受け取った業者から作業とともに代金の通知があり、支払いが完了後、仕上がり品が送られてくる仕組み。送料がかさんでしまって、決して安くないでしょ?と疑いたくなりますが、そのお客さんが言うには、フィルムを定形外郵便で送ってしまえば、送料は安く済むし、現像のみで依頼すれば、仕上がりもプリントがない分そうとう軽くてかさばらずに済むので、返送代も安く済む。だから、数本まとめて送ればとても経済的!とのことでした。

業者のサイトによれば、宅配便や配達記録付の定形外郵便を勧めていますが、こちらから送る場合は何で送ろうが自分の責任ということですかね。仕上がりの送付については、宅配便利用で全国一律900円か、エクスパック500での郵送(基本500円)ということでした。情報源のお客さんは定形外で送ってもらってるような話しをしていた気がするが・・・。

例えば、フィルムを5本現像のみで依頼したとすると、送る送料は定形外で200円、現像代は150円×5本で750円、仕上がりの返送代はエクスパック利用で500円。合計1450円なので、フィルム1本あたり、290円で済むことになります。ただし、業者へのお代送金にかかる手数料は計算していませんが・・・。

デジタルカメラのシェア拡大でフィルム愛好家の悩みは、フィルムの値上がり、現像代やサービスの悪化にあるかと思います。ましてや、フィルムに興味を持ち始めている若い人たちにとって、現像代は真剣な問題であると思います。そんな時代に、現像代150円というのは驚きのプライスですよね!沖縄の業者さんの企業努力・方針で実現できた価格だと思います。うがった見方をすれば、価格破壊という点で気にならなくもないのですが・・・。

今回のこの情報、私自身は利用していませんし、沖縄の業者さんと関係もありませんので、「オススメ」ということではなく、「耳よりな情報」ということで解釈してください。

2008年5月28日 (水)

I.C.S 世界の中古カメラフェア

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今週金曜日(5/30)からI.C.S輸入カメラ協会主催の「世界の中古カメラフェア」が始まります。場所は渋谷東急。イベントとして、31日(土)に「サタデーサービス」、1日(日)と2日(月)に「10,900円(税込)セール」(カメラ・レンズ各日100点出品)、買取り・下取りコーナー開設だそうです。

  • 「世界の中古カメラフェア」
  • 平成20年5月30日(金)~6月4日(水)
  • 渋谷駅・東急東横店 西館8階 催物場
  • 営業時間:10時~21時(6月1日(日)は20時まで、最終日6月4日(水)は17時閉場)

この中古カメラフェア、私どもの店は出店しないので真相は分かりませんが、渋谷の東急東横店が大規模な再開発を行なう・・・とかで、渋谷でのカメラ市開催は最後!?なんて噂もあります。銀座でのカメラ市も含め、毎年開催されるこの手のイベントには、デジタルカメラ全盛の今でも多くのマニアが集っていますから、今後も引き続き、私どもも期待を寄せています。

また、期間中「買取りコーナー開設」とのことですが、「買取りは私どもアローカメラにお任せください!」と、いちおう宣伝しておきます。ちなみに、渋谷からアローカメラへご来店いただくには、渋谷より地下鉄銀座線に乗り、赤坂見附駅で丸ノ内線に乗り換えて四谷三丁目駅下車。または、渋谷よりJRに乗り、新宿駅で丸ノ内線に乗り換えて四谷三丁目駅下車のどちらかが便利かと思います。乗り継ぎが良ければ後者の方が早いかもしれませんが、途中の乗り換えは前者がラクかと思います。交通費は前者190円、後者310円です。四谷三丁目駅からアローカメラ&我楽多屋までの地図は↓。*渋谷の中古カメラフェアの地図ではないのでご注意を!

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2008年5月27日 (火)

買取りネタ

たまには買取りネタもアップしないと淋しいですね。

我楽多屋には日々数十人のお客様が来店されます。唯一、月一度開催のがらくた市には3桁まで伸びますが、さすがに普段は2桁。一方、買取りのお客様は残念ながらそこまで多くありません。いや、来ていただけるのは歓迎ですが、普段は日々数人という具合。過去の記録でも1日十数人が最高だったかと。まぁ、この差は「買取り」という性質上仕方ないことだとも思います。

買取り専門なのに、このブログへの買取りネタのアップが少なめなのはいくつか理由があります。冒頭に書いたように、お客様の数に大きな差があるので、ブログネタの比率も我楽多屋よりになってしまいます。また、私 二代目の仕事自体が我楽多屋よりなことも原因。そして、買取りの場合は、いろいろと気を遣うことも多いのです。何か事情があってカメラを手放された場合は、あまりその品物について書き立てるようなことは控えたいと思っています。また、買取らせていただいた品物は基本的には業者へ転売するので、ここにアップした品物が我楽多屋で売っている品物かと勘違いを招かないようにも気にしています。さらに、その業者への転売がすぐに決まってしまうとブログネタ用に画像を撮る時間もなかったりします。

さて、今日の買取りはライカ系が2組、あとは国産系が2組でした。

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↑まずは、最初のライカ系。よく見ると分かりますが、バルナックはニッカ、ニッコールのLマウントもあります。

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↑続いて、ふた組めのライカ系。系というかライカオンリー。

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↑国産系のひと組。残念ながら、各品ジャンク扱いの状態でした。

2008年5月25日 (日)

110フィルムの命が・・・

ちょっと気になる情報を手に入れました!フジが以下のようなアナウンスを発表しています。

http://fujifilm.jp/information/20080507/index.html

110フィルム(ポケットフィルムとも言われている)の販売が平成21年9月に終了してしまうようです。110カメラの製造が終わってからも、ずいぶんと長い間フィルムを作り続けていたのは、医療用機器でこのフィルムを使うものがあるから・・・などとの噂もありましたが、ついに悲しい知らせですね。ペンタックスのオート110などは、いまだに好んで使っているマニアもいるでしょうし、若い人の間ではトイカメラ系の110カメラがいまだに持てはやされているようだし。

実は先日のフジテレビの放送で「タイヤ型カメラ」についてコメントを求められて、「まだフィルムもありますし~」なんて答えてしまったのに・・・。まぁ、まだ一年は確実にあるから良いとはいえ。。。下の画像は我楽多屋にあった110フィルムとカメラの一部。

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昨日のシドニー

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昨日の「シドニー」ことがらくた市に行なった、第3回目を迎えた田中長徳先生の「カメラライブトーク」は、雨降りの予報のせいか・・・過去2回より少し参加者が少なかったような・・・。まぁ、その分、ゆっくりと(と言っても皆様立ち見ですが)ご覧いただけたのではないでしょうか!

長徳先生がニコンデジタルカメラのフラッグシップ機「D3」を持参されていたので、そこから派生して毎度のことですが、楽しいトークが1時間半程繰り広げられました。トーク中、D3を参加者に順に回覧させていただき、なかなか手にすることの出来ない高価なデジカメの手触りを味わうことも出来ました。

一方、がらくた市の商品はというと・・・ニコンFジャンク、ペンFジャンクをはじめ、普段よりはちょっと良さげな金属カメラ系や、当日入荷の外付けファインダーがキヤノンの28ミリ・35ミリ・50ミリ他、メーカー不明?(手作りかも)の28ミリなど・・・今回はがらくた市にふさわしい品物も適当に陳列出来たため、皆様に喜んでお買い上げいただきました。ありがとうございました。

2008年5月23日 (金)

今週は・・・

  • 明日土曜日が「がらくた市」。雨降りの予報が気になっておりますが、品揃え的には、ペンやリコーのコンパクト、ジャンクのレンジファインダー、ジャンクの蛇腹カメラなど、それぞれが大量にあるわけではないですが、いつもよりはゴチャゴチャといろんなモノが並べられているような気がしますので、ご期待ください。25日給料日が日曜で、今日、給料を手にされている方も多いと思いますので、どうぞよろしく~!そして、田中長徳先生の「カメラライブトーク」は午後2時半頃から開始の予定です。

 

  • 昨日木曜日は先日お知らせしたように、フジテレビの「ハピフル」という番組の中、「とうきょう歩き」というコーナーで荒木町が取り上げられ、うちの店が紹介されました。私二代目が少々画面に映りました。放送とともに電話問合せがたくさん入り、午後にはテレビを見て来たという人が数人、中には浦和から自転車でやって来た人もいらっしゃしました。ホームページのアクセス数も3月にリニューアル後、最大数を記録しました。やはりテレビの宣伝効果は凄いですね!このコーナーはBSフジ(毎週月曜日の夜)でも放送されるようですが、まだ放映日は未定です。

 

  • 今日、以前から来店されているお客さんに「昨日、テレビ見ましたよ!」と声を掛けられました。その人とお話をさせていただく中で思ったのは。飲食店などでよくあるようですが、新しいお客さんが店の雰囲気を変えてしまい、常連さんが離れて行ってしまう・・・なんて話。うちの場合は、買取り・我楽多屋ともこだわって営業をしているので、テレビを見て来た一般の方には理解していただけないような部分もあるようで・・・その心配はないかもしれません。新しいお客さんも歓迎ですが、以前から来ていただいているお客さん、我楽多屋のやり方をご理解いただいているお客さんもより一層大切にしていきたいと考えております。

2008年5月22日 (木)

ニコマートがかわいい・・・

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先月から店を手伝ってくれている学生さんがいます。学生と言っても写真学校の生徒さんではなく、普通の大学生。でも、写真やカメラに興味があって、写真サークルに入っている学生さんです。

感心なことにデジタルカメラに興味はないようで、数年前にお父様からおさがりで手渡されたミノルタのαを普段は使っているようす。しかし、金属製の機械式フィルムカメラに興味深々。実は今年3月にお客さんとして我楽多屋に来店したところを、名人とともにスカウトしたようなものなのです。その時に買ってもらったカメラはペンEE-3でした。で、今度は先日、我楽多屋に入荷した「ボルシーB2」に一目惚れてしまったようで、使い方を教えて欲しい!と。画像のように、手から離さなくなりました。

同じサークル仲間のもう一人の子と、交替で時々手伝ってもらっているのですが、彼女たちに話を聞いた結果を私なりに解釈すると、デジタルカメラは写真を撮る道具でしかなく、フィルムカメラはファンション性も兼ね備えた道具以上のモノのようです。写真として考えた場合、簡単に撮影出来て、誰が撮っても同じように撮れてしまうデジタルは味気ないものであり、失敗も含めて撮る楽しみのあるフィルムは趣味として十分に楽しいもののようです。それから、若い人ほど、奥行きや空気感のあるフィルムの長所を魅力として捉えているよう。

ウインドウに並んでいたニコマートを見て「かわいい」と言うのには少々驚きました。同じ機械式一眼レフでも、ペンタックスSPあたりを「かわいい」と言うのなら、その大きさやデザインから納得も出来ますが、大きく武骨なイメージのニコマートさえも「かわいい」と言えるのです。また、セレン式の露出計を内蔵したカメラの受光部分を「素敵な飾り」だと思っていた・・・らしいのです。

まぁ、きっかけや動機がどうであれ、少ないお小遣いを工面しながら、フィルムを消費している学生さんたちを偉いなぁ~と思う今日この頃であります。